万葉歳時記 一日一葉

「万葉集」から1300年の時を超えた現代短歌・俳句まで、
昔と今を結ぶ日本人のこころの歌を歳時記にしました。

#4817 ふるさとは吉野の山しちかければひと日もみ雪降らぬ日はなし

令和7年12月13日(土) 【旧 10月24日 先負】 大雪・熊蟄穴(くまあなにこもる)

ふるさとは吉野の山しちかければひと日もみ雪降らぬ日はなし
  ~詠み人しらず 『古今和歌集』 巻6-0321 冬歌

私の故郷は吉野の山が近いので、一日も雪が降らない日はないのです。

 高市早苗総理は橿原市の出身。橿原から吉野山まで車で40分ぐらいの距離がありますが、それでも確かに同じ大和国奈良県に違いありません。

251213_ふるさとは吉野の山しちかければ
Photo:雪と雲海の吉野山 ~奈良観光.jp

 高市総理就任以来、雪ならぬ課題が山積のようです。これも前政権までうやむや曖昧にしてきたことのツケが積もっているせいでもあるのでしょう。内憂外患のうち、「外患」はわかりやすい。しかし「内憂」は野党のみならず、党内にも後ろから鉄砲を撃つ人がいるようで、さぞかし大変な立ち位置で頑張っておられることだと思います。とりあえず目に見えてガソリン価格が下がってきました。色々と意見があるでしょうがともかく仕事が早くて、政策の進み具合がわかりやすいことは間違いありません。働いて働いて働いて働いて、でも働き過ぎないように健康にご注意を。

奈良の柿未来を拓くちから湧く
  ~高市早苗(1961-)2025年11月19日首相官邸にて

251213_奈良の柿未来を拓くちから湧く
Photo:読売新聞オンライン

  にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ にほんブログ村
d ^_^;  よろしければ 1Day 1Click を↑

#4812 オーロラの凝る大地にシベリウスの転調のごと芬蘭国成る

令和7年12月8日(月) 【旧 10月19日 仏滅】 大雪・閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)

火のカンナ火のシベリウス断続す
  ~加藤秋邨(1905-1993)『怒濤』

 フィンランド第二の国歌と言われる『フィンランディア』を作曲したジャン・シベリウスが生まれたのは1865年12月8日。今日が生誕160年に当たります。

251208_火のカンナ火のシベリウス断続す
Photo:Jean Sibelius(1865-1957)

 7つの交響曲やヴァイオリン協奏曲の他、「カレリア組曲」「タピオラ」「レンミンカイネン組曲」など国民的題材を元にした作品が多く、フィンランドが帝政ロシアからの独立を目指す最中、音楽を通じて国民意識を高めた偉大な作曲家であると認められています。2002年にユーロが導入されるまでは100マルッカ紙幣にはシベリウスの肖像が描かれていたほどで、現在でも12月8日は「フィンランド音楽の日」として祝っています。

オーロラの凝る大地にシベリウスの転調のごと芬蘭国《フィンランド》成る
  ~林龍三(1952-)


Youtube:シベリウス『カレリア組曲』からⅢ .行進曲風に(4’33”)

  にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ にほんブログ村
d ^_^;  よろしければ 1Day 1Click を↑

#4811 雪のみや降りぬとは思ふ山里にわれも多くの年ぞ積もれる

令和7年12月7日(日) 【旧 10月18日 先負】 大雪・閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)

雪のみや降りぬとは思ふ山里にわれも多くの年ぞ積もれる
  ~紀貫之(872-945)『新古今和歌集』 巻6-0676 冬歌

雪だけが降ったと思っていたが、山里に埋もれた私も多くの年を積もらせてきたものだ。

251207_雪のみや降りぬとは思ふ山里に
Photo:Adobe Stock

 二十四節気の21番目は「大雪《たいせつ》」。雪が激しく降り始める頃で、『暦便覧』では「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」と説明しています。また、期間としての大雪は次の「冬至」までの半月間でそれを三等分した最初の5日間は七十二候の第61候「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」。天地の気が塞がって本格的に冬になり、今年も残すところあと僅かと実感し始める頃ですね。

ヴィヴァルディ「四季」の大トリ雪荒ぶ
  ~林龍三(1952-)


Youtube:ヴィヴァルディ協奏曲集『四季』から冬の第3楽章(3’19”)

  にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ にほんブログ村
d ^_^;  よろしければ 1Day 1Click を↑

#4806 街をゆき子供の傍を通るとき蜜柑の香せり冬がまた来る

令和7年12月2日(火) 【旧 10月13日 仏滅】 小雪・橘始黄(たちばなはじめてきばむ)

やぶさめや橘青き実をつけて
  ~細見綾子(1907-1997)『曼荼羅』

 今日は七十二候の第60候「橘始黄(たちばなはじめてきばむ」。橘の青い実が黄色くなる頃。二十四節気「小雪」の末候5日間にあたります。


 和歌や俳句の中で橘が取り上げられる場合は夏の季語でもある「花橘」、すなわち実より花のほうを詠まれることが圧倒的に多いようです。橘とは柑橘類の総称として使われており、黄金に輝く橘の実は不老不死の理想郷を指す「常世」の象徴と考えられていました。いまの蜜柑のように秋から冬にかけて食することのできる果物という一般の生活に近しい存在ではなかったのかもしれません。

街をゆき子供の傍を通るとき蜜柑の香せり冬がまた来る
  ~木下利玄(1886-1925)『紅玉』

  にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ にほんブログ村
d ^_^;  よろしければ 1Day 1Click を↑

#4805 体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ

令和7年12月1日(月) 【旧 10月12日 先負】 小雪・朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)

極月の雪ほぐしをり善光寺
  ~西本一都(1905-1991)『景色』

 今日から12月。12月の異称といえば「師走」がよく知られていますが、「極月《ごくづき・ごくげつ》」も12月のことを指します。一年が極まる最後と月ということで俳句や詩では好んで使われます。

251201_極月の雪ほぐしをり善光寺
Photo:雪の善光寺さん ~trounecoさん(GANREF)

 歳を重ねれば一年の時の流れの速さを感じることはしょっちゅうあります。さらに12月の声を聞くとその思いは格別。「今年の漢字」やら「十大ニュース」、「流行語大賞」、更には「クリスマス」に「レコード大賞」「紅白歌合戦」。興味ないとは言いながら、イベントが賑やかであればあるほど別れを押し付けられるような寂しさを感じます。今年は例年よりインフルエンザの流行が随分前倒しに始まりました。先日は孫が突然の発熱で日曜朝の朝4時に40℃超え。救急車のお世話になった次第です。皆様もあと1ヶ月、元気に乗り切りましょう。

体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ
  ~穂村弘(1962-)

注:体温計をくわえて「雪だ!」と言ったつもりの彼女にツッコミをいれた歌のようです。

  にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ にほんブログ村
d ^_^;  よろしければ 1Day 1Click を↑
記事検索
🎼 I love music ♪

読んでくれたひと(感謝)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

過去記事すべて見られます▼
📖私の著書です
【電子書籍・紙書籍】


  • ライブドアブログ