大粒の雪がひらひらと舞い降りる――

お昼には強い風に流されていた細かな雪が、
夕方病院を出ると、その表情は一変していた

ロードヒーティングが施されているアスファルトに
落ちては儚く消えてゆく雪の結晶

『同じ形の結晶は2つとない』

そんな言葉を思い出す

これほどの数の雪
本当に同じものはないのだろうか...


私がいつも懇意にしている看護師さん
昨日は彼女が検査の予約などを手配してくれた

乳がん看護認定看護師でもある彼女は、
ほかの患者さんたちからも慕われている人気者だ

6年前、ほかの病院で乳がん告知を受け、
泣きながらこの病院に紹介状を持って来た私の
対応をしてくれた看護師さんでもある

「もし骨に転移していたら...」

  治療法...

  使用する薬...

その他諸々、聞いてみる

「そうだよなぁ...」

妙に納得する私に彼女は言う

「まだ転移したと決まった訳じゃないんだから、今は考えなくていいよ」

確かにそうである

「でも、ずっとだよね。
 だからこの6年、何があってもいいように、覚悟だけはしてた」

思わず本音が漏れる


検査を受けるまで...

いや、結果を知るまで、気持ちをどう持っていったらいいのだろう――


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