肌寒い一日――

  最高気温17.3℃は、
  一昨日の半分にも届かない気温だ



昨日の母の三回忌

生前の母のビデオを観て、
様々な想い出が甦った


母は亡くなる直前、
大きな仕事を抱えていた

その仕事を遣りきることが望みでもあった

そんな目標があったから、
入院した緩和ケア病棟から、
一度、退院できたのかもしれない


が、医師から、
「余命2ヶ月」の告知を受けてから、
すでに1ヶ月が経過

最後の大きな仕事が待っているその日まで、
命をつなぐことがきるのか――


その仕事の終盤、
母は大勢の人たちの前で
挨拶をすることになっていた

それを母は渇望していたが、
父が止めた

「そんな身体で、人前で喋れるわけないだろ!!」

と、母を諌めたのだ


確かに、母の顔は浮腫み、
足元もおぼつかない

支えがなければ、
一人でステージに上がることはできないだろう

呂律もほんの少しだが、
回らなくなってきている

声にも力がない

それは母自身、
若干の自覚はあったのだと思う

それでも「挨拶をしたい」と望んでいた母

そんな姿の母が大勢の人の前に出ることを嫌い、
父は勝手に、挨拶を取り消していた

私は父に声を荒らげた

「どうして!? 母はもう命がないんだよ!!
 どうしてやりたいこと、やらせてあげないの!?
 あんなに“挨拶したい”って言ってたじゃん!!
 この仕事、最後までやらせてあげなよ!!
 お願いだから、やりたいことやらせてあげて。
 後悔はさせないで」


『非情な父には、
 きっと、何を言っても無駄だろうな...。
 何せ、
 ひとの言うことを聞いてくれない頑固者だ』


そう思っていたが、
急遽、挨拶をすることになったらしい


母の、最後の大仕事のその日、
私は母の招待を受け、覗きに行っていた

母の挨拶まで残っていたかったのだが、
その時間までいることができず、
途中で帰ってしまった

それだけが心残りだった


そして昨日、
母の挨拶のビデオをはじめて観たのだ

安堵と、涙と...


最後まで全うできて、本当によかった

後悔だけはしてほしくなかったから――



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