2019年07月
2019年07月22日
17年目の RIDDLE スタートゥ!
color of smile 16を終えて
やっぱり僕も言葉が溢れ出るので書きますね。
無事に16回目のカラスマを終えました。
15バンド(1つはRIDD SEAだから十四バンドか)
50人近い出演者。
そして100人超えの来場者の皆様。ありがとうございました。
今年のカラスマは企画段階で凄く頭を悩ませた。
前のブログで書いた事http://blog.livedoor.jp/riddle0929/archives/52281820.htmlを掘り下げた話になるのですが、三年前のカラスマが本当に凄くて、それを超えないといけないなと考えていました。
一昨年、昨年とRIDDLEの活動に合わせてワンマンだったので、今年は対バンイベントにしたいと考えていました。
三年振りに、地元のバンドを呼んでやろうと考えていたのですが、三年で状況は凄く変わっていました。
地元バンドの減少。
おそらく都市部以外のライブハウスはどこも抱えている問題だと思います。
北浦和は新宿まで40分。都内といっても差し支えない環境。
その上で「北浦和で活動するメリット」ってものは俯瞰的に観てしまえば、そんなに無いのかもしれません。
それでもそのライブハウスや土地が好きな物好き達が声をあげて盛り上げて北浦和シーンみたいなモノがあったんだと思います。
三年前。あの時カラスマに出て今も活動しているバンド達はその殆どが今やメインは都内の活動です。全国飛び回ってるバンドもいます。
これは当然というか、喜ばしい事だと思います。それはイコール手を貸してくれる仲間が増えたって事だし、外にアピールする努力をしているって事だから。
そんな彼等を今「北浦和のバンド」って括りにしてしまうのは彼等の足を引っ張る事になりゃせんかと思いました。
僕等のワガママでそんな事になるのはいかんなと。
では現状まだ北浦和周辺の活動がメインの若手達を呼ぶか?と考えても、正直前よりチェック出来ていないってのが実情です。
繋がりや共有した時間が浅いバンドをクオリティ面を気にせずに「北浦和で頑張ってるから」って理由で呼んで成り立たせるのはそのバンドにもお客さんにも失礼だと思うし。
そして、お客さんはワンマンや、ある程度知名度のあるバンドとの対バンの方が正直嬉しいんだろうなって事も考えました。
でもそういうイベントはRIDDLEとしていろんな場所でやっているので、そことの差別化をどうすればいいんだろうって。
本当にアイデアが浮かばなかった。
これはやる時期じゃ無いって事なのかもとも考えた。
そんな時に、ある古い友達から「今年カラスマどんな感じでやるの?」て話をされました。
上記のような話をしたら、友人はこう言ってくれました。
「でもカラスマって同窓会みたいなとこあるじゃん。あそこに行くとタイムスリップするんだよな」
同窓会て笑
こちとら毎年頑張っとるんじゃい笑
って思いましたが、何かその言葉がヒントになりました。
キャラが旧店舗だった時代。ガチで溜まり場だった頃。毎週のように会ってた奴等がいたなあ。先輩後輩グチャグチャで週末になると遊び倒してたなあ。
呑んで騒いでバカ話しして
夢を語ったり。たまに喧嘩したり。
あの時の皆…どこいった??
逢いたいなあ。
それでいいんじゃないかな。原動力は。
そっからは早かったです笑
いわゆる「キャラっ子」だった奴等で現役で活動してる奴等にドンドン連絡してオファーしました。
現状がどうとか、今の活動の拠点がどこかは置いといて、
「青春時代をキャラで過ごした」連中です。
上は36歳から下は20歳まで!笑
三年前は「越谷や西川口や川越も含めた埼玉」そして「世代を繋ぐ」がテーマでした。
今回のテーマは原点中の原点「集まれ!!キャラっ子!!」です笑
今年は例年にも増してバンドからの逆オファーが多かった。
ありがたいよね本当に。
知名度動員関係無く音を聴いて、ライブを観てすごい!と思ったバンドには出てもらった。
だから初登場組の割合が例年より多かった。
これも本当に喜ばしい事だよね
もちろん枠の部分やクオリティの部分で断らせてもらったバンドもいるけど、そいつらと来年は対バンで会いたい。
普通イベントを作る面で気にしなきゃいけないのは知名度や動員だと思います。
お客さんの満足度や期待値の面でもそこは大事です。それくらいガキじゃないから知ってる。
でもね!無名だけど凄いバンドって本当に嘘みたいに沢山いるんだよ!
知名度無くても凄いライブしてたらさ、表現者として一緒にやりたいじゃないか。そこから何かが始まるかもしんないじゃないか!
知らない?聴いた事ない?それはチャンスだよ!度肝抜かれるぜ!って事。
お客さん目線に立つと身勝手なエゴもしれませんがそもそも誕生日を祝ってくれ!てのが身勝手ですからねえ…
ちょっと話が逸れるけど、今や超有名バンドのギタリストの子とやり取りする機会があって、その子が言ってたんですよね。
その子は山陰地方の子で、「学生時代ネットを観まくってあの時代の北浦和のシーンに憧れてた」と言ってくれた。
あの時代の北浦和って2005年くらいなんだけど、思い返せばどいつもこいつも当時クソ無名じゃねーか!ってゆう笑
内輪ノリでしか無かったぞ!
でもその無名なガキどものコミュニティからtelephonesが、serial TV dramaが、Archery sound systemが飛び出したんだよなっと。
皆んな無名から始まるじゃないかと。
あの時の俺たちはガキだったけど凄まじい熱量と野望があった。
その熱が当時山陰の学生だった彼に届いていた。
勇気を貰った。
良いモノは良い!!ガキの頃と同じ感性で行きたいと思った。「うーん知ってるバンド少ない」ってお客さんを逆に「来てよかった!」と思わせるような熱量の溢れた「最高にレベルの高い内輪ノリ」って言うのをやればいいんだと。
詳細が決まっていき、詳細を逐次出演者に送る度に反応が帰ってきた。
「マジ同窓会じゃないか」「身内ばっかりだ…」「え?まだ増えるんですか」
最初からお客さんに来て欲しいというアイデアから産まれた RIDD SEAのオープニングアクト出演。
この件に関してだけは皆んなスルーだった。
とにかく準備が大変で当日キャラ入りしてからとあれだこれだと上へ下への大わらわだった。
思い出した…これがカラスマ だ…
万歩計は叙々苑の会計のような数字を叩き出す。
ライブには「転換」というものがある。
普通だと15分。事前リハーサルが無い場合は20分前後。大型フェスだと30分とかもある。
カラスマは「10分」である。リハーサルが無いのにだ。正直皆んなスマンと思ってる。
でも転換が仮に20分だとしたら15バンドだと五時間になる。
五時間お客さんを待たせる訳にはいかん!
よし皆! RIDDLEのメンバー総出で手伝うから10分でリハーサルまで含めてやってくれ!
これがカラスマだ。結構文面にするとヤバい。
歴代でそこそこ有名になりだしてたバンドも出てくれてたけど、よくこれで賛同してくれたもんだ。
RIDDLEメンバーはとにかく大忙しである。機材を受け取り次から次へと階段を登った上の楽屋に運ぶ。これを繰り返してると夕方には膝が笑ってくる。
ヒロはカラスマ初体験なのでこの洗礼を受けた。でも最後まで本当に頑張ってくれた。
これも例年も事なので、バンドが終わりメンバースタッフが追い剥ぎのようにステージに殺到し機材を運ぶ様は「鬼転換」と呼ばれ親しまれている。フロアから「出た!鬼転換!!」て声が聞こえた。
そんなんだから RIDDLEメンバーは出番直前には何だかげっそりしている。
こ、これがカラスマだ…
それでも多少は押してしまったので反省。今年は3人バンド→9人バンド→2人バンドってゆう山場がハードだったぜ…
各バンドの感想に関しては俊輔のインスタをみてください。
終わってみると「歴代で今年が1番最高だったー!!」と思った。これを毎回思っている。
数日経って反省店やら改善点を考え出す始末だ。
動員。歴代カラスマで(RIDDLEワンマンで開催した直近2回を除いて)の最高動員だったのが3年前のやつ。多分。
そこを超えられなかったのは悔しい!
ただ歴代で最も初めから、
つまり昼の13時から来てたお客さんが多いのは間違い無い。
RIDD SEAのおかげかな?いや多分ANABANTFULLSのお陰だ。
そして、良いライブという点では歴代最高に近いと思う。本当に皆んな凄かった…。
出てたバンドの殆どがまたまだ無名。この先キッツい事もあるだろうし、ガラガラのフロアを前にやる事もあると思います。僕らも含めて。
そんな時にフッと思い出して「楽しい事もあるしもう少し頑張ってみよう」となる想い出の一つになってくれればいいなと思います。
いや本当に楽しかったよ(疲れたよ)
あちこちで「久しぶりー!」が飛び交う感じも
バンドが終わる度にステージ裏が嵐になる感じも
ライブ中に絶対初見のお客さんが「すげえー!」って新しい出逢いに歓声を上げる感じも
これがカラスマだ
RIDDLEは17年目を迎えました。
これからもよろしくお願いします。
本番直後。ボロボロです。
そしてあの日出てたバンドや出てないバンドも含めて、北浦和とゆう街がこれからの皆の人生において想い出ポイント多目の街になってくれたら幸いです。
また来年!!
来年は嘘みたいに売れてるフェス常連バンドだけ呼んで地元バンド無視するからよろしく!
その日の動画です↓
RIDD SEA
RIDDLE
riddle0929 at 18:25|Permalink│Comments(0)