令和2年10月2日(金) 【旧 八月十六日 大安】秋分・蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)

ながめわびぬ秋よりほかの宿もがな野にも山にも月やすむらん
  ~式子内親王 『新古今和歌集』 巻4-0380 秋歌上

眺め疲れてしまいます。「秋」というこの季節の他には宿るところはないのでしょうか。野に行っても山に行っても月が眩しいくらいに澄んでいるでしょう。

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 昨日、十五夜の月は月齢13.7。今日、十六夜《いざよい》の月は月齢14.7なので、今夜のほうが満月に近いのです。式子内親王は、野であろうが山であろうが何処に行っても美しい月から遁れられず、眺め疲れるので秋以外の季節に逃げたいとか。もちろん反語的表現ですが、なんとまあファンタジー。写生主義の正岡子規が見たら何と評価したでしょうか。でも、私はこういう歌も好きですけれど。それはともかく、10月に入って日が落ちるのが早くなってきたのを感じませんか。私にとっては他の季節から遁れることができるなら、やっぱり秋を選びたい。

雲去ればもののかげなくうす赤き夕日の山に秋風ぞ吹く
  ~若山牧水 『独り歌へる』

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