りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。視触診だけで簡単に下された診断。そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。“良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

2018年05月

暖房を使わなかった朝は――

今季2度目の暖房不使用の朝


が、未だ窓には若干の結露



空は薄い青で塗りつぶされ、

眩しい陽射しがあふれている


この時期特有の爽やかな気候だ




そんな今朝は、

久し振りに朝コーヒー


2018/05/29 朝 ①



お菓子のキャラクターに癒される、そんな朝――


2018/05/29 朝 ②
      【かっぱえびくん】と、いうらしい



  さ、今日は満月

  月のパワーをいっぱいに浴びよう――



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見落とされた病院

昨日、
乳がんを見落とされた病院の前を通った


いや、厳密には、
“見落とされた”という言葉は適当ではない

“正当な検査をしてくれなかった”

...と、言うのが正しいだろうか


さらに付け加えるなら、

“定期的な検査を促されず、放置”


もっと付け加えるなら――



「あのとき、
 もっと詳しい検査をしてくれていたら...」


と、どれほど恨んだかわからない


あの日、乳がん告知に至っていたら、
私の人生は、
もっと違ったものになっていた

  第一は、“出産”である



言っても仕方がない

過去の話だ

今、こうして生きている

それだけで、充分なことではないか...


が、やはり、そんな簡単なことではない

私の人生だ

私の一生である



あの病院は、
普段の私の行動半径からは
少し外れているところにある

が、年に数度は、
こうして病院の前を通ることになる

数年前に新たに建て替えられたあの病院

あの頃の姿とは違うものとなってはいるが、
それでも病院が近づいてくると
冷静ではいられなくなる

病院から目を逸らしたい思い

が、いつも責めるように、
目を遣ってしまうのだ


「あの先生は、あのとき、
 どんな思いだったのだろう」


きちんと検査をしなかったことに、
少しでも後悔はあったのだろうか...



今でも何食わぬ顔で開業していることに、
憤りを禁じ得ず――



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“すべてが嘘”―― だったら...

今日もこうしてパソコンに向かう


打ち込もうとしているのは、

『りかこの乳がん体験記』

というブログ


日々の楽しいことはほんの少し

プライベートなことも、
趣味の話もほとんどない

多くは病気について触れている



そして、時々思うのだ


  私が乳がんであることも、

  このブログも、

  すべて“嘘”だったら...



この11年という時間は、
乳がんとの闘いだった

逃げ場のない現実

立ち向かわなければならないことばかり


そのたび、強くなったり、弱音を吐いたり


“乳がん”という病に翻弄された11年

“乳がん”という病に、
心も身体も支配されていた11年


そして、まだまだ続く――




    そんな夕刻――


2018/05/27 夕刻 ①


    東の空には、あと2日で満月の月



2018/05/27 夕刻 ②


    西の空には、
    太陽が残していった余韻...



この11年、
たくさんの優しさに触れられたことは、
私の一生の宝だ


そして、
こうして素晴らしい景色が観られることも


ただひたすら、“感謝”の11年――



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“婦人科”は、結局、男性医師にはわからないよね

『“産婦人科医”と言えども、どれくらい、
 女性の心と身体を
 理解してくれているのだろう...』


そりゃあ、
大変な勉強をたくさんしてきた人たち

私たちとは、頭のレベルも違う

“医学”という意味では、
優秀な人も多いのだろう


が、男性の婦人科医と話をしていると、
当然のことではあるが、
それは、“医師”としての知識

例えば、

生理時の下腹部の痛み方、
出血の量、質、

生理前後や生理中の体調の悪さが
どのようなものか、

排卵痛がどの程度痛いか、

そして、
内診時の機械挿入の痛み...

なんて、
ぜったいに理解できないはず

  ※もちろん女性にも、
   痛みの有無や痛みの個人差はある



以前、こんな方がいた

子宮筋腫があり、生理は大量出血

止血剤でなんとかしのいではいたものの、
特に対処法もなく、ひどい貧血で、
毎月つらい思いをしていた

そのときの担当の医師は男性

つらい気持ちを理解してはくれなかったという


その後、担当が変わり、
女性の医師になった

女医さんの初めての診察のとき、
その先生は、こう言葉をかけてくれたそうだ

「つらかったでしょう。
 今までよく我慢しましたね」

と...

その方は女医さんの一言に、

「わかってくれる人がいた」

と、ぽろぽろと涙を流したという



私も今の婦人科は、
もう何度通ったかわからない

が、実は、通えば通うほど、
不信感が募っている

“乳がん”ということを忘れられ、
やってはいけないホルモン治療を
何度も勧められたこともそうだが、


それ以前に、


“ひとのからだ”


として扱ってくれていないような部分を
感じることもある

何千人、何万人と診てきて、
医師は、
慣れっこになっているのかもしれない

が、こっちは、“一人の人間”なのだ

  内診時、
  “女性”として、
  不審に思うこともいくつかあり...




乳がんがわかる数ヶ月前に受けた、
子宮筋腫の手術

そのときの病棟の看護師さんが、

「私は女医さんがいい」

そう言っていたのは、
きっと本音なのだろう


女性の婦人科医が、
もっともっと増えてくれることを願う――



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母に「ありがとう」と言える日まで――

爽やかな空が広がる朝――


2018/05/26 朝



3年前のあの頃と同じ、夏めいた雲



そんな空を仰ぎ、思う


「母に“ありがとう”と言える日が、
 来るのだろうか...」


と――



ちょっと切ない季節が今年もやってくる――



  今、生きていることには感謝して...



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りかこプロフィール

★2009年5月より
医療機関開催“がんサロン”発行による『がんサロン通信』にて、体験記・エッセイ執筆

★2010年9月
市広報にて体験記掲載

★2011年8月31日
乳がん体験記『4分の3の乳房(ちぶさ)』書籍自費出版

★2012年1月21日
講演『乳がん闘病記 ~「ありがとう」と「感謝」の気持ちに至るまで~』

★2012年4月5日
FMオホーツク『乳がんについて』FPとの対談

★2012年4月
キーストーンアライアンス『百年シナリオ通信』記事掲載

★2013年6月より
医療サイト『ドクターズガイド』、ブログ掲載

★2016年9月14日
フジテレビ『めざましテレビ ~がんの見落とし~』ブログ紹介・インタビュー放送

★2020年3月
一般社団法人全国がん患者団体連合会『がん教育外部講師講座』修了(北海道教育委員会にがん教育外部講師として登録)

★2021年10月
『がん予防功労者表彰』(道・市・健康づくり財団・対がん協会4社共催)

★2023年5月
北海道がん患者連合会『がん教育講師派遣養成研修会』終了


★その他
講演、ピンクリボン運動、ピアサポーターとして活動中


★国家資格
1994年10月、調理師免許取得(食と健康を考える乳がん経験者)


★子ども虐待防止『オレンジリボン運動』サポーター

メッセージはこちらへ
乳がん履歴
★2002年3月3日(日)
 左乳房にしこりをみつける  

★2002年3月4日(月)
 視触診の結果“良性”と診断

★2006年11月8日(水)
 左乳房のしこり再受診  

★2006年11月15日(水)
 左乳房のしこり一部切除
  (外科的生検)

★2006年11月28日(火)
 乳がん告知      

★2007年1月11日(木)
 左乳がん手術

★2008年7月8日(火)
 局所再発の疑いで、
 細胞診・組織診(結果は良性)

★2009年2月17日(火)
 対側(右)乳がんの疑い
 (前年からしこりあり)経過観察

★2010年2月16日(火)
 右乳房細胞診(結果は良性)
手術・治療の経緯
★がん細胞の種類(しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)
  (化学療法・放射線が効かない稀ながん細胞)
 ・非浸潤性乳管がん

 ・核グレード 2
 ・ER 90%
 ・PgR 10%
 ・HER2 (-)

★術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・乳房扇状部分切除(4分の1強切除)

★治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤、
  4週間毎、2年間(25回)投与
 ・抗エストロゲン剤(クエン酸タモキシフェン)、
  5年服用
その他の病歴
★2006年5月
 子宮筋腫(漿膜下筋腫)核出術(10㎝の開腹手術)
  ・10cmの筋腫  1個
  ・8cmの筋腫   1個
  ・2~3cmの筋腫 4個

★2023年7月18日
 ・臼蓋形成不全発覚(先天性)
 ・変形性股関節症発症(両足)
母の甲状腺がん(乳頭がん・転移性がん)
★2006年11月(私の乳がん告知の約2週間前)
 甲状腺がん告知

★2007年1月(私の乳がん手術の2週間後)
 甲状腺摘出手術・頸部リンパ節郭清

★2007年5月
 術後療法(RI治療・1回)
  通常2~3回の治療が必要なところ、
  1回の治療で身体の中にがんがないことが
  確認される

★2009年5月
 頸部再発(切除手術を受ける)

★2012年5月
 肺転移確認

★2015年5月
 小脳転移確認

★2015年7月18日
 永眠

  ※再発後の治療法・治療薬なし
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★また、2014年5月22日より、スマートフォンからのコメント投稿による誤送信を防ぐため、画像認証制を取り入れさせていただきました。認証英数字は“半角”での入力をお願いいたします。
 お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

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≪2015年9月2日より、コメント欄を閉鎖させていただいております≫

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≪2016年11月2日分より、コメント欄を開放しております≫

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≪2016年12月3日分より、コメント欄を閉鎖させていただいています≫


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≪ランダムで開放しています≫


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   © Rikako,2011

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