令和7年9月29日(月) 【旧 8月8日 先負】 秋分・蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)
夕占《ゆふけ》にも今夜《こよひ》と告《の》らろ我が背なは何《あぜ》ぞも今夜寄しろ来まさぬ
~作者未詳(東歌)『万葉集』 巻14-3469 防人歌
~作者未詳(東歌)『万葉集』 巻14-3469 防人歌
夕占にも今夜だと告げられたのに、私の彼氏はどうして今夜来てくれないのでしょう。
『万葉集』の巻14は東国で詠まれた和歌を収録した「東歌《あづまうた》」。東歌の面白さは東国の方言そのままで詠まれているところです。「夕占」は夕方の道端で往来の人の言葉で吉凶をうらなうことで、この言葉は方言ではありませんが、「告《の》らろ」や「何《あぜ》」、「寄しろ」は当時の東国独特の表現ですね。方言といえば、青森県出身の寺山修司にもこんな短歌がありました。
ふるさとの訛なくせし友といてモカ珈琲はかくまでにがし
~寺山修司(1935-1983)『空には本』
「ふるさとの訛」と聞けば石川啄木の歌を思い浮かべますが、寺山の気持ちもよくわかります。テレビを見ていると関西出身の有名な俳優がたくさんいらっしゃいます。当然ドラマの中ではほぼ標準語ですが、インタビューやバラエティーの時も関西出身を悟らせないような完璧な標準語を喋っているのを見ると少しさみしい気がしないでもありません。「ふるさとの訛」ははずかしいですか。
若布煮て大阪弁の語尾甘し
~籏こと
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