以前の記事に「そろそろハワイですね」というコメントをいただいた通知が来たのでものすごく久しぶりに更新してみます。

生きてます。前にも言ったような気がしますが。

マイルのほうは順調に貯まっています。今年のハワイ往復ビジネスはすでに発券していますが、来年分も発券できるくらいには貯まっています。再来年分まではまだですが。

今日は久しぶりの更新ついでに、巷間話題となっているてるみくらぶ問題について触れてみます。ちょっと後れた感もありますのでいまさら触れたところでPVが増えるわけでもないと思いますから、「PV集め」とは思わないでくださいね。

さて、そのてるみくらぶ。
3月23日まで旅行の募集をしていて、3月24日に経営危機報道、土日を挟んで3月27日(月)には破産申立しただけでなく、管財人まで決まっているというスピード感に驚愕しましたが、まぁそれはそれでいいです。事前に20部に相談はしていたんだろうな、そうじゃないと申立日に管財人まで決まらないよな、通常事件なら翌週の水曜日に開始決定だよな、などと思いますが、まぁ緊急性も高いでしょうし、ギリギリまで継続と破産との両にらみになるのも仕方ないですね。

気になったのはそこではなく、最近見ているツイッターです。某ホテルで「チェックアウト時に宿泊代を支払ってほしいと言われましたが、既にてるみくらぶは破産し、債権はホテル側にある為、消費者と債権者が勝手に話し合い、消費者側が第三者弁済をすることは出来ない旨お伝えしたところ、では結構ですと言われました。」というツイートを見かけました。結果としてこのツイート主さんは払わずに済んでよかったな、と思いますが、これを一般化することには少々危険性を感じますのでちょっとだけ触れてみます。

ホテルは誰と契約している?
まず、ホテル(以下「H」)、てるみ(以下「て」)、旅行者(以下「V」)の三者の関係としては大雑把に分けて2つのパターンが考えられます。

1.H→て→V、という転貸関係
H「てるみさん、この期間は空室目立つし、ウチの部屋5部屋を御社に貸します。あとは御社で探した旅行者に又貸ししていいよ」

→この関係だと、ホテルはてるみとの関係では宿泊代金の債権者で、てるみが債務者になります。もちろん、てるみは又貸し相手(=旅行者)に対する債権者でもあり、旅行者は債務者でもあります。まぁ顧客の債務はとっくに払われているでしょうけど。

2.H→V、という宿泊契約で、てるみはそれを代行しているだけ
H「てるみさん、この期間は空室目立つので、御社が連れてきてくれた旅行者さんにはウチの部屋を安く提供しますよ」
て「わかりました!じゃあ頑張って広告打って募集します!代金はチケット代とかウチの利益とかもあるので、まとめてウチが受け取ったうえでウチが旅行者の代わりにホテル代をそちらにお渡ししますね」

→この関係だと、ホテルと旅行者が直接契約しており、てるみはそれを仲介しているだけ。そのため、ホテルが旅行者に対して債権を持っている形。旅行者は「これ払っておいてね」とてるみにお金を預けているだけですので、てるみがそれをちゃんとホテルに払っていないのであれば、旅行者はてるみに「返せ!」と言えるだけ


三者の関係は大雑把に分けると上記の2つなのですが、問題は、1でも2でも、ホテルからすれば
「代金が払われていないから契約は解除します」
と言えてしまうところです。当然、解除されてしまえばVは泊まるところがないことになります。
2のパターンならわかりやすいと思いますが、1のパターンでも、H=て、の契約が債務不履行で解除されてしまえば、て=V、の契約はてるみの履行不能となり、あとはVがてるみに損害賠償請求をすることで処理するしかないことになります。

さて、翻って冒頭のツイートです。この方はどうやら支払わないで済んだようなのでよかったですが、上記2つのパターンからすると「みんな!このやり方でOKだよ!」とは言いづらいと思います。もちろん、Vからすれば事実上の二重払いですから、唯々諾々と払う必要はないですし、いかにおとなしい日本人であっても、ここは一ゴネしてみるべきだとは思います。
ただ、
「最終的には自分に分がない可能性もある」
ということも頭に入れておいたほうがいいと思います。ホテルも客商売ですから、いきなり警察等を呼んで排除するなどという強硬な手段には出ないと思いますが、リスクはゼロではありません。海外でそのリスクを負うのは得策とは思えません。まずは命あってこそです。無事に帰ることを最優先してほしいものです。

なお、私は各ホテルの宿泊約款、ホテルとてるみの契約書、旅行者とてるみの契約書や各地の現地法を確認しているわけではありません(確認する手段もありませんし、確認する気もありませんが)。そこらへんを確認すればまた違う結論もありえると思いますので、一意見として聞いていただければと思います。逆に言えば、そこらへんの確認もしないで「ホテルが債権者で、てるみが債務者だ」「請求はてるみにしろ」と言い切るのはちょっと怖いな、と思いました。

なお、同業の方で「いやここ違うよ」というのがあったらこっそりと教えてください。
あと、同業の方ならわかると思いますが、旅行者を「V」にしたのは「Visitor」だけでなく「Victim」もかけてます笑