令和6年12月26日(木) 【旧 一一月二六日 赤口】 冬至・「麋角解(さわしかのつのおつる)」
鹿の角先《まづ》一節《ひとふし》のわかれかな
~松尾芭蕉(1644-1694)
鹿の角先《まづ》一節《ひとふし》のわかれかな
~松尾芭蕉(1644-1694)
鹿の角が一節目に二股に別れていく事をもって、奈良で出会った弟子たちとの別れの言葉とした芭蕉の句です。
昨日までサンタのそりを曳いて大活躍のトナカイさんでした。今日は故郷フィンランドに帰ってゆっくり休んでもらいましょう。また来年お逢いできますように。ということで、今日から12月30日までの5日間は七十二候の第65候「麋角解(おおしかのつのおつる)」。二十四節気「冬至」の次候にあたります。「麋」は見慣れない漢字ですが、大型の鹿の一種であるヘラジカまたはオオジカのことを指すといわれています。万葉集にも鹿の歌はたくさん詠まれていますが、ほとんどは秋の歌。俳句でも鹿は秋の季語になっています。
このころの朝明《あさけ》に聞けばあしひきの山呼び響《とよ》めさを鹿鳴くも
~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻8-1603 雑歌
この頃は夜明けに耳をすませると山にこだまする男鹿の鳴き声が聞こえるよ。


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