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【巡礼日2018/9/8】

Just because!の舞台となった柏尾川高校、深沢高校の第31回深高祭に訪れた際の記事です。 もちろん、地元なので去年に行われた際にも行こうか悩んでいたが、地元故に知り合いと遭遇する危険が高い為敬遠していた。※元にグルメシティ鎌倉では大体、遭遇する。

なのでお誘い頂かなければ一人で行く事は到底あり得なかった。ここでは、お誘い頂いた方に再度感謝の言葉を述べたく、長いですが件を書かせて頂きました。本当にお誘いして頂きありがとうございます!!

深沢高校の文化祭に訪れてみると…″校内巡礼″実施されており、聖地巡礼、ウェルカム!でした。一般的な公立高校でオタクを歓迎する催しは、全国広しと言えども少ないのではないだろうか。イベントを企画して頂いた″深沢高校の図書委員会″の皆様ありがとうございました!!


悠々と闊歩して″柏尾川高校″を肌で感じる大変貴重な体験でした。願わくばまた来年も……。


Just because!とは

あらすじ
高校三年の冬。残りわずかとなった高校生活。このまま、なんとなく卒業していくのだと誰もが思っていた。突然、彼が帰ってくるまでは。中学の頃に一度は遠くの街へと引っ越した同級生。季節外れの転校生との再会は、「なんとなく」で終わろうとしていた彼らの気持ちに、小さなスタートの合図を響かせた。

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(C) 鴨志田一・比村奇石/JB 製作委員会
2017年10月から12月頃に放映されたアニメで、鴨志田一氏による小説を原作とする作品です。
鎌倉市郊外の学校に通う高校生の日常と青春群像劇。青春という儚くも美しい繊細で機微な淡い恋模様をリアルな背景描写を用いて描いています。

スタッフ情報

【キャラクター原案】比村奇石

【監督】小林敦

【脚本・シリーズ構成】鴨志田一

【キャラクターデザイン】吉井弘幸

【音楽プロデュース】やなぎなぎ



観光地・鎌倉としてではなくありふれた日常を

鎌倉と言えば…憧れる方が多い湘南の海。海を横目にして走る江ノ電そして、昨今では多くの外国人観光客が訪れる″鎌倉高校前の踏切

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※写真は沢山の観光客で溢れる″鎌倉高校前の踏切″
数多の作品のモデルや聖地となっている、かの地鎌倉は、そのローケションから魅了される方が多く平日・休日問わず多くの観光客で賑わっています。

『TARI TARI』を始めとして青春を題材にし且つ湘南を舞台としている多くのアニメ作品では、必ずと言っていいほど湘南の海が出てきます。10月から始まるアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』もそうですね。
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海のようにキラキラと輝く青春。青春を湘南の潮風や風景と共に奏でるシーンは、観ていてとても爽やかになり夏は江ノ島へ駆け出したくなりますね。

しかし

Just because!は湘南を舞台にしながら市内でも中心部や海から離れている住宅街深沢地区主に登場しています。

1話を観てまさか深沢が…鎌倉出身なら誰しも驚いた事だろう。

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※個人的に衝撃的だったのが1話の深沢小学校横の路を歩くシーン。深沢地区に住んでいないと普段は通らない路である。

昨今、″鎌倉の裏の顔とも称されている深沢地区。再現度高く忠実に描かれているが、市内に住んでいてもパッと観てここだ!てすぐに断言できる人は少ないだろう。
 今まで鎌倉を舞台としたアニメ作品では全くと言っていい程、深沢地区がモデルになった事はなかった。


深沢~鎌倉中心部から離れた工場地帯と住宅街~

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Just because!を観て鎌倉の住宅街″深沢について知る方が増えたと思うので、ここでは簡単に深沢という町を歴史的な観点から現在に至るまでの変遷。そして、深沢の町がどのように近い未来変わっていこうとしているのか紹介していきたいと思います。

深沢の歴史
深沢という名が歴史上登場するのは、古くは江ノ島の成り立ちを記している『江嶋縁起』からです。その内容は、五頭龍が蔓延り天女・弁才天を娶る話、江ノ島の創成が記されています。
※『江嶋縁起』の簡単な話は『刀使ノ巫女』×江ノ島の記事に記述してあるので気になった方は見てください。

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※写真は江ノ島の灯籠。サムエル・コッキング苑で撮った際の『江嶋縁起』を現した灯籠。
人々に悪さをしたその五頭龍が住んでいたとされたのが、四十里あった言われる深沢の湖です。四十里は広い…

鎌倉時代の文献、鎌倉幕府の歴史を記述した歴史書『吾妻鏡』嘉禎4年(1238)3月23日の記述によると…
深澤里″や″深澤村″と記されており、長谷の大仏を建立する際にその名が出てくるみたいだ」
どうやら元々は、現在ある長谷の一帯を含め″深澤″と称されていたようです。
藤沢方面から鎌倉入りする交通の要として

鎌倉は一方が海に面し、三方は山に囲まれている天然の要害の地です。昔、鎌倉入りする為には″七口切通″とも呼ばれる交通の難所を必ず通らなければなりませんでした。

1685年に刊行された、『新編鎌倉志を見てみると大仏切通についての記述があります。

【大佛ノ切通】

大佛の西の方なり。此切通を越ゆれば、常磐里へ出るなり。【東鑑】に治承五年九月十六日ニ、足利太郎藤原の俊綱が郎等、桐生六郎、主の俊綱が首を持参して梶原平三が許に案内を申す。しかるに鎌倉の中に入れられず。
直に武蔵大路より深澤を經て腰越に向ふとあり。深澤をへて行く道、此道筋ならんか。
鶴が岡一の鳥居より此所まで、二十町ばかりあり。
※″大仏切通″より引用

藤沢方面から鎌倉に向かうには、深沢を通り七口のうちの大仏切通を通る必要があります。記されているように、鎌倉の玄関口である腰越に行くには、大仏切通を通り極楽寺坂や鎌倉と京の都を結ぶ路・稲村路を経て辿り着きます。

また、JR工場跡地から三菱電機鎌倉製作所一帯の事を洲崎と呼ばれ、その昔新田義貞の鎌倉攻の時幕府方の北条勢との死闘が繰り広げられた古戦場です。


しかし、あまりの急勾配で難所過ぎる為に使われる事が殆どなかったようだ…
深沢地区固有のまちづくり

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▲現在″深沢″と呼ばれる地域は地名はなく具体的な町名でいうと″常磐″・″笛田″・″梶原″・″寺分″・″上町屋″・″手広″・″鎌倉山″です。景観は鎌倉の中心街とはまるで別世界ですね。その最たる象徴が湘南ジェットコースターと言われる湘南モノレール。写真の湘南ボウルの奥に進むと車両基地があります。

現在、一般的に″深沢″と呼ばれる地域は地名ではなく高級住宅地である鎌倉山を含んだ鎌倉市の丘陸地帯に広がる地区を指しています。
この名称は、戦後まで存在した鎌倉郡深沢村に由来しており、この地は、戦前まで広大な水田が広がっていました。そこを当時の海軍が接収し海軍工廠の工場として、旧国鉄に移管されました。横須賀海軍工廠深沢分校と言い魚雷や爆雷等の製造をしていたみたいだ

現在では、様々な工場があり鳩サブレで有名な豊島屋の製造工場もあります。


○鎌倉・藤沢・大船と狭間の地

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▲湘南モノレールのHPより引用

深沢の住宅街や木々の合間を縫って猛スピードで颯爽と駆け抜ける湘南モノレールは、大船ー片瀬江ノ島間を走行しています。大船ー江ノ島間は約15分程。相変わらず早いですね…途中の富士見町駅付近からは絶景な富士山を眺める事が出来ます。

鎌倉や藤沢方面に行く場合には、江ノ電バスがあるのでそちらを使った方が便利でしょう。※鎌倉方面にバスで向かう場合には、長谷・大仏を通る為土日は渋滞必至です。



深沢地区の新たな″まちづくり″と市庁舎移転について



深沢地区まちづくりの5つの基本的な方針。

  1. 旧国鉄清算事業団用地を核として、適正な土地利用の配置を図る
  2. 広域ネットワーク及び大船・鎌倉の拠点間のネットワーク化を念頭に、拠点機能の向上並びに生活利便性の向上を図る
  3. 自然・歴史的遺産を活かす
  4. 環境に配慮したまちを形成する
  5. 地域特性を活かした景観づくりと拠点イメージを高める景観づくり
鎌倉市″深沢地区の新しいまちづくり基本計画″より引用

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※『広報かまくら』2018年5月1日号は『本庁舎は深沢地域整備事業用地に移転します』と大きなタイトルで記事にしている。

深沢地区の国鉄用地や車両センター跡地、大船工場跡地などを合わせた約31・1ヘクタールの広大な土地を再利用する声が高まっています。この土地の再利用を巡る問題は長年の間、議論されてきた事で、昨今では、
鎌倉市庁舎の移動計画で注目されている。

私の見解だが″なんで立地が良い駅前にあるのに、わざわざ不便な深沢なんかに移転するのか″なんて考えいた。確かに、市庁舎が老朽化し、建て替える必要があり、県の津波浸水想定範囲に立地して為いざ、災害があった時にはその機能を果たせない可能性があるのはもっともだ。

しかし、移転予定とされる深沢の地域整備事業用地は、県が1月に想定した、″洪水浸水想定区域図″に含まれている。市長曰く『川と3メートル高低差があり、土地のかさ上げもする計画。すっぽり水没することはない。』※2018/8/30に掲載されたカナロコより引用

ここで思い出してもらいたいのが、根強く長年に渡り紛糾されている問題、″村岡新駅の構想″だ。


▽深沢を拠点とした新たなまちづくり
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※カナロコより引用

村岡地域における新駅構想は、長年繰り広げられる問題で、鎌倉市と藤沢市、両市により共同で策定された″深沢まちづくりガイドライン″の根幹をなすものである。

従来想定していた総費用の1.5倍になってしまったらしく、中々話を進めるのが困難な状況にあるのが現状らしい。実現されれば、藤沢・大船駅の混雑状況が6%改善されると提言されているが、果たして…



村岡新駅旧国鉄湘南貨物駅跡地(藤沢市村岡東)で開設構想が浮上している。駅と共に藤沢市側の″村岡地区″(9・6ヘクタールの広大な土地)を一体的に開発する計画を両市とで進めている。県も広域的なまちづくりの視点から支援、3者で構成する″湘南地区整備連絡協議会″には、JR東日本もオブザーバーで参加している。
※カナロコより引用
Just because!×深沢高校 ~深高祭・校内巡礼~

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以上が簡単な深沢地域の説明ですが…
『Just because!』の柏尾川高校のモデルとされる県立深沢高校は、そのような鎌倉市から外れた場所にあります。所在地は手広になっているが、グラウンドの半分は、藤沢市川名地区になる。

地元の知り合いの深沢に通っていた何人かは、自転車通学や美緒みたいにバス通学をしている者がいた。実際には、藤沢駅から徒歩やバスで通う生徒が多いようだ。※藤沢駅からは、徒歩で約20分程。意外に歩く。


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▲訪れて驚いたのが、″校内巡礼″が実施されていた事。事前に、告知されて知っていたがまさかこんな大々的に行っているとは…肩身を狭く如何にご迷惑を掛けないで廻るかしか考えていなかっただけに仰天だ。校内では、全6ヵ所のスタンプラリーが実施され冊子にあるシーンにスタンプを押すと景品の番宣のポスターが貰える。ちなみにそのスタンプと景品のポスターは、昨年の12月に行われた際のと同じだった。どうやら、TV「Just because!」制作委員会の全面的な協力で企画されたものらしい。至る場所に各シーンを分かりやすく解説したのや作中のカットを貼ってあった。本当に唯唯驚くばかりだ。

展示会の様子
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▲展示室には、深沢高校の生徒達。図書委員会が主体となり、原画・パネル・アフレコに使われた台本。貴重な資料の展示が数多くされていた。パネルはどうやら、藤沢のビックカメラにあった物が移されたみたいだ。モデルとなった学校内に、しかも普通の公立高校の校内に展示されるのは他に類を見ないだろう。


生徒によるプレゼンテーション

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▲図書委員会さんによる、パネルを使ったプレゼントテーション。学生ならでの視点からの話は聞いていて、とても新鮮であった。内容は、作品とstoryの説明、主人公たちの人間関係、学校内の聖地についてでした。
自分の時は、携帯を持っているのが見つかれば没収される時代。まだガラケーを使うのが当たり前の世代でした。現在の高校生はLINEを使って当たり前に会話をする。今の世代のリアルな話を聞けたのが印象的でした

聖地巡礼 深沢高校
・校門
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・坂道よりグラウンドを眺める恵那
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・昇降口周辺
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▲昇降口の自動販売機。美緒が飲んでいた″いちごみるく″は無かった。やっぱり″かいちょーさん″は美人だ。



・理科室前の展示コーナー
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▲瑛太がトリケラトプスの模型を撮っているシーン。とりけらなんとかげっど!

・北東玄関前の螺旋階段
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▲恵那が瑛太を探すために出てきた螺旋階段。絵もそのままに再現されている。ここの一致度にはとても興奮した。

・写真部の部室前の廊下
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▲深沢高校には実際に写真部は無く、漫画研究会になっています。



・体育館入り口付近
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▲葉月をデートに誘おうと意気込み走り出す陽斗。

・階段&廊下
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▲大学に進学しても続けるか話し合う二人。依子は、推薦で行くため今日も元気にダッシュする。対照的な二人ですね。

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・3年生ホール
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″ホームラン打つまでやるんだっけ″

▲″図書館委員会″さんのプレゼンによると、美緒が瑛太たちの1打席勝負を見ていたこの場所ではお昼時間帯になると多くの生徒たちがお弁当を広げ昼食をしているみたいだ。 窓から景色を見てみると藤沢や深沢の風景が一望出来、グラウンドはよく見えますね。



・4階の渡り廊下
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▲葉月たち吹奏楽部が1話で″in unison″を吹いていた場所だ。実際に葉月が立っていた場所からグラウンドを眺めたが目を凝らさないと見えなかった。

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″だからホームランなんだ!″

▲″1打席勝負″をしていたグラウンド。甲子園で再会する約束が深沢高校のグラウンドに… 転校先で野球を辞めた瑛太。 投げる球はヘロヘロ、そして陽斗は夏の大会が終わり引退していたが、そこには誓った″男と男の熱い真剣勝負″が繰り広げられていた。青春ですね!

この記事では「Just because!」の作品画像を比較研究目的のために引用しております。画像の著作権は全て©FOA/Just Because! 製作委員会にあります。