映画のこと。

August 22, 2005

宇宙戦争:もしも香港だったら

ちょっと前のことになるのだけど、【宇宙戦争】という映画を見た。

waroftheworlds香港での広東語タイトルは【強戦世界】(War of the Worlds)。
スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演っていう、すっごい「娯楽大作」。地球にいきなりエイリアンたちが襲ってくるというパニック恐怖映画。一男一女の子どもたちにもバカにされ気味のダメダメ父親だったトム・クルーズが、エイリアンから逃げ惑っているうちになぜか父親としての威厳と家族からの信頼を取り戻すというお話。粗筋、おしまい。

さて、香港は公開終わっちゃったし、日本でも上映済みだし、もう内容は
ネタバレバレなくらいあちこちで書かれていることと思うので、わたしは
気になったことだけ、ところどころでここが香港だったら!と思いながら
【宇宙戦争】を回想してみることとする。

最初に地球の異変を察知するのが立ち込める低く不気味な雲。

これが香港だと続きを読む

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July 11, 2005

【頭文字D】香港爆走藤原とうふ店(自家用)!

今日は映画【頭文字D】について。
映画に関心ない人も、日本原作香港製作「藤原とうふ店」の暴走ぶりは
必見と思うなり。

initial_d先日、香港のエンターテイメント舞台裏を書いたトピックのコメント欄でまったく本文で触れていないのに飛び交っていた【頭文字D/あたまもじD】(・・・間違ったまま広まることをちょっと期待しています)。
【香港エンタメ舞台裏事情】

7月7日(金)現在、公開15日目にして3,072万HKドルを売り上げ、1,500万HKドルあれば大ヒットとされる香港でヒット街道爆走中。

ご参考までに【星球大戰前傳III 黒帝君臨】(スターウォーズエピソード掘
の同日の興収累計は1,930万HKドル(公開50日目)、同じく大ヒット中の
【強戰世界 (War of the World)】(宇宙戦争)が公開から9日目で1,733万
HKドルを売り上げている。

5.6年前、香港に住み始めたころやたら街中で目に付いたのは続きを読む

February 05, 2005

【喜馬拉亞星】ヨーガの境地

Singh観てまいりました、2005年香港旧正月映画
【喜馬拉亞星】
注目度は1月26日に【香港旧正月映画と金紫荊奨】を書いたときにちょっとポスターをネタにしただけでこの賑わいだ!が証明済み。


それにしてもこの映画。。。もうとにかく「間違っている」だらけを
映画にしてしまった
と言っても過言ではない。だって!!!
(以下、長いです)続きを読む

riehk at 23:58|PermalinkComments(39)TrackBack(4)

January 26, 2005

香港旧正月映画と金紫荊奨

旧正月映画第一弾の【韓城攻略】【喜馬拉亜星】のポスターがではじめた。
【功夫】一色がまだ続いている香港映画界もそろそろお正月休みにむけて
本格始動。わいわい。

昨日【香港発アート、竹の足場】から広がってコメント欄で香港映画の話
が盛り上がっていたので今日は久々に映画の話を(やや強引)。

seoulこれは【韓城攻略】のポスター。
そーいえば、【漢城攻略】ではないのだね。
韓国で公開されるときはタイトル変わるのかなあ、
【首爾攻略】?
seoul_tony
トニー・レオン、リッチー・レン、スー・チー出演。
トニーさんファンがとても多いので、これはサービス。
美女軍団に囲まれて幸せ顔のトニーさんにズーム。




indiaさて、こちらは【喜馬拉亜星】
ロナルド・チェン、ラウ・チンワン、ン・ジャンユー、そしてセシリア・チャンなどこちらも香港的個性も破壊力も集客力も強いメンバーが総出演!香港コメディのインドロケ。めちゃくちゃさはもうお約束!?このポスターだけでもう十分訳わからない。やめられないとまらない香港的超ド級ナンセンスコメディの香りがプ〜ンプン。

さらにこんなシーン見せられたら、もうたまらない。
続きを読む

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December 28, 2004

【功夫】狂想曲がとまらない

butterfly【功夫/カンフーハッスル】の初日鑑賞「体験記」は
【【功夫】ハッスル、聖誕快楽!】で書いたとおりだけど、クリスマスの3連休があけた香港で発表された映画の興業収益は、さらに「ありえねー!」・・・の一言に尽きる。公開から4日間での【功夫】の売り上げの累計は2487万HKドルに達している。
さらに中国大陸でも、1日で2000万元の売り上げをはじきだし、【英雄/HERO】が維持していた1800万元の記録を破るなど、記録更新中。

ご参考までに2004年の香港映画のベストヒット10は以下の通り。

1位 【鬼馬狂想曲】    2524万
2位 【新警察故事】    2110万  (ニューポリスストーリー)
3位 【魔幻 厨房】     2020万
4位 【花好 月圓】    1581万
5位 【龍  鳳  鬥】   1548万
6位 【千機変II花都大戦】 1496万
7位 【煎醸三寶】     1479万
8位 【十面埋伏】     1430万  (LOVERS)
9位 【我要做Model】   1318万
10位 【江湖】        1292万

たった4日間で興収1位の【鬼馬狂想曲】に追いついてしまった。
この勢い、どこまで伸びるのか!【功夫】狂想曲から当分は目が離せません。

1年で1番華やかなシーズンの香港に舞い降りた、華やかな話題。
写真は尖沙咀のネイザンロードを舞う蝶のデザインのイルミネーションです。

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December 24, 2004

【功夫】ハッスル、聖誕快楽!

香港では【功夫/Kung Fu Hustle】、【カンフーハッスル】が12月23日、
封切られた。メジャーな映画館では夜の回は事前「予約」で一杯になっている
状態(今回ばかりは事前にチケット買っておいてよかったー!)。
kungfuこれは、通りかかった映画館前の長蛇の列。ほとんどみんな【功夫】チケットのためだと思われる。ただでさえ暖かい香港、シンチー熱波でさらに気温上昇中!?
映画上映前には会場で、前代未聞(わたしとしては)の「ビデオ撮影などの禁止行為は罰金5000ドル、最高3ヶ月の禁固刑です」などというアナウンスが映画館スタッフからがあった。さすがは超ウルトラ級の話題作だ。

日本では「あまり笑えなかった」「いまいち」という反応もあるようだけど
日本の「ありえねー!」っていうコピーはダントツ。すごいインパクトだし、
これはうまいっ!
香港での反応はバッチリ、「ピンポイント」ってところだろうか。
とにかく会場が一体になって笑いを「体感」できるのがおもしろかった。
でも、たしかに「爆発的に笑い続ける」っていうよりは、カンフーのシーンでは
「魅入っている」雰囲気もあったかもしれない。シンチーかっこよかった。

ストーリーについては触れるほどでもないし(笑)、日本公開も近いのであえて
書かなくてもいいと思う。
ということで現場報告・・・。観客の様子はというと、続きを読む

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December 15, 2004

星降る香港、カーウァイの夜

peninsula尖沙咀のペニンシュラホテル前。
エントランス前の空に星が降っている。

そんな星降るある夜、友人と会っていた。
友人の仕事内容はもちろん知っていたのだけど・・・

ある写真を見せてもらったら、頭の中で星が降って、目から星が出た。

ヤバイ、ウォン・カーウァイ監督と仕事してるときの写真だもの!ホンモノー。
(他にもいろいろあったけど、ぜんぶ記憶から飛んでしまった
その写真にはいりた〜い、ちょっと入るだけでもいいのにー。
でも写真だけなのに、わたしったら、なぜか異様に緊張してしまった。
万が一でも逢ったりしたら(ありえないけど)死んでしまうかもしれない。

カーウァイ氏は「とにかくめちゃくちゃかっこいい人、すごい人」だそうです。
態度がでかくても、彼ならそれでいい、それさえかっこいい」のだそうです。
・・・なるほど、態度はでかいのだな・・・
ちなみにトレードマークのサングラスはしっかりかけていた、打ち合わせ中
なのに。あっ、それから「レモンがたくさん入ったアイスレモンティー」飲んでた。

うーん、なぜだか知恵熱でそうです。。。夢で写真と逢えますように。(夢が小さい!)

そういえば、他にアンディくんが写ってるスナップもあった。(おまけかよ)
それと、仕事している友人もステキでした、もちろん(おまけじゃないよ)。

わたしは出前一丁の清仔を誇ってきました。日本だって負けないぞ。
(自慢が小さくてすみません。しかもまったく脈絡ないし。)

riehk at 21:23|PermalinkComments(20)TrackBack(0)

December 10, 2004

【天下無賊】香港・中国笑いの違い

3日連続で日本未公開の香港新作映画の話題だけど、今日は映画の
話に付随して「香港と中国の笑いの感覚の差」についても考察(大げさ)。
【天下無賊/A World Without Thieves】アンディ・ラウ主演の中国映画。
アクションあり、犯罪あり、笑いあり・・・のはずが笑えず・・・あれれれれ?

aworldwithoutthievesアンディくんの画像はこんなに面白いのに!
ということで、映画を見ながら、つい最近読んだ記事を思い出す。中国人と香港人の笑いのセンスの違いについて書かれていて、そこにはとても大きな感覚の違いがあるのだそうだ。香港人はスピード感のある笑いを求めるが、その種のコメディは中国ではまったく受けないのだという。中国人はもっと「ゆったりした笑い」を求めるのだ、と。

ゆったりした笑いってなに?って疑問に思ったのだけど、この【天下無賊】を見て納得。

この映画、喩えるならば・・・続きを読む

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December 09, 2004

【Clean】カンヌの栄光を贈る

smokingmaggie1【錯過又如何/Clean】を観た。2日続けてシリアスな新作映画話ですみません。ってシリアスなことに謝るわたしもどうかと思いつつ。これは、カンヌ映画祭でマギー・チャンが中国人女優初の「最優秀女優賞」を受賞したことで話題になった映画だ。ちなみに画像は映画ではなく、つい最近上海のレストランで香港の週刊紙に盗撮されていた「食前の一服中」の一枚(笑)。

この人の素顔はたぶん相当サバサバした「ハンサム」な大人の女性なの
ではないかと思う。タバコもよく似合う。わたしはアメリカ人じゃないので、
マナーさえキチンとしていれば、人の喫煙には非常に寛大です。その姿が
かっこよければなおさら(かっこよければ、むしろ好きかも)。

さて、映画だけど・・・アサイヤス監督は、まだマギー・チャンのことが
好きなんじゃないだろうか。
映画観ながらそう思った。
なんだかゴダールとアンナ・カリーナみたい。なんてね。
そして少なくとも、どう「彼女を使ってあげるべきか」をよく知っていると思う。

ストーリーはきわめてシンプルな人間ドラマ。ヤク中のろくでなしロック歌手
だった女性が逮捕されたあと、一人息子と会うために「変わろうとする」と
いう更生もの。その舞台はバンクーバー、ロンドン、パリ、サンフランシスコ
と転々とする。
マギーは綺麗な英語を話し、フランス語もそつなくこなし(フランス語について
は発音が上手なのかどうか、わたしにはわからないけど、かっこいい)
そしてパリでは中華レストランのウェイトレスになるシーンで広東語も話す。
おまけに主題歌歌っちゃった(お世辞にもうまいとはいえないが、なかなか
Jazzyなムードはあるしわがれ声だった)。
美しく撮られているわけじゃない。始終趣味の悪い服にほとんどすっぴん
なのだから。そんなわけで、この映画のマギーは・・・続きを読む

riehk at 01:51|PermalinkComments(13)TrackBack(3)

December 08, 2004

【蝴蝶】天安門事件と香港

butterflyすごい。静かな官能的作品でありながら、非常に骨太。こんな香港映画もできるんじゃん、と感動した(しかも「笑い要素」
一切ナシだ!
)。なにしろ、あの天安門事件のときの香港での学生運動(愛国無罪のプラカードを掲げ、拘束されている人々の釈放を訴えたりする)が描かれている。政治的なことに触れる香港映画自体非常に珍しいが、天安門事件のときの様子を描いたものは初めて見たように思う。

まるでフランス映画のような流れなのはおそらく監督が好んで見てきた
映画の好みも関係しているのではないだろうか、と思ったら、やっぱりね。

「過去」の少女時代のシーンの部屋にはジャニス・ジョプリンや
ジャン=リュック・ゴダール監督の【勝手にしやがれ】のポスターが。
(ゴダールだ!わたしの大好きなゴダールについては最近asyurankさん
がチェックしてくれているのでそちらもご参照ください。
【勝手にしやがれ】 【女は女である】 【気狂いピエロ】)革命かあ・・・

というわけで冒頭から「これはわたし好みの映画に違いない」と確信。
だいたい、「現在」の主人公夫妻の部屋の寝室の壁紙は「赤い」のだ
【中国女】(ゴダール)っぽい(笑))。インテリアへのこだわり、色彩、光
の取り入れ方へのこだわりも随所に感じられる。撮影にマカオを使った
ところではヨーロッパ的な雰囲気も醸していて上手い。サントラもとてもいい。
映像も、心の揺れを表現するときなどに8mmフィルムの映像を挿入する。
これがまたとても効果的である。
軸になるのは主人公が「高校生時代に深く愛した同性の同級生との
恋愛関係、思い出」、そして「妻として母として教師として」の現在、
レズビアンとしての感情を呼び戻された「少女のような中国人女性」との
偶然の出会い、よみがえる閉じ込めた過去への想い、そして覚醒・・・
ある種刹那的な感情を描いているが、「蝶は二度とさなぎには戻れない」
そういうことなんだと思う。
静かにアンニュイに淡々とストーリーは進んでいくが、描写はかなり
センセーショナルであり官能的。
登場人物の女性陣が脇まで見事にレズビアンだったのがやや気になった
けど。どーなの(笑)?
この映画もまた「広東語」「北京語」「英語」が普通に会話で混ざり合う。
最近の香港映画は言語の壁がどんどん薄くなっている。

上映映画館も少なく、香港でヒットする内容とは思えないが、
ぜひ日本で単館ものとして公開してほしい。
きっと、一部の日本人にはすごくウケる映画だと思うから。

繰り返すが、とても静かで重厚でアンニュイで切ない作品だった。
そんな中、後ろに座ってた続きを読む

riehk at 21:08|PermalinkComments(18)TrackBack(0)

December 06, 2004

台湾金馬奨:アンディ君とトニー君

andy_tony12月3日の夜に開催された台湾のアカデミー賞【金馬奨】ではサイト版で大人気の「おやおやアンディくん」(詳細はサイト版【香港芸能事情】内コンテンツ【香港現地発ゴシップ・芸能情報】をご参照ください)が最優秀男優賞を受賞。
受賞の瞬間、このふたりの競い合いだろう、と言われていた”ライバル”、トニー・レオン(【2046】でノミネート)と抱き合って喜び合う。 いいシーンだ。

ちなみに他の候補者は【金鶏供曚離献礇奪ー・チュンと【可可西里】の多布吉だった。

ついでながら、サイト版も本日小さく更新済み
【笑激的香港・中国】の【笑激的香港】及び【ニホンコンゴ】
【香港現地発ゴシップ・芸能情報】それぞれ1トピックスずつです。

さて、台湾金馬奨の受賞作はこのあとにリストアップ。
今日はオチはないです(笑))続きを読む

riehk at 12:24|PermalinkComments(19)TrackBack(3)

December 03, 2004

ブリジットジョーンズ香港上陸

【Bridget Jones: Edge of Reason/ブリジット・ジョーンズの日記 
きれそうなわたしの12ヶ月(邦題長い!)】が12月2日、香港公開された。
映画館内爆笑に次ぐ爆笑!会場中で「キャーキャー」声上げて大笑いする。
香港映画にも通じるナンセンスギャグの連続(もちろん香港映画に比べ
たら、それはもっとちゃんと”計算”されているのだけど)身体を張った熱演、
ともかくここまでやった、そしてここまで「太った」レニー・セルヴィガーさん、
あなたはスゴイ。そしてそのコロコロはちゃめちゃ具合が本当に・・・やりすぎ。

bridget_jones公開前から新聞・雑誌では大特集が組まれていた
【ブリジット・ジョーンズの日記供曄「ダイエット」と「恋愛」、そして「理想的な男性と結婚できるのか!」は香港人女性にも常に大きな関心ごと(映画館はカップルも多かった、男性諸君がんばってね)、ついでに「レニーはいくら稼いだか」も含め(笑)この映画への注目は大きくうなづける。
ちなみに香港での広東語タイトルは【BJ単身日記】。ストレートすぎ(笑)!

コロコロしたルックスで、エラク要領も悪いくせに、みんなが憧れる仕事もなんとなく
ゲット(そこで失敗ばかりなところで同性の反感は買わない)、おまけにダイエット
もちっとも成功しないし、禁煙もできないけど、いい男2人に取り合いまでされる。
こんなふうに「今のままでも幸せはやってくる」「今のままの君が好きなんだ」
っていう、実は「めちゃくちゃシンデレラストーリー!」に仕上げているところも
世界中で受けてるわけだな、と改めて思う。ありそうで絶対無い出来事、でも、
主人公は世界中、どこにでもいそう。
結局みんなそういうものに憧れてるんですね。

コリン・ファースがはしばしで冷たい(クールっていうのかなあ)のが少し気に
なったけど感情表現が下手というか不器用なところを含めていいキャラなんだ
ろうし、ヒュー・グラントは相変わらずにやけた「とんでもないけど憎めない」男
を好演。好きだわー♪この大人の男ふたりの喧嘩シーンがまたいいのだ。
ただ、前回をしのぐにはここまでやらないといけなかったか、というような
「やりすぎ」「膨らませすぎ」もやや否めず・・・。このあたり、続編のつらさかも。
「世界中どこにでもありそうな話」としての共感が前作だったとしたら、今回は
かなりふくらんで(レニーの体並みに)「ありえねえよ」の域まで達している。
だけどやっぱりそれも含めてまあうまくまとめているし、「えーっ、そうなの?」
っていうオチもうまいんじゃないかな。

気汎瑛諭△錣燭靴呂海留撚茲彼女を囲む「悪友たち」とのやりとりが大好き。
イギリス映画って、「友達関係」や機知にとんだ会話を描くのがすっごくうまい
と思う。恋愛だけじゃない、こういう仲間がいるから人生は楽しいのだ、と思う。
(だから、結局恋愛とか結婚とかだけに終始してしまうのが残念)
その悪友たちのおかげで、今回、これまたどでかいトラブルに巻き込まれちゃう
のだけど。そしてこのシーンが最も「やりすぎ」なストーリーだ。
なくてもよかったような・・・

さて、日本公開はいつですか?
前作【ブリジット・ジョーンズの日記】については、友人の仁美さんのBlog
ご参照ください。

おまけ【CHANEL NO.5】
ニコール・キッドマンが出演しているCHANELのNO.5のコマーシャルフィルム
が上映前にかかった。映画の予告かと思ったら、これが長いCMでビックリ。
ゴージャスすぎ!

そうそう、昨日書いた、わたしが巻き込まれた火災のことだけど・・・続きを読む

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November 25, 2004

【黄霑】巨星墜つ

jameswong昨日、今日の香港現地新聞、雑誌、テレビの特集は昨日肺がんで亡くなられた黄霑こと、ジェームズ・ウォンさんの報道一色。著名な作詞・作曲家さんらしい。ということでちょっと新聞記事などを読んで調べてみたら【チャイニーズゴーストストーリー】【男たちの挽歌】【上海グランド】などの主題歌もこの方の作品だった!また、ご自身もちょくちょく映画に出演されたりもしている。

みなさまも、流れてくる曲を聴けば「ああ、これかあ、知ってる!」と
思うものが多くあったりするのではないでしょうか。
とにかく、香港市民、そして芸能界から愛されていた方なのだということ
が報道から強く伝わってきます。享年64歳。

写真一番左がご本人、故レスリー・チャン、そして同じくアニタ・ムイとともに。

映画関連の代表的な作品を以下のとおりわかる範囲で追加しました。続きを読む

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November 20, 2004

【阿衢難】タイは無法地帯?

【阿衢難/Leave Me Alone】を観た。スピーディーな展開、ちりばめられた
ナンセンスギャグ、カーアクションに銃撃戦。香港映画らしい特徴をうまく
使っていて飽きさせない。leavemealone
もちろん、警察はどーした、タイは無法地帯なのか?とか、なんでそんなに銃さばきプロ並みなのよ、とか軸になる「トラブル」事態も中身がない等突っ込みどころは満載なのだけど、まあそれは言い出したらきりが無いのでさておき。
とにかくイーキン・チェンがうまい。一卵性双生児を一人二役で演じているのだけど、この演じ分けがなかなか見もの。タイに住む兄は恋人のシャーリーンとやくざなことしながら生計を立てていて粗野、香港に住む弟はゲイでちょっとしたしぐさが女らしいのだけど、その「自然さ」がお見事で笑える。

ストーリーは、香港に遊びに来た兄が、弟の免許証を借りてドライブへ。
人身事故をおこして自身も重傷、意識不明のまま「弟」として病院へ搬送される。
で、当の「弟」は意識の戻らない兄の代わりにタイでの取引に「とりあえずいて
くれるだけでいいから」と彼の恋人から電話で頼まれて現地に飛び、トラブルに
巻き込まれていく。「兄」はというと、眼が覚めてみると、ゲイの弟の「恋人(男)」が
甲斐甲斐しく看病に来るわ、タイに行ったらしい弟は現地の事態を悪化させているわ
というトホホな状態。そして、クライマックスには三人(ゲイの弟は役立たずながらも)
で敵(っていうか、そもそも悪いのはイーキンとシャーリーンなんだけど)と対決する!
・・・っていうような、書いてみると「それってどーなの?」って感じですが(笑)、
おもしろかったのですよ、ホント!
そうそう、入院中の「兄」を弟だと思って看病している恋人に見つからないように、
病院の帽子、マスク、めがね、白衣という重装備で変身して登場した「弟」を見て
「うわー、なんだ!?またSARSか!?」っていう恋人の反応、ここで観客オオウケ
SARSも今となってはすっかりギャグのネタです(笑)。

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November 14, 2004

【公主復仇記】に見る香港

今日は新作香港映画【公主復仇記/Beyond Our Ken】にふんだんに出てきた
香港事情をピックアップ!(香港式披露宴レポートはもうしばらくお待ちを!)
それにしても、この映画自体は一体なんだったんだろう・・・別れた彼女の
ヌード写真をオンラインでこっそり公開している卑劣な男、その元彼女(ギリアン)
に現彼女(タオ・ポン)が写真を奪い返す協力をすることに!という粗筋と
暗い雰囲気のポスターを見て、【新警察故事/New Police Story】
ダニエル・ウー(麗しい顔の裏に潜む病んだ心を持つ人間を演じさせたら天下一品
の俳優!)の狂気の演技がまた見られるらしい、と出かけていったら全然違った。
そもそも、その「病んだ男性」の役どころであったはずのダニエル・ウーは
特別出演でほとんど出てこない。ストーリーは「病んだ男の餌食となった女性
と未然に防がれた女性が彼の正体を暴く話?」かと思いきや、
「どうしようもない男性にひっかかって捨てられた上にさらに傷つけられた
女性と、現在ひっかかり中の女性の間に芽生えた妙な女の友情」という展開
になり、さらにもうひとつ梯子を外され(この外され方は「ひねっている」と
いうのとは違うのでご注意)非常に後味の悪いヒコソ(ダニエル・ウー)が
かわいそうな何が言いたいのか分からないお話となっていった。
話の運び方の問題かも・・・。目の付け所は面白かった気がする。
そういえば、この映画でも北京語と広東語で普通に会話していた。
もうすっかりこのやりとりには慣れてきたし、実際ありえるので違和感なし。


beyondourkenさて、本題。この映画の中には「香港ローカル事情」を知る上でかなりキーワードとなるシーンやセリフが散りばめられていたのでストーリーはさておき、この映画をテキストに(笑)そういった現地事情をご紹介。キーワードは【B型肝炎】【足裏マッサージ】【星座占い】【IDカード】【ハムエッグ・ヌードル】 そして【ペチペチおばちゃん】
それぞれの解説はこの後に。続きを読む

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November 09, 2004

香港で【Shall we dance?】

広東語タイトルは【談情共舞】、香港映画じゃない映画の話2本目は
香港では11月4日から公開された周防監督の【Shall we ダンス?】の
ハリウッドリメイク版。
shallwedanceハリウッドらしく、リチャード・ギアが弁護士だったり、奥さんのスーザン・サランドンもキャリアウーマンだったりするし、仲間内での盛り上がりなど全体的にアメリカンで明るいのだけれど、ダンスシーン以外はみんな「感情を抑えた演技」で、かなりオリジナルを意識したのではないかと思われる。竹中直人さんと渡辺えりこさんの役どころは、まさにそのまま(オリジナルのほうがハチャメチャ感が大きいけど)。

通勤電車の中から、ダンス教室の窓辺にたたずむ女性に魅入られるシーンだとか、
カツラシーンまで忠実に再現されるのは、なんだか”パロディ”見てるような気さえ。
どうしてもオリジナルと比較してしまうけれど、草刈民代さんの凛とした存在感に
比べるとジェニファー・ロペスはやっぱり強すぎる印象。それでも彼女の演技は
十分「抑えている」のだけど、抑える=「怖い」とか「暗い」だとちょっと違うんだなあ。
こう考えると、日本オリジナル版はやっぱりよくできた映画だったんだなーとつくづく。
また、ハリウッドらしく、軸になるテーマは「夫婦の絆」。スーザンを起用しただけ
あって、奥さんの存在感がかなり大きくなり、夫婦、パートナーに焦点があてられ
ている。なので後半の展開は変わっていくけどそれはそれでいいのかな、と思った。
やっぱりダンスシーンはかっこいいし(これは悔しいけど西洋人のほうがサマに
なっちゃいますね。日本版は「サマにならない」ところも含めてよかったんだけど)
見て楽しい気分になれる映画であることは間違いないです。

ところで映画とは関係ないのだけど、香港の上環にある【ウエスタン・マーケット】。
ふらふらと最上階まで昇ったら、そこにイキナリ「社交ダンスフロア」が!
香港人のおじちゃんとおばちゃんたちがクルクルと踊っているシーンが目の前に
現れ、動揺!あわわわわ。なんだか、「踊れる社交レストラン」になっているらしい。
GFは雑貨屋さんなど、1Fは布地屋、で、2Fが社交ダンスフロアとくるかぁ、普通!?
さて、この【ウエスタン・マーケット】、昇りはエスカレーターなのですが
降りるときは、踊る老カップルたちの間を「ムゴーイ(すみません)」と避けながら
フロアを突っ切り、奥の階段から降りるしかない作り。みなさま、お気をつけて。

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【Before Sunset】9年という時間

写真は映画館のチケット売り場でくれたポストカード。
今日はちょっと香港からかけ離れるけれど、日本の公開はまだこれから
の西洋映画の紹介を2作ほど。
beforesunset前作【恋人までの距離(ディスタンス)】から9年後、作家となったイーサン・ホークがプロモーションツアーで訪れたパリの書店。そこでパリ在住の”小説のモデル”ジュリー・デルピーに再会する。二人に許された時間は「80分」、上映時間とまったくリアルタイムでストーリーは展開していく。80分間、主人公のふたりとドキドキしながら過程を見守ることになる。あの日のことや、環境問題(笑)、宗教、関心事、恋愛、結婚などなど、"9年分"語り続けながら、ただただパリを歩き続ける。

「たった一夜」の出来事を思い続け小説として完成させるまで3〜4年かけた
アメリカのイーサン、ベストセラーとなったその小説に書かれている「その一夜」
を離れたパリで読者として読むことになったジュリー・デルピー。共有した時間、
封印していた想い、情熱、遠く離れたところで違う人生を歩んでいるであろう
2度と会うこともないだろう人・・・その本を”偶然”手にしたときに湧き上がる
感情はどんなものだろう。それからデルピーが作った歌の歌詞。泣きました。
そして出た、このエンディングだもの、もうやられた、参りました。かわいい!

9年って長いようで、振り返ればきっと短い。
9年前経っての偶然の再会、「逢えてよかった」と思われる人間でありたいものです。

それにしても、前作の原題は【Before sunrise】、そして続編【Before sunset】。
【恋人までの距離(ディスタンス)】なんてヘンな邦題つけて、今回はどうするんだろ。
広東語タイトルは【日落巴黎】でした。

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November 06, 2004

カーウァイ監督と秘密の部屋

goldfinch【花様年華】、そして【2046】で再び使われた「金雀餐廳」。Blogでも【2046】の話題をする際、何度か触れてきた”さびれた”ステーキハウス。
【2046】撮影時に壁紙を張り替えたらしく、ほんの少しだけ見栄えがよくなった。何度か行っているが広東風味というステーキ(ビフテキ?)には実はまだ手を出せていない。

店の奥に、撮影時に使われた秘密の小部屋(ってわけでもないだろうけど)
があったことをつい最近はじめてお店の人に教えてもらったので
サイト内に特別ページを作成
【香港映画事情】内の【香港映画舞台めぐり】コーナーに掲載。
他にジャッキー・チェン新作の【新警察故事】およびブルース・リーの【死亡遊戯】
で使われた舞台も追加更新しています。

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November 03, 2004

刺客飛ぶ【小白龍情海翻波】

おもしろかった!しかも「ベタなほのぼの展開」にすっかり油断していたせいか、
中盤あたりから、しばしばポロポロと泣かされてしまって、まいった。
今週香港で【桃色】よりヒットしている(その比較正しい?笑)【小白龍情海翻波】、
「時代劇武侠もの?」くらいの認識だったのだけど、これがよかった。
whitedragon皇帝の次男との恋と結婚を夢見る全寮制お嬢様学校に通う
おきゃんな黒鳳に扮するのがセシリア・チャン、そのプリンスを狙う盲目の刺客がフランシス・ンっていう設定。
その黒鳳、ごく普通の女の子だったのに、傷をおった学校の
掃除のおばちゃん〜その実態は盲目の刺客と戦う小白龍〜から有無を言わせず力を「インストール」されて、プリンスを守るために小白龍Jr.として戦う羽目に。

その力の「インストール」でまず会場大爆笑、時代劇なのに、パワーをさずかる
シーンで、おばちゃんからセシリアへ「パソコンのインストール画面」が現れる。
しかも、ブロードバンドでインストールしたから早く済んだらしい(笑)。
その後も、プリンスとセシリアのデートシーンでは王宮でテニスやローラースケート
(古めかしい道具を使うところがまた笑える)してるし、盲目の刺客は「マクドナルド」
で食事を買ってくるし(Mマークが入った中国古来のパンが登場)と、どーでもいい
ようなギャグが全編にちりばめられていていい具合に脱力。
だけど、人がびゅんびゅん空を飛ぶワイヤーアクションは圧巻だし、フランシス・ン
がセシリアに恋をして、ストーリー中盤で「目が見えたら、見たいものは星、海、
大地・・・それから君」っていうベタなセリフで、彼の演技のうまさなのか、不覚にも
泣かされてしまった。ちなみに殺し屋でセシリアの敵という役どころだけど、
フランシス・ンはちっとも怖くない、むしろ「ヘン」でとぼけたおかしなキャラクター。
時代劇アクションという器の中身は、ほのぼのした爽快なラブストーリーだった。
セシリアの「ひとり女子十二楽坊」シーンも笑えるし、小白龍Jr.としては盗んだ富を
貧乏人に分け与えてまわる鼠小僧のような活躍もする。
ストーリー展開にはちっとも脈絡がないし、B級度満点。日本公開は無いかなあ。

riehk at 00:45|PermalinkComments(15)TrackBack(1)

November 02, 2004

カーウァイ、斜陽、脚のない鳥

ウォン・カーウァイ監督、ジャン=リュック・ゴダール監督、太宰治。
わたしが好きな3人が意図せずつながってしまった幸せをかみしめる。

さて、トニー・レオンと太宰治。
似ている・・・似ている似ている、まず顔が(笑)!!!
そして、【2046】でトニーが演じたあの自堕落で自暴自棄で退廃的な
小説家のキャラクター、確かに似ている、太宰治に!
link日本の友人が、映画パンフレットなるものが存在しない
香港に住むわたしに日本版の【2046】のパンフレットを送ってきてくれた(ありがとう!)。
その中で、木村拓哉氏がフェイ・ウォンに宛てた手紙は、
太宰治の「斜陽」から引用されているのだと解説されていてビックリ!ぜんぜん気づかず。
わたし、卒業論文のテーマを「太宰治」にしたニンゲンなのでありますが。
でも木村拓哉氏は、ちっとも太宰治じゃなかったから仕方ないねということで。
カーウァイ監督が太宰治にインスパイアされているなんて想像だにできなかったし。

(以下【斜陽】より引用〜手紙文前略)
「6年前のある日、わたしの胸にかすかな淡い虹がかかって、それは
恋でも愛でもなかったけれども、年月の経つほど、その虹はあざやかに
色彩の濃さを増してきて、わたしはいままで一度もそれを見失ったことは
ございませんでした。
夕立の晴れた空にかかる虹は、やがてはかなく消えてしまいますけど、
ひとの胸にかかった虹は消えないようでございます。
どうぞあの方に、きいてみてください。
あのお方は、ほんとに、わたしをどう思っていらっしゃったのでしょう。
それこそ、雨後の空の虹みたいに、思っていらっしゃったのでしょうか。
そうして、とっくに消えてしまったものと?
それなら、わたしも、わたしの虹を消してしまわなければなりません。
けれども、わたしの命を先に消さなければ、わたしの胸の虹は消えそうも
ございません。御返事を、祈っています。」・・・本当だ!そのまんまだった!

わたしが大好きでたまらないゴダール監督作品のひとつであるフランス映画、
【はなればなれに】には、最後に「インディアンの伝説」のモノローグが入る。
カーウァイ監督の【欲望の翼】でレスリーが口にする【脚のない鳥】の話は、
間違いなくここから引用
されている。
手元には英語字幕版のビデオしかないのだけど、その箇所を紹介をすると

「In the black fog that drowned him, he saw the fabled Indian Bird that is
born without feet and can't stop flying.
It has long transparent wings, when closed, they fit in one's palm 」・・・。
真っ暗な霧の中で倒れ行く彼が見たのはインディアンの伝説の鳥、飛び続ける
しかない生まれつき脚のない鳥だった。その鳥は長く透明な翼を持っていて、
その翼を閉じたとき、人の手のひらの中にすっぽりとおさまってしまうのだという。
(りえ適当翻訳)

カーウァイ監督映画に、わたしがどうしようもなく惹かれ続ける理由が少しずつ
明確になっていく気がする。(本当は、別に理由なんかいらないけど)
ヌーヴェル・ヴァーグ、ゴダール、そしてまさか!の太宰治ときたもんだもの。
カーウァイ監督との光栄なる嗜好の共通。愛すべき”破滅まっしぐら”なり!続きを読む

riehk at 00:27|PermalinkComments(23)TrackBack(6)