2009年09月14日

藪の中

藪の中 (講談社文庫)藪の中 (講談社文庫)
著者:芥川 龍之介
販売元:講談社
発売日:2009-08-12







芥川龍之介の傑作、「藪の中」です。謎が謎を呼ぶ不思議な話。一人の武士が殺された事件をめぐり、目撃証言や当事者の話を聞くも、彼等の話は少しずつ食い違っていたというストーリー。いくつもの視点から描くという形式は斬新で衝撃を与えたといわれています。巨匠・黒澤監督により「羅生門」のタイトルで映画化されており、こちらも名作です。

近年では登場人物である「多襄丸」を主人公にした小栗旬主演の「TAJOMARU」が公開され、今も昔も変わらないこの作品の人気を示しています。文豪と呼ばれた人々の作品にはなにか、言葉では形容し難い怨念のような、また、熱い吐息のような、魂が込められているような気がします。太宰治や夏目漱石らの作品もそうであるように。昔の名作はいつまで経っても名作なのだなあと改めて痛感しました。


rickey111 at 20:04コメント(0)トラックバック(0)小説  

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Rickey

とにかく本を読みまくると決意した楽観主義者。最低でも一日一冊。マーケティング・歴史・世界情勢・自己啓発の4つを軸に読んでいます。

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