令和6年3月29日(金) 【旧 二月二〇日 先負】・春分 桜始開(さくらはじめてさく)
凉しさの累々としてまり藻あり~佐藤春夫(1892-1964)『文人俳句歳時記』
小説家・詩人の佐藤春夫が北海道の阿寒湖に旅して詠んだ俳句です。
Photo:マリモ展示観察センター(釧路市)のマリモ ~北海道スタイル
阿寒湖のマリモは昔から盗採、密売の被害に晒されてきました。更には水力発電の放水で水位が低下し、絶滅の危機に瀕してきた歴史があります。そんな危機からマリモを守ろうと、昭和25(1950)年から毎年10月上旬に行われるようになったのが「マリモ祭り」です。アイヌがカムイノミの儀式を行い、マリモを通して大自然の神々に祈りを捧げます。マリモが国の天然記念物に指定されたのは「マリモ祭り」が始まって2年後、昭和27年3月29日のこと。今日は「マリモの日」とされています。
毬藻のやうに描くを見れば子らが見てわれには見えぬ雲にあくがる
~大西民子(1924-1994)『野分の章』
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