令和2年7月12日(日) 【旧 五月二十二日 友引】小暑・蓮始開(はすはじめてひらく)

はるばると蓮の立葉ぞさわぐなる風わたるらし大くらの池
  ~熊谷直好(1782-1862)

はるか遠くで蓮の立葉《たちば》が騒いでいる。風が渡っているらしい。巨椋池《おぐらいけ》では。

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Photo:古代蓮(山口県岩国市周東町)

 今日は七十二候の第32候「蓮始開(はすはじめてひらく)」。二十四節気「小暑」の次候に当たります。仏様とも縁が深い蓮の花ですが、歌に詠まれる時は花よりも葉のほうが多いようです。巨椋池は昔京都府南部にあった巨大な池。豊臣秀吉が伏見城築城のための土木工事に始まり、昭和初期まで続いた干拓事業によって消滅しています。
 熊谷直好は周防国岩国に生まれた武士で、熊谷直実24世の子孫と称した人物。和歌は香川景樹に学びました。岩国藩主の歌道師範にもなりながら、藩内の騒動に連座して脱藩。一時京都に住まい、その後大坂に落ち着いて歌道に専念しました。直好の和歌をもう一首。

古郷の山のすがたの山見ればたちかへりたるここちこそすれ
  ~同

ふるさとの山と同じ形の山を見れば、あの頃に戻ったような気持ちがするよ。

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