令和元年5月17日(金) 【旧 四月十三日 仏滅】立夏・竹笋生(たけのこしょうず)

田と畑とわかつ畦径花うつぎ  ~山口青邨

190517_卯の花の咲き散る岳ゆ霍公鳥.jpg
Photo:ウツギ(卯の花)

 ウツギ、すなわち卯の花が咲く季節になりました。漢字の空木《ウツギ》は茎が中空であることから名付けられています。一方、卯の花は卯月(旧暦四月)に咲くから名付けられたという説もありますが、逆に卯の花が咲くから四月のことを卯月と呼ぶようになったとも言われます。鶏が先か卵が先かという堂々めぐりの議論なので本当はどちらかわかりません。とりあえず今では新暦4月を卯月というのでこの花との関係はあまり考えないほうがいいようですね。俳句の季語としてのウツギ・卯の花は初夏です。今日は万葉集から問答歌。短歌に季語という概念はありませんが、巻10から夏の雑歌に収録されています。『夏は来ぬ』ではありませんが、昔から卯の花とほととぎすの相性は良かったようですね。

問答歌
卯の花の咲き散る岳《をか》ゆ霍公鳥《ほととぎす》鳴きてさ渡る君は聞きつや
  ~作者未詳『万葉集』 巻10-1976 雑歌

卯の花が咲いて散る丘を通って、ほととぎすが鳴き渡るのをあなたは聞きましたか。

聞きつやと君が問はせる霍公鳥しののに濡れて此ゆ鳴き渡る
  ~同 巻10-1977 雑歌

聞いたかとあなたが問われたほととぎすは雨にしとどに濡れて此処を鳴き渡って行きました。

  にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ にほんブログ村
d ^_^;  よろしければ 1Day 1Click を↑