りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。 「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。 視触診だけで簡単に下された診断。 そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。 “良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

2011年04月

りかこの乳がん体験記 ③

「これでやっとしこりの違和感から開放される」――

そんな軽い気持ちで、4年8ヶ月前に受診した病院に再び行ってみた

医師に
過去に「良性腫瘍」だと言われたこと
「そのままにしておいていい」と言われたこと
そして「大きくなったので切ってもらいたい」ことを伝えた

でもその医師の口から出た言意は以外なものだった

「前はどこの病院?」

え・・・? “どこ”って・・・ここなんだけど・・・

「(その時)マンモグラフィは撮った?」

“マンモグラフィ”・・・? だって視触診だけだったじゃん

以前もこの病院だったこと、検査は視触診だけだったことを告げると、医師は
「あ、そう」
と、あまりに素っ気ない返事

まだカルテが残っていると思って...その方が話が早いと思ってここに来たのに
すでにカルテは廃棄されてるようだった

4年8ヶ月をかけ徐々に成長していたしこりは、
この1年で急激に大きくなっていた
そのことを医師に伝えると、医師の表情が少し変わったような気がした


マンモグラフィ検査は想像をはるかに超える痛みだった
それも医師ではなく、技師でもなく、普通のオバチャン看護師が撮影してくれた

それって、マズイんじゃ・・・?
さすが、個人病院...
(もちろん、個人病院でも大半はちゃんとしていると思うが...)

あれほどの痛みを伴って撮影したにもかかわらず、
そこに映っていた乳房は真っ白――
乳腺としこりの判別が全くできない
まさに“雪原の白うさぎ”状態

そんな状況にあっても、しこりが大きくなっているので切ることになった

「取ったもの(しこり)を一応検査してみて、何もなければそのままでいいし、
 何かあればまたその時――」

は・・・? “何か”・・・?
 “何か”って、良性なんだもん、そんなことある訳ないじゃん
あ、そうか・・・、一応そういう説明は必要だもんね...

切除は外来でできると聞いて一安心...
てっきり入院しなければならないと思っていたので、ホント、助かった


一週間後、しこり切除
切除自体は30分で終わったが、
麻酔が効きづらい体質なのでとても痛い30分だった

切り取られたしこりは真っ白で、ツルツルしていた
楕円形で、真ん中が盛り上がったような形状
裏側は真ん中から縦に割れていて、
開くと中が軟らかくて、なんだかグチャグチャしている感じ...

乳房の中にあったしこりは3cm
でも取ったそれは、2cmにも満たないほど小さなものだった

脂肪や皮膚に覆われて大きく感じていたのかな...
いや、それにしてもあまりにも小さすぎる――

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りかこの乳がん体験記 ②

乳房のしこり発見から4年が過ぎ――

3つのしこりのうちの2つがくっついたようになり、すでに3cmに...
さすがにここまで大きくなると、違和感や圧痛に悩まされるようになる
「大きくなったら切らなきゃいけないよ」
あの時医師に言われた言葉ばかりが頭に浮かぶ

そんな矢先、今度は婦人科からの出血が...

婦人科に関しては以前からいくつか不安があった
十数年前から時折起こる激痛、そして、下腹部に触れる腫瘤...
その上出血なんて、尋常ではない――

「子宮がん...」

そんな言葉が頭を過ぎる


検査の結果、出血の原因はがんではなくポリープのようだった
ポリープはすぐに切除してもらったが、やはりほかに問題があった
巨大な筋腫が2つと小さな筋腫が4つもあったのだ

「これだけ大きくなってると手術した方がいいね。
 このままじゃ子供は産めないよ」

乳房の良性しこりの切除と筋腫の手術――
出産のタイムリミットが目前に迫っていた私にとってどちらを優先すべきか、
そこにはもはや選択の余地などなかった
この時はまだ、“無駄な手術”と知る由もなく...

そして私のお腹には、10cmの傷痕だけが虚しく残された


それから半年後、ようやく乳房のしこり摘出を決心
体力の回復を待って――ということもあったが、正直、
「また体にメスを入れられて痛い思いをするのか...」
と、ためらいの気持ちがあったのは否めない

前回受診した病院の方が話は早いと思い、
再び同じ病院へ行ってみることに...

この時、初めてしこりをみつけてからすでに5年を迎えようとしていた

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りかこの乳がん体験記 ①

最初にしこりをみつけたのは30代の時
それは、左の乳房にコロコロとした1cmにも満たない小さな硬いしこりだった
ほかにも小さな小さなしこりが2つ、指先に触れた

乳がん――

一瞬凍りついたあの感覚は、きっと一生忘れないだろう

その夜はほとんど眠れなかった
しこりがあったなんて信じたくなかった私は、一晩中乳房に触れては
「しこりが消えてますように...」
と願わずにはいられなかった

翌朝、早速家庭の医学書で調べてみた
良性のしこりの方が多いらしく、
私の症状と酷似している“乳腺線維腺腫”というものもあった

でも余計な物が身体の中にあるのは事実
早く病院に行かなければ...
「あの時病院に行っていれば...」とか
「もっと早くに病院に行っていれば...」とか
後悔だけはしたくなかった

どこの病院に行ってよいのか全く見当がつかず、
とりあえず行ったのは産婦人科
「コロコロとよく動いてるので、大丈夫だと思うよ」
そして近くの名の知れた外科を紹介され、診察を受けることに...

外科での検査は視触診だけ
「これは若い人に多い“乳腺線維腺腫”だね」
家庭の医学書でも読んだし、産婦人科の医師の見解とも一致している
ひとまず安心...
でも切らなきゃならないんだろうなぁ...

「そのままにしてていいよ。でもあまり大きくなったら切らなきゃいけないよ」

こうして一晩中思い悩んだ“乳がん疑惑”は、呆気なく消し去られた
そして私はその医師の言葉通り、5年もしこりを放ってしまうことに......

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りかこの乳がん体験記 ~プロローグ~

やっと念願のブログです。
本当はもっと早くにはじめたかったんですが、諸事情があってなかなかできませんでした。

実は私は乳がんなんです。
乳がん患者のブログなんて、今は珍しくもなんともないですよね...。
でも、患者の思いを共有したい。
病気のことを理解してほしい。
そして何より、乳がんの早期発見を訴えたい!

このブログを通じて、同じ乳がんで苦しんでる人に、少しでも共感してもらえたら...。

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りかこプロフィール
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名前
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本文
乳がん履歴
★2002年3月3日(日)
左乳房にしこりをみつける    

★2002年3月4日(月)
視触診の結果“良性”と診断  

★2006年11月8日(水)
左乳房のしこり再受診        

★2006年11月15日(水)
左乳房のしこり切除      

★2006年11月28日(火)
乳がん告知            

★2007年1月11日(木)
左乳がん手術          

★2008年7月8日(火)
局所再発の疑いで、
細胞診・組織診(結果は良性)  

★2009年2月17日(火)
対側(右)乳がんの疑い
(昨年からしこりあり)経過観察     

★2010年2月16日(火)
右乳房細胞診(結果は良性)   
手術・治療の経緯
★がん細胞の種類(左乳房しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)、
  非浸潤性乳管がん
 ・核グレード 2
 ・ER 90%
 ・PgR 10%
 ・HER2 (-)

★術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・扇状部分切除
  (4分の1強切除)

★治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤投与
  4週間に1度、2年間(23回)
 ・抗エストロゲン剤
  (クエン酸タモキシフェン)
  5年服用
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