2005年04月11日

オレンジジュース(46枚)

 今日は来ないのかな。
 あたしはスナックの入り口をちらりと横目で盗み見た。ドアが開く気配はない。いや、わざわざ視線を向けなくとも、ドアが開けば上部に取り付けられているベルがちりん、と鳴るはずだ。
 願いよ届け、とばかりにじっとドアベルを睨みつける。当然、あたしの願いをきいてくれるわけもなく、ドアベルはただ静かに扉が開くことを待っている。それを眺めながら、自分の行動のバカさ加減にうんざりすると同時に、はっとして我に帰る。
 いけない、目の前にお客様がいらっしゃるっていうのに。しかも話の途中だったんだ。
 あたしは何事もなかったかのように視線を戻すと、お客様に向かって微笑んだ。
「でね、最近いいことないんだぁ。小柴さんは最近、楽しいことあった?」
 カウンターに置かれた、ビールがなみなみと注がれた小さなグラスに手をやりながら、そう尋ねる。
 これは、話が続かなくなった時に使う質問だ。あたしの周りにいるホステスの内では『最近あった楽しいことを訊くと話が続く』というのが定説になっている。実際、それで盛り上がることも多い。真実、お客様がどう思っているかは知らないけれど。
「最近? そうだなぁ、ユリエちゃんとこうして飲めることかな、なんちゃって!」
 ガハハ、とカウンターの向こうの小柴さんは大口を開けて笑う。くたびれた背広、ビール腹、眼鏡を掛けたハゲおやじ。典型的な『お客様』だ。
 もう三年以上水商売をやっているけれど、中々お客様の顔が覚えられない。今ここにいるお客様の中でも区別がつかない人がいる程だ。
「やだあ、うまいんだからぁ! おーい、山田くん、座布団三枚!」
 あたしはあさっての方向に向かってそう言った。あたしの行動に、小柴さんはまた笑った。
「ユリエちゃんはいいことないのか。残念だねぇ」
 そう言われて、あたしは小首を傾げて返した。
「今、あるかも」
「ん?」
「こうして小柴さんと飲めること?」
「うまいね! 座布団五枚だ」
「座布団より、ビールをもう一本。いいでしょ?」
「いいよいいよ」
 満足げに頷く小柴さんの横に、ボックス席にいたママが移動してきて、そっとその肩に手を置く。
「駄目よ、小柴さん。ユリエちゃんはいつも飲みすぎるんだから、甘やかしちゃ」
「ええー」
 あたしがわざとらしく口を尖らせると、ママは小さく微笑んで言った。
「ユリエちゃんも、ボトル一本頂きますくらい言えばいいのに」
 それを聞いた小柴さんはまた大口を開けて笑うのだ。
「ママには敵わないなぁ、いいよいいよ。もうなくなりそうだし。入れておいて」
 自分の目の前にあるボトルに手を掛け、仕方ないな、っていう風に小柴さんは言った。この人はママの大ファンなのだ。ママに言われれば嫌とは言えない。
「ヘネシー一本ありがとうございまーす!」
 あたしが少し大きな声で言うと、カウンターの端で他のお客様と喋っていたのぞみちゃんがこちらに振り向いて、復唱する。
「ありがとうございまーす!」
 いつもの光景。毎日毎日、どこかでこの光景を見たと思う程。
 バー『Rex』は、繁華街のど真ん中のビルの五階にある。カウンター席が十二席、あとは七、八人が座れるボックス席が一つ。狭いけれども立地条件がいいので結構家賃は高いらしい。
 でもオーナーでもある貴美子ママは、この場所でもう十年以上もやっているという。あたしが三年前にこの店に入ったときにそう聞いたから、今はもっと経っているのだろう。おっとりしているように見えるけれども、意外にやり手のママなのだ。どう見ても三十代前半にしか見えないのに、十年以上前からオーナーママだなんて、すごすぎる。どう見ても、というのは実際の年齢を知っている人はいないからだ。けれども、四十歳を越してはいないと思う。
 透けるような白い肌のママ。ちいママののぞみちゃんも同じような綺麗な肌をしている。彼女ら曰く、「陽の光に当たることが少ないから」だそうだ。
 二人ははっきりと整った顔立ちをしていて、その辺を歩いていても人目を引く。彼女達のタイトのスカートから伸びるすらりとした脚には、お客様方も鼻の下を伸ばす。ちょっと胸元の開いたスーツなどを着ようものなら、ご機嫌になる人が続出だ。
 で、あたしはと言うと、『綺麗』とか『美人』とかいう形容詞を使われたことがない。『可愛い』ならたまに言われるけれど、これは微妙な表現の気がする。常連さんなんかは、「ママとのぞみちゃんは、化粧で化けてんだ」なんてふざけて言ったりするけれど、いくら厚化粧をしたって元の美しさは出てしまうと思う。でなければ、出勤前に一時間もかけて化粧をしているあたしだって『綺麗』と言われるはずだもの。ね。
 そんなあたしの役割は、『相談役』になってしまう。「俺さ、実はママが好きなんだ」と、酔った勢いで口走るお客様の話を何度聞かされたことか。そんな告白をしなくても、見ているだけで分かるのだけれど。
 それでも、あたしにそうして心を開いてくれるのは素直に嬉しいから、あたしはその愚痴をいくらでも聞いてあげようと思う。ママが、「それがユリエちゃんのいいところよ」と言ってくれるのがまた嬉しい。
「いらっしゃいませー」
 ママの声が響く。店内がざわついていて、ドアベルの音に気付かなかった。慌てて振り向くと、ちょうどお客様が入店するのが見えた。
 ……来た!
「三人、入れる?」
「どうぞー」
 カウンターにまばらに座っていたお客様達に少しずつ寄ってもらって、席をつくる。あたしはおしぼりを三つカウンターに用意して、それからチャームやら灰皿やらをセット。その間にのぞみちゃんがボトルを出してくれた。
「木戸さん、今日は会社の方々と?」
 ママが歩み寄ってきて、木戸さんの後ろから話し掛ける。
「そう、三次会」
 そう言って笑う。連れの二人はこの店は初めてらしい。ママは名刺を取り出し、二人に差し出す。
「ママの貴美子と申します。宜しくお願い致します」
「あ、どうも」
 二人は名刺を受け取ると、それぞれ自分の名刺を取り出してママに渡す。その間、あたしはおしぼりを広げて待っていた。木戸さんが、ふと手を差し出したから、あたしはその手におしぼりを乗せた。一瞬、手が触れる。それだけであたしの心臓は飛び上がらんばかりだった。

 あたしが木戸さんを意識するようになったのは、あることがきっかけだった。
 随分前の話だけれど、木戸さんに閉店まで待ってもらって、ラーメンを奢ってもらうはずだったことがある。それまではそう意識していた訳ではなかった。オヤジが多い中、若くてちょっと長瀬似の(これはママやのぞみちゃんは同意してくれないけれど、あたしにはそう見えるんだもの)、木戸さんはお気に入りではあったけれど。
 その日、あたしは飲みすぎていた。あたしの悪い癖だ。ママにいつも怒られる。あっちこっちのお客様にビールや水割りを頂いて、気が付いたら泥酔していた。当然、ラーメンなど入る訳もなく、近くの公園のベンチで休むハメになってしまった。木戸さんは隣に座って、「大丈夫?」なんて言いながら、あたしの背中をさすって顔を覗き込んでいた。
「ごめんねえ、こんなんで」
 あたしは酔っ払いながらも、そう一生懸命謝った。木戸さんは気分を害したようでもなく、笑って「いいよ」と言ってくれた。
「歩ける?」
「うん、もう大丈夫」
「タクシー乗り場まで歩こう」
 木戸さんはあたしの手を引いて立ち上がる。その行動があまりにも自然で、結構慣れてるな、と思った。何故だかそれが少し悔しかった。
 あたしたちは手をつないで歩き出す。しばらくして、このまま歩くとラブホテル街を突っ切らなければならないことに気付いてしまった。
 もし。もし誘われたら何て言おうか、なんて心配をしていると、木戸さんはふと手を離した。
「ちょっと待っていて」
 言って、走り出す。何だろう、と思ったら自動販売機の前で立ち止まり、二本、ジュースを買って戻ってきた。
「はい、これでよかった?」
 差し出されたのはオレンジジュースだった。
(……酔っ払っている時の柑橘系はキツイんですけど)
 と心の中で思ったけれど、それは何となく言い出せずに、ありがたく頂いた。
 結局、手をつないだままラブホテル街は素通りして、ジュースを飲みながら歩いた。
 いい人だな、と思った。

「え、誕生日?」
「そうよ、ユリエちゃんの誕生日、来週でしょ?」
「そうだった」
 八月十日。あたしの二十三歳の誕生日。
 開店前に店の準備をしながらのぞみちゃんが言った言葉に、あたしはカウンターを拭いていた手を休めて、テーブルに突っ伏した。
「あー、今年も誕生日は店で過ごすのかぁ」
「仕方ないでしょ。誕生日はお客様を引っ張れるんだから」
 のぞみちゃんは軽く肩をすくめてそう言った。いや、それはそうなんだけど。
「のぞみちゃんはさぁ、淋しくない? あたしはいないけど、のぞみちゃんは彼氏いるじゃん。誕生日は彼氏と二人で過ごしたくない?」
「過ごすよ」
「へっ?」
 予想もしていなかった返答に、あたしは顔を上げた。のぞみちゃんは少し眉をひそめて続ける。
「まさかとは思うけど、ユリエちゃんの誕生日って、ホントの誕生日?」
「……そうだけど、え、何、のぞみちゃんは違うの?」
「違う日よ」
「うっそお」
 あたしは再びテーブルに突っ伏した。なるほど、その手があったか。お客様に公言している誕生日と本当の誕生日か。
「あら、ユリエちゃんは本当に八月生まれだったの。てっきりニッパチに合わせてくれてるんだと思ってたわ」
 控え室にいたママが、ふと顔を覗かせて言った。
 ニッパチとは、二月と八月の略。客足が衰える月ということで、この言い方が定着している。正月やら夏休みやらでお金を使いすぎた人たちが消費を抑える月、ということだろう。新年会や忘年会みたいな大きなイベントがないことも要因かもしれない。実際、ニッパチはお客様が少なくなる。
「という訳で、営業電話、よろしくね」
 のぞみちゃんが極上の笑みで言った。
「助かるわぁ。私達も他のお客様には電話しておくから。ユリエちゃんのお客様だけ、よろしく」
 ママが両の手の平を胸の前で合わせて言う。
 うむむ。この店で働く以上、時間外とはいえ、それも当然か。あたしももう三年目。いい加減、自覚しなくちゃならない。
「はあーい」
 でもつい、間延びした返事をしてしまう。一年目はまだあまり慣れていなかったし、お客様もそう知らなかったから免除してもらった。でも二年目の誕生日からは義務と化した。あと、クリスマスやバレンタインデーなんかも。でも、どうも営業電話は苦手だ。
「木戸さんは、ユリエちゃんが電話してもいいよ」
 のぞみちゃんがふと言った言葉に、慌てて顔を上げる。
「なっ、何で」
「何だったら同伴したら? 誕生日を二人きりで過ごせるじゃない」
「だから、何で」
 おたおたしているあたしを見て、二人は顔を見合わせた。
「気付かれてないと思っていたらしいわ」
「分かりやすいのにね。ああ、せつない片想い」
「ええーっ?」
 本当に、今日は驚いてばっかりだ。

 あたしは自宅の電話の前で、あぐらをかき、腕を組んで考えていた。
(何て言おう?)
 木戸さんの名刺を手にして、考え込む。会社に掛けるのはちょっと抵抗があるけど、携帯電話の番号を知らないのだから仕方ない。何で聞いておかなかったんだろう。会社だから、あまりくだけた感じで話しちゃいけないかも。台本でも書こうか。アドリブで気の利いたセリフが言えるとも思えない。でも、そうしたら予想外のことを言われた時に、対応できない。
「あー、もう!」
 あたしは後ろに倒れ込んだ。営業電話なんて、飽きる程してきたっていうのに、何を動揺してるんだか。
「いいや、ままよ!」
 自分自身を叱咤するようにそう言って起き上がると、名刺に書かれた電話番号をプッシュする。今は昼休みのはず。もしかしたら出掛けているのかもしれない。考え込んだって、無駄になるかもしれないし。うん。
 何回かのコールの後、事務員らしき女の人が電話に出る。あたしは喉の調子を整えて言った。
「お休み中恐れ入ります。私、本間と申しますが、木戸様をお願い出来ますでしょうか」
 ここまではいつもと一緒だから、突っかかることなく言えた。
『少々お待ち下さいませ』
 女の子の声の後、保留音が鳴る。やけに緊張する。どうしよう、心臓がバクバクしている。右の手の平で心臓の上辺りを押さえ込んでみる。それでどきどきが収まるわけでもないけれど。
『はい、お電話変わりました。木戸ですが』
 いた! あたしは動揺が声に出ないように腹筋に力を入れて言った。
「わかる? 『Rex』のユリエです」
『ああ、なんだ。本間って言うから、誰かと思った』
 木戸さんの声がくだけた調子になったので、ほっと胸を撫で下ろす。
「知らなかったっけ?」
『名刺には書いてあったかもしれないかな』
「ふふ。あのね、十日、あたしの誕生日なんだ。それで……」
『これ営業電話なんだ? 十日か。いいよ、大丈夫。行くよ』
「あ、うん。ありがと」
 拍子抜け。先に言われてしまった。でも、これからがあたしにとっては本番なのだ。
「それでね、店に入る前に、一緒にご飯食べようよ」
 言った! 同伴のお誘い。さて、木戸さんはどう出る?
『えー』
 木戸さんは笑いながら、そう言った。『えー』って……嫌な訳じゃない、よね? 嫌なのかな? 断られちゃう? 嫌じゃなくても、仕事があるかもしれないし。
 あたしは一瞬の間にそんな色んなことを考えた。
『いいよ』
「えっ」
 あっさり言われたので、あたしは逆に驚いて、上擦った声を出してしまった。
『えっ、て何だよー。断って欲しかった?』
「う、ううん。ありがとう!」
 思わず、必要以上に声が弾む。いけない、何か安っぽい。
 待ち合わせ場所とか時間とか約束して、電話を切る。そして息を吐き出して、言った。
「やった!」
 思わずガッツポーズ。そしてそのまま、再び後ろに倒れ込んだ。
「うれしーい!」
 誰が聞いている訳でもないけれど、何故だかそう声に出したかった。

 当日。あたしは待ち合わせのデパート前で、木戸さんを待っていた。いかにも水商売です、って格好はふさわしくないかと思って、珍しくパステルグリーンのスーツを着てみた。OLさんに見えないことも……ないかな。
「何か今日、感じが違うね」
 急に後ろから話し掛けられて、びくりと身体を震わせて、そしておそるおそる振り向いた。
「お待たせ」
 木戸さんが笑って立っていた。まだ明るい内から外で会うのは初めてだったので、なんだか新鮮だった。
「へへ、OLさんみたいでしょ?」
 腕を少しだけ広げて、つま先でくるりと回って木戸さんを見た。木戸さんは苦笑しながら答えてくれた。
「そうだね」
「これから同伴ですって感じがバレバレじゃ、嫌かな、と思って」
「これはこれは。御気遣い頂きまして」
 木戸さんはおどけて、頭を下げた。
「どう致しまして」
 あたしも一緒になって頭を下げる。
「じゃ、いこうか」
「うん」
 誕生日に好きな人と二人きりでデート。今、世界で一番幸せなのは、あたしじゃないかと思った。

「えーと、タン塩でしょ、特上カルビでしょ。ホルモンと、あ、それから石焼ピビンパと、玉子スープと……」
 焼肉屋の店員に注文をするあたしを見ていた木戸さんは、片肘をついた姿勢でぽつりと言った。
「よく食うなあ。みかけによらず」
「二人分じゃない」
「そうだけど」
 木戸さんは苦笑する。うん、でも調子に乗りすぎたかも。ちょっと反省。好きな人の前でバクバク焼肉を食べる図は、美しくない。
 木戸さんが煙草を取り出したので、あたしは慌てて自分のライターをバッグから出し、火をつけて差し出した。木戸さんはちょっと笑ってから、右の手の平を立ててあたしの方に向けた。
「いいよ。店じゃないんだから」
「あっ、ああ。なんか、癖で」
 あたしはミラ・ショーンのライターを引っ込めて手の中で所在なさげにくるくる回した。木戸さんは自分の百円ライターで火をつける。
「吸う?」
 言いながら、火のついたライターをあたしに差し出した。ご丁寧に、風を避けるように左手を添えて。
「あたし、吸わないもん」
「知ってるよ。してみただけ」
「あ、そ……」
 木戸さんは苦笑いしながら、ふーっと最初の煙を吐いた。
「店じゃないんだから、普通にしてて」
「これが普通なんだもん」
 あたしは口を尖らせた。反射的に手が出るんだもん。自分は煙草を吸わないのに、商売用にライターを持ち歩いて使っている。たった三年だけど、癖になるには充分な程、煙草に火を点けてきた。
「癖ねぇ。そんなもん?」
「うん。……もしかして嫌だった?」
「嫌じゃないけど」
 けど。その後に続くのは、どんな言葉だろう?
 生ビールが程なく届く。お互いにジョッキを持って、前に差し出す。
「では、誕生日おめでとう」
「ありがとう!」
 素直に、嬉しい。目の前に木戸さんがいて、ここが『Rex』じゃなくて、二人きりで。
 あたしは完全に浮かれていた。
「あ、そうだ」
 思いついて、自分の携帯電話を取り出す。
「よかったら、番号教えてよ。なんか会社に掛けるのは緊張しちゃって」
「あ、番号……ね」
 木戸さんは、ふと目を伏せる。しばらく黙って何かを考え込んでいた。
(え……?)
 あたしはそんなに難しいことを言ったのだろうか? 戸惑っていると、木戸さんは顔を上げて、首を傾げるあたしの目を見て言った。
「ごめん、教えられない」
「……何で?」
 次の言葉を聞くのが、ちょっと怖かった。でも、もしかしたらあたしの納得できる答えなのかもしれない、と思い直して次の言葉を待った。
「彼女に怒られるから」
「……あ」
 ぐわん、といきなり後頭部を殴られたかのようだった。彼女がいるかも、と疑ったことがなかったとは言えない。けれど、普通、彼女のいる人があんなにも店に通えるものだろうかと思って否定してきた。
 それに。手を繋いでくれた。
 それはとても薄い根拠だけれども。
「あ、そうなんだ。じゃ、仕方ないね」
 あたしは努めて明るく言って、携帯電話をテーブルの上に置いた。この心の動揺を知られるのは、何より恥ずかしかった。木戸さんは気まずそうに、更に続ける。
「もう彼女じゃなくなるけど」
「え」
 一瞬、もしかしたら喜びの表情をしたのかもしれない。それは後になって思えば、とても惨めなことだったけれど。
「奥さんになるから」
「そ……」
 急転直下、とはこういう時に使うんだわ、とあたしは惚けたことを考えた。
「そう! 結婚するんだ、おめでとう!」
 今すぐ泣きたいのに、プライドが邪魔して、あたしは店でもしない程の笑顔を見せた。なのに、何故か木戸さんの方が悲しそうな表情をしていた。それが余計に惨めだった。
「あーあ、気付かなかったなぁ。それじゃ、こんな風に二人で食事なんかしちゃ、彼女に怒られちゃうね。知っていたら誘わなかったのに」
「隠していたから」
「あはは、恥ずかしかった?」
 木戸さんは、何も答えなかった。その時丁度届いたタン塩をあたしは金網の上に乗せた。
 じゅっ、という音が、妙に耳に響いた。

「あっ、いらっしゃいませぇ」
 木戸さんと二人で入店すると、ママの声があたし達を出迎えてくれた。それから、たくさんの花束達が。
「うわ、すっごい!」
「ユリエちゃん、全部ちゃんと持って帰ってね」
 のぞみちゃんがばたばたと動き回りながら、そう言った。
 客の入りは上々。木戸さんのお相手はママに任せておいて、あたしは来店して下さったお客様を回る。もう、限界。これ以上、木戸さんの顔を見ていられない。
「あ、ユリエちゃん」
 ママに話し掛けられて、振り返る。
「え?」
「今日は飲んでもいいわよ。たっぷり奢ってもらいなさいね」
 ママは軽くウインクしてそう言った。それを聞いていたお客様が笑う。
「おいおい、かんべんしてくれよー」
「ユリエちゃんに本気で飲ませる気? ザルなんだから、この娘は」
 言いながら、のぞみちゃんにビールを頼んでくれたりしている。
「お許しも出たことだし、飲んじゃおーっと! いただきまぁす!」
 飲まなきゃやっていられない。これ以上、素面で笑顔を保ってはいられないと思った。
 
 目が覚めて、一番初めに視界に入ったのは店の天井だった。
「うー……」
 気持ち悪い。いくら何でも飲みすぎだ。ちょっと首を巡らせると、店内にはもう誰もいない。閉店時間は過ぎてしまったようだ。
 あたしはボックス席のソファに横になっていた。何か、枕のようなものが頭の下にある。
「あ、目が覚めた? 大丈夫?」
 ふいに頭上から声がして、慌てて跳ね起きる。
「木戸さんっ?」
 叫ぶと同時に、木戸さんの膝枕で眠っていたことに気付く。一瞬にして酔いが覚める。血の気が、引いた。
「はい、水」
 木戸さんはあたしとは対照的に落ち着いた様子で、テーブルの上に置かれたグラスを手に取り、あたしに差し出した。
「……ありがと」
 それを受け取り、一気に飲みほしてから、グラスをテーブルの上に置いた。そして、おそるおそる上目遣いで訊いてみる。
「あたし、酔っ払って、何かヘンなことしなかった……?」
「ヘンなこと? いや、いつも通りの酔っ払いっぷりだったよ」
「あ、そ……」
 いいような悪いような。
「あたし、いつから寝てた?」
「閉店間際まで起きてたけど、全然覚えてない?」
「覚えてる……ような気もする」
 酔っ払いながらも、一応仕事はしていた気がする。まあ、あまり役にはたっていないだろうけど。
「ママとのぞみちゃんは?」
「控え室の方にいるみたいだけど。目を覚ましたら教えてくれって」
「ふうん」
 何か、どうでもよくなってきた。穏やかに微笑む木戸さんを見て、開店前から閉店後まで随分長い間つきあってくれたなぁ、なんて感心する。腕時計を見ると、もう午前三時。
 誕生日は終わってしまった。
「こんな時間になって、彼女に怒られない?」
 本気で心配になって、訊いてみる。木戸さんはいつものように笑って言った。
「まだ一緒に暮らしている訳じゃないから」
「そっか」
 まだ。その言葉はあたしの胸に深く突き刺さる。
「あのね」
「ん?」
「あたしが木戸さんのこと、好きなのは知ってた?」
 何故だろう。その告白は不思議な程、さらりと口をついて出た。
 木戸さんは困ったように、ちょっとだけ首を傾げて言った。
「時々、そうかもって思ってた」
「そっか」
 木戸さんの言葉に苦笑する。なんだ、バレていたんだ。馬鹿みたい。あたしの方は、木戸さんに彼女がいること、全然気付けなかった。それで勝手に舞い上がっていた。本当に、馬鹿だ。
「失恋かぁ」
 へへ、と笑って言った。でも木戸さんは笑わずに、ただ黙ってあたしを見つめていた。
 無性に人肌が恋しく思えた。あたしは両腕を広げる。
「だっこ」
「え?」
「だっこして」
 酔いに任せて、そう言った。木戸さんは一瞬驚いたようだけれど、それでも腕を広げてくれたから、あたしはその中に飛び込んだ。
 暖かくて、優しくて。なにもかも捨てて甘えたくなるくらい。愚痴のひとつも言いたくなるくらい。
「泣いてやるう」
「どうぞ」
 木戸さんは小さく笑いを洩らして、言った。あたしは彼の言葉に甘えて、わんわん声を上げて泣いた。きっと控え室にいる二人にも聞こえているだろうけど、もう、止められない。木戸さんは子供をあやすように、ずっと背中をぽんぽん叩いてくれた。
「化粧が落ちちゃうんじゃないの?」
 そんなことを真面目な声音で言うから、涙も止まっちゃうじゃない。もう少しだけ悲劇のヒロインでいたかったのに。木戸さんの、胸の中で。
「……いいの! 素顔も美しいからっ」
「よく言うよ」
 しゃくりあげながら言うあたしに、木戸さんは苦笑して言ったけれど、その言葉には温かみが感じられた。
 あたしはぽつりと言った。
「愛人になりたい」
 あたしは腕の中から身体を起こして、木戸さんの目をみて言った。
「あたし、木戸さんの愛人になりたい。迷惑かけないから。『奥さんと別れて』とか、言い出したりしない。こんなこと言うのあたししかいないよ? お買い得!」
 なるべく軽く言ったつもりだった。このままお別れしてしまうと、もう二度と会えないんじゃないかと思うと怖くて仕方がなかった。だから、軽く。重すぎて木戸さんの負担にならないように。
 でも、木戸さんの耳にはどう届いたのかは分からない。彼はゆっくりと首を横に振った。
「気持ちはありがたいけど」
「あたしのこと、嫌い?」
「俺が何で今まで、彼女がいること黙っていたと思う?」
 あたしの質問に、木戸さんは少し違う答えを返した。あたしは溜息をついて言った。
「ズルいんだ、木戸さん」
「うん、ズルいね。あんまり心地よかったから、つい甘えてしまった。でも、もうそれじゃいけないよな」
 木戸さんは頬杖をついて、まるで自分に言い聞かせるように、ぽつりと言う。
「いけないかな」
 あたしの言葉に、木戸さんは苦笑して、顔だけあたしの方に向けて言った。
「本当にそれでいいと思う? 俺に一番好きな人がいるって知っていて、それで?」
「嫌なこと、言うね」
 わざわざそんなこと、言って欲しくなかったのに。『一番好きな人』だなんて、木戸さんの口から聞きたくなかった。多分、分かっていて言っているのだろうけど。
 奥さんがいる人を好きになるのは、世間的には悪いことだって知っている。でも。
「でも、好きでもない男の一番になるより、好きな人の二番の方がいい」
「なるほど」
 木戸さんは、妙なところで感心する。でもきっと、彼はあたしを受け入れてはくれないだろう。それが、分かった。
「キスしよ」
「え?」
 最後に。
 あたしは木戸さんの返事も待たずに、顔を寄せて、一瞬だけ唇を触れさせた。木戸さんは驚いたように、目を瞬かせる。
「へへ、しちゃった」
 そう言って舌をぺろりと出す。少しだけ、また泣きたくなった。すると、木戸さんは両手を差し出して、あたしの両頬を包んだ。
「え?」
 あたしの戸惑いは他所に、さっき離れたばかりの唇が触れる。深く、長く。気が遠くなるくらい。あたしは目を閉じて、それに応える。
(大きな手、してる)
 それは、とても暖かかった。いつまでもこうして包まれていたい、と思う。足元から背筋を抜けて首筋の辺りまで、ぞくっとした感覚が通り抜けた。
 ようやく唇が離れる。それから木戸さんはあたしをぎゅっと抱き締めてくれた。
「あー、マズい」
「何?」
「……したくなってきた」
 溜息と共に、耳元で木戸さんが言う。あたしは何だか可笑しくなった。
「いいけど」
 あたしの言葉に木戸さんは真剣に悩んでいるみたいだった。うーん、と唸って、そして言った。
「……いや、やっぱり」
「やめとく?」
「うん」
 木戸さんは身体を離す。あたしもソファから下りて、立ち上がった。
「お見送りする」
「ああ」
 木戸さんもソファから立ち上がる。さっき唇が触れたばかりなのに、何故だかひどく遠く感じた。
 ドアを開け、店の外に出る。他の店ももう閉店しているようで、ひっそりとした廊下にドアベルの音が響いた。
「ここでいいよ」
「うん」
 木戸さんはエレベーターの方に向かって歩き出した。あたしはその背中に声を掛ける。
「木戸さん」
「ん?」
 彼が振り向く。
「また、来るよね」
「ああ」
 木戸さんは、あたしの言葉に頷く。次は何事もなかったように、振舞おう。あたしはそう心に決めた。
「それからね」
「うん?」
「酔っ払ってる時のオレンジジュースは、辛いんだ。胃液を思い出しちゃって」
 訳が分からなかったのか、木戸さんは一瞬眉をひそめたけれど、すぐに思い出したのだろう、笑って言った。
「じゃあ、次は烏龍茶とかにするよ」
「ありがとう」
 そして今度こそ、木戸さんは帰っていった。あたしはその背中に頭を下げて、言った。
「ありがとうございました。またお越し下さいませ!」
 戻らなきゃ。『元気なユリエちゃん』に。
 そう思いながら。

 店内に戻ると、ママとのぞみちゃんが控え室から出てきていて、片付けをしていた。プレゼントの花束がカウンターの隅にまとめられている。二人がそうしてくれたのだろう。
「ママ、のぞみちゃん……」
「おかえり」
 二人はそれだけ言って、微笑んだ。あたしは止まったはずの涙が、また頬を伝うのを感じる。
「あたし……」
 何か言おうとしたのだけれど言葉にならなくて、立ち竦んだまま、ぼろぼろと涙を零した。のぞみちゃんがおしぼりを持ってきてくれたから、それを受け取ってまた泣いた。
「今日、うちに泊まる?」
 のぞみちゃんが言う。あたしはおしぼりを握り締めたまま、首を横に振った。
「大丈夫、帰れる」
「明日は休む? そう忙しくないと思うし」
 ママがそう続けたけれど、それにも首を横に振る。
「ううん、出る。電話で明日来るって言ってたお客様もいたし」
「……そう。今日はもういいわよ、疲れたでしょう。ご苦労さま」
「ごめんなさい」
 あたしには、ただ謝るしかできなかった。積み上げられた花束をどうにか腕の中に収めて、「お疲れ様でした」と頭を下げると店を出た。完全に化粧が剥げ落ちたひどい顔を、街行く人達に見られないのがせめてもの救いだった。

 翌日、あたしは店のテーブルの上に突っ伏していた。開店準備はとうに済んでいる。けれど、どうにも頭がついていかない。まだお客様は誰も来ていないことをいいことに、あたしは完璧にだれていた。
「頭痛い……」
「そりゃ、あれだけ飲めば二日酔いにもなるでしょ」
 呆れたように、のぞみちゃんが言う。
「まあ、売上は上がったけどね」
「それは良かった……」
 その時だった。ドアベルがちりん、と鳴る。
「いらっしゃいませー!」
 あたしは反射的に身体を起こす。目に入ったのはハゲおやじ。もとい、小柴さん。手に百合の花束を抱えている。
「ごめんなさい。ママは、今日は同伴で遅くなるんですよ」
 小柴さんは時々、ママにプレゼントを持ってくる。だからこの花もそうだと思ったのだけれど。
「何言ってんだ。これはユリエちゃんに。昨日来られなかったからね」
「えっ」
 あたしは小柴さんが差し出した花束を、そっと受け取る。
「ユリエだから百合の花にしたんだよ。分からないかなー、これを見た瞬間に」
 カウンターの椅子に腰掛けながら、憮然として小柴さんは言った。あたしは慌てて言葉を捜す。
「あっ、ありがとう! でもちょっとキザっちいなぁ。もしかして、女泣かせ?」
 くるりと右の手首を回転させて、最後に小柴さんを指差し、おどけてそう言ってみせる。
「何だ、今頃気付いたか」
 ガハハ、と大口を開けて笑う小柴さん。うん、ちょっと嬉しい。
「ん?」
 小柴さんはあたしの顔を見て、急に真顔になって首を傾げる。
「何?」
「何だ、目が腫れてるぞ」
 うう、痛いところを。これでも化粧で誤魔化したつもりだったのだけれど。
「これは、昨日……」
 飲みすぎて、と続けようとしたけれど、小柴さんの声の方が早かった。
「木戸さんに振られたか」
「えっ?」
 あたしは危うく、花束を落としそうになった。それから慌ててのぞみちゃんの方に振り返る。のぞみちゃんは、その視線を受けて、ぶんぶんと首を横に振った。あたしはまた視線を小柴さんに戻す。小柴さんは勝手に納得したようで、何度も頷きながら言った。
「見てりゃ、分かる」
「はあ……」
 そんなに分かりやすいのか、と少し肩を落とす。それを見て小柴さんは続けた。
「他の客にはバレていないだろう、大丈夫」
「そうですか……」
 一人にバレていれば充分だ、と思ったけれど、それは口には出さなかった。
「アレは彼女持ちだろ? 仕方ない」
 小柴さんが続けた言葉に開いた口が塞がらなかった。何でそんなことまで知っているんだろう。あたしの心の中を読んだのかどうか。小柴さんは更に言った。
「聞いた訳じゃないぞ。それも、見てりゃ分かる」
「へえ……」
 一体何者なんだ、この人は。
「あんた達みたいな小娘や若い奴の考えてることなんか、お見通しだよ。伊達に長く生きてないんだから」
「そう、なんだ」
 何だか力が抜けた。一気に疲れが出て来たような気がする。あたしは貰った花束を後ろにある棚に置くと、小柴さんの前に座った。
「ねえ、小柴さん。小柴さんを見込んでちょっと愚痴っていい?」
「いいぞ、なんだ?」
「やっぱり、あたしがこんな仕事してるのがいけないのかな」
 あたしは顎をカウンターの上に乗せて肩を落とした。のぞみちゃんは何も言わずに隣に座って小首を傾げている。小柴さんが腕を組んでうーん、と唸ってから天井を仰ぎ、そして言った。
「まあ、全く関係ないって言ったら嘘になるかもな。でも、こればっかりは本人じゃないと」
「ふうん」
 気のない返事をして顔を倒して頬をカウンターにつける。カウンターはひんやりとして心地よかった。
「ねえ、辞めるつもりじゃないよね?」
 のぞみちゃんが、少し慌てたように身を乗り出して口を挟む。
「辞めないよ。辞めたからって木戸さんが振り向いてくれる訳でもないし」
「ならいいけど」
 あたしの返事を聞くと、のぞみちゃんはほっとしたように、乗り出していた身体を元に戻した。
「でもさ、あたしが辞めたところで誰も困らないなぁ、と思ったりして二重に落ち込んじゃって」
 あたしの言葉を聞いて、小柴さんはふっと微笑んだ。
「なんだ、そんなことか。よーく見てみな。ユリエちゃんを目当てに来てる奇特な奴もいるから」
 奇特……まあ、いいけど。あたしは鼻に皺を寄せた。
「そうかなぁ。あたし、お客様に口説かれたことないよ」
「店に来る客がみーんなホステスを口説きに来てる訳がないだろが、アホ。安心したくて来る奴だっていっぱいいるんだよ」
「あたし、安心?」
 カウンターから顔を上げてそう訊く。小柴さんは得たりとばかりに何度も頷いた。
「そういうキャラクターではあるよな」
「そっかー」
「ま、振り向かないママを口説くバカもここにいる」
 そう言って、小柴さんはいつものように、ガハハと笑った。
 あたしは頬杖をついて、視線を上げてにっ、と笑った。
「よかった、今日の一番のお客様が小柴さんで」
「そうか? 照れるなぁ」
 小柴さんはわざとらしく、頭の後ろを掻く。心なしか、すこし顔が赤らんでいた。
 うん、ありがとう。ちょっとだけ元気になった気がする。
 この仕事をしていて、よかった。
 心の底からそう思えた。

 また、ドアベルが鳴る。
「いらっしゃいませ!」

 スナック『Rex』へ、ようこそ。


 <了>

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この記事へのコメント
tetuともうします。はじめまして。いつも日記楽しく読ませてもらってます。小説のほうも読んでみようかなと思い見させていただきました。最近小説をあまり読んでいないといっても、よく読んでた時期があったというわけでもないんですが...。
なんかすらすら読めたので結構面白いじゃんと思いました。
意外とエロくないんだなーと、むしろちょっとさわやかな読後感
を感じました。でもユリエって子が頭のなかであんまりイメージ
が浮かんでこないというか、ありきたりのいい子って感じしか
うけなかったような気がします。脇役のほうがイメージしやすかったです。というのが私の感想です。いつも日記楽しみにしてますのでこれからも書いてくださいね。小説がんばってください。
あとバケラッタ協会の会長をはやくやめれるよう祈ってます。
Posted by tetu at 2005年12月22日 03:14
★ tetuさん
 はじめまして、ようこそお越し下さいました!
 ぽやぽや。の方も読んでくださっているんですね、ありがとうございます♪

>なんかすらすら読めたので結構面白いじゃんと思いました。
 うわあ、嬉しいです〜。読みやすかったということですよね。それは常に心がけようと思っているので、すらすら読めたという言葉は本当に嬉しいです!

>ありきたりのいい子って感じしかうけなかったような気がします。
 うっ、するどい……。
 どうしても自分が書く人間というのは、特徴がないというか……ありきたりになってしまうようです。どこか個性がないと、同感も同調も誘わないだろうな、という気はしているので、本当に気をつけて人間像を組み立てたいと思います。いつも脇役の方がなぜかキャラ立てできてたりするみたいです(汗。

続きます〜。
Posted by リカ at 2005年12月22日 16:13
続きです〜。

>いつも日記楽しみにしてますのでこれからも書いてくださいね。
 最近、スロ日記がかなり滞りがちになっています。すいません(汗。年明けにはまた元通りくらいには更新できるように頑張ります〜。
 バケラッタ会長は……辞められないかもしれませんが(笑)。

 拙作に感想を下さいましてありがとうございました! 参考にさせていただきたいと思います!
Posted by リカ at 2005年12月22日 16:14
読みました。
読みやすかったです。
tetuさんのご意見のように、キャラクターを掘り下げる
時間が(読み手に)ないうちにすらすら読んじゃった。
もうちょっと、「間」みたいなのをくれれば、
ユリエちゃんに感情移入できたかも。
すみません・・・えらそうな事書きまして・・・。
でも、面白かったよ〜。
Posted by maya at 2007年07月14日 01:49
 感想をくださいまして、ありがとうございます!
 返事が遅れまして、ごめんなさい〜(汗。

>読みやすかったです。
 ありがとうございます♪ 読みやすさだけは常日頃から気をつけるようにしているので、そう言っていただけるとありがたいです〜。

>キャラクターを掘り下げる時間が(読み手に)ないうちに
 あう。もしかしたら私自身の方も、キャラクターの掘り下げが足りないのかもしれません。
 内容的に、50枚程度で書いてはいけない話なんですよね、きっと。上っ面をなぞっただけに終始しているのかも。
 何らかのエピソードを盛り込んで、説明でなく描写で表現していかなければなりませんね。

>すみません・・・えらそうな事書きまして・・・。
 とんでもない! 的確なご指摘をいただけるのはありがたいことです〜。

 面白いと言っていただけると、本当に励みになります。
 ありがとうございました!
Posted by リカ at 2007年07月15日 11:50