【旧 四月廿一日 赤口】立夏・竹笋生(たけのこしょうず)
 今日は二十四節気「立夏」の末候で七十二候の第21候「竹笋生(たけのこしょうず)」。筍の旬は春なので不思議に思うかもしれません。今頃になると筍ではなく、立派な竹に育ってしまって食べられるものではありません。というのも、現在筍として食している孟宗竹は江戸時代に入ってきたもので、それまでは竹といえば真竹のことでした。まさしく、真竹の筍は5月から6月に生えてくるのです。

170516_笋のすずしきふしぞ添はりける.jpg
Photo:真竹の筍(5月中旬)

笋(たかんな)の すずしきふしぞ 添はりける 
あしたの露に 宵の月かげ
  ~千種有功 『千々廼屋集』

竹の子が育ち 涼しげな節がそなわってきた
朝には露がしたたり 宵には月の光を浴びて

 「笋(たかんな)」は筍のこと。千々廼舎(ちぢのや)という号からは想像しにくいのですが、千種有功(ちぐさありこと)は江戸時代後期の公卿です。和歌は一条忠良や有栖川宮織仁親王から学び、正三位権中将という高位にありながら、香川景樹、黒沢翁満などの地下の歌人とも親しく交わり、守旧的な歌風に囚われることもありませんでした。また書画にも堪能。そして自ら刀剣を鍛えるなど、およそ公卿らしくはないような趣味もあったようです。有功は1854(嘉永7)年に薨去していますが、子の有文は左近衛少将で公武合体を主張し、和宮降嫁に供奉しています。

  にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ にほんブログ村
d ^_^;  よろしければ 1Day 1Click を↑