tカバルドンtドリュウズtラティオス
tハッサムtボルトロスtドククラゲ

カバルドン@オボンのみ
214-133-158-x-117-70
じしん あくび ステルスロック ほえる

ドリュウズ@ヨプのみ
185-187-80-x-86-154
じしん いわなだれ つばめがえし つるぎのまい

ラティオス@こだわりメガネ
155-x-101-182-130-178
りゅうせいぐん りゅうのはどう なみのり トリック

ハッサム@こだわりハチマキ
173-198-121-x-101-91
バレットパンチ とんぼがえり つばめがえし ばがぢから

ボルトロス@でんきのジュエル
167-x-94-159-102-179
10まんボルト めざめるパワーこおり きあいだま わるだくみ

ドククラゲ@くろいヘドロ
161-x-85-131-140-162
ねっとう ヘドロばくだん みがわり れいとうビーム

ニコニコ生放送におけるシカゴさん主催の生主杯(Cカップ)の決勝において使用し優勝したPTであり,BWシングル末期環境に対応した構築のつもりである.

以下個別解説

>>カバルドン
配分はらみるーさんのブログを参考.技構成は相手ドリュウズやローブシンに打点のあるタイプ一致技である「じしん」,ドリュウズをはじめとする味方後続ポケモンの抜き性能を補助する「ステルスロック」は確定で選定.次に相手のカバドリに対する意識が薄かった場合とことん刺さる「あくび」,最後にそのあくび,ステルスロックとのシナジーが素晴らしく,キノガッサやグライオンのループから逃れ得れ,場を整えることができる「ほえる」は自分の中では優先度が非常に高いため採用した.

>>ドリュウズ
陽気ASであり,カバルドンが場を整えてからの上からの制圧力が魅力である.本来なら持ち物「いのちのたま」,技「みがわり」を採用して全抜き性能を引き上げたいのだが,BWシングル後期では火炎玉ローブシン,A振りキノガッサのマッハパンチによって縛られることが増えたので多少受けに回ってしまうがヨプのみを持たせることによってそれらのポケモンの前で行動回数を確保することにした.ヨプのみを採用することによっての副産物はボルトロスの「きあいだま」、ハッサムの「ばかぢから」の前で「つるぎのまい」を一回安全に積めるようになった.

>>ラティオス
BWシングルを象徴するラティオスの型であり,言わずもがなカバルドンドリュウズが苦手とするポケモンに強く,その後続に圧力をかけれるCS眼鏡ラティオスを採用しない理由が個人的にはない.BWシングル後期ははねやすめハッサムの減少に伴いラティオスの竜技にハッサムを繰り出せる回数が減ったことから眼鏡ラティオスにとっては追い風だった.技構成の採用理由はビーンさんのブログから拝借すると,‘‘後続へ展開するためトリック,カバドリはキノガッサへ隙を見せたくないので龍の波動,カバドリへ一貫しやすい波乗り‘‘.

>>ハッサム
カバドリラティハッサムにおけるテンプレ構築において,この枠に入るハッサムは「オッカのみ」持ちがポピュラーであるが,前述したドリュウズが多少受けに回ってしまったためハッサムの鉢巻バレットパンチでの縛り範囲を広くすることにした.「つばめがえし」は相手のローブシン,同族との撃ち合いやウルガモス,バシャーモに隙を見せないように,「ばかぢから」はナットレイの処理速度を上げたりユキノオーヒードランに一貫する技として採用した.

>>ボルトロス
カバドリラティハッサムが苦手とする,ローブシン+バンギラス,グライオン+ナットレイを相手にできるポケモンとして採用.一回悪だくみを積めばそこから全抜きも可能である.配分は耐久調整ボルトロス(耐久面だけ見てください).相手の耐久無振りボルトロスを意識した攻撃の調整をずらすことを見込んでいるがCSぶっぱでも問題ない気がする.その場合はいのちのたまを持たせてより攻撃的にしてみるのも面白い.選出で雨に圧力をかけるだけで実際には雨相手に安定しない型なので後述する「たべのこしまもみが型」にするか,10まんボルト/めざめるパワーこおり/きあいだま/でんじは@きあいのたすきで使用すると腐りにくくはなるだろう.

>>ドククラゲ
最後の枠はバシャーモを採用する人が多いが自分は持ってないのでドククラゲを採用.Hを16n+1調整にし,Sは最速グライオン抜き,残りCのほぼCS配分.水技は本来数値が足りてないので「なみのり」「ハイドロポンプ」といった威力の高いものを採用したかったがハッサムやナットレイに「ねっとう」を打つ試行回数を稼げやすいポケモンであり,火傷を引いた際にアドバンテージやイニシアチチブを取ることができるので今回は「ねっとう」を選択した.また「ヘドロばくだん」でキノガッサやユキノオーの打点確保,「れいとうビーム」でドラゴンに隙をみせないようにしている.「みがわり」も非常に使いやすい技であり,カバルドンの「あくび」とのシナジーも良好,無振りハッサムの「とんぼがえり」くらいなら3/4の確率でみがわりが残る.今回の構築の中で最も異彩を放っているポケモンであるが,カバドリラティハッサムが苦手とする雨相手に選出でき,ユキノオーキノガッサ,それの取り巻きのヒードラン,絶対零度スイクンを一体で見れる数少ないポケモンの内の一体でありバシャーモとは異なる範囲を見れたりもする.またウルガモスハッサムバシャーモのメインウエポンに耐性があり補完としても優秀.ただ雨と受けループを厚くみる場合「れいとうビーム」の枠を「どくびし」に変更し,もう少し耐久寄りの配分に変えるとともにボルトロスを「たべのこしまもみが型」にする必要がある.ただ見せ合いである程度の対戦経験者ならばカバルドンボルトロスドククラゲを見せればどくびし構築を意識させ選出ミス,プレイングミスを誘導することができる.

最後に余談ですが自分は半年以上シングル環境の前線から離れており、Cカップで久しぶりに再開することになりました。その間にシングルではボルトガッサ構築という一つの結論PTが点在していました。無天候PTをあまり評価してなかった自分もその完成度は認めざるを得なく、対カバドリや雨PTに対しての安定感も優秀であると思っています。そういった環境間はカバドリにとって逆風ではありましたが,BWシングルの象徴ともいえるカバドリでBWの最後の大会を締めれたことはとても嬉しかったです。BW2でも環境が整い次第ダブルバトルを中心に考察していくつもりなのでまたブログや生放送をよろしくお願いします。