6年前に亡くなった伯父

母の、一番上の兄だ


芸術家である伯父のイメージは、

頑固

気難しい人

そして、神経質...

そんな伯父に対しては、
幼い頃から
あまり好い印象は持っていなかった



そして今回、
私にとってはいとこに当たる伯父の息子が、

これまでの伯父の作品を、
5年をかけて
一冊の本にまとめたようだ



2019/10/18 画 集 ①


およそ200ページと、
かなりボリュームがある




2019/10/18 画 集 ②



この本の中には、
およそ58年の画家人生で描き上げた、
300点近い作品が集められている


「こんなにたくさんの作品が
 遺されていたんだ...」


校正、色調整など細部に至るまで、
かなりこだわったようだ


  それを証拠に、
  1冊にかかった経費が想像以上だ

  5年を費やしたのも納得がいく

  なんだかんだと
  いざこざが絶えない親子だったが
  息子の父への想いはさすがに強い




私の実家の壁にも、
何枚もの伯父の絵が掛けられていた

毎年送られてくる年賀状は、
達筆な文字と手づくりの版画

子どもの頃、その作品に魅了され、
私は元日に届く年賀状を楽しみにしていた

4年前に亡くなった母がこの作品集を見たら、
さぞかし喜んだことだろう


  そういえば、昔、
  こんな話を聞いたことがある

  それは、
  母が中学生くらいのときのこと

  学校に提出しなければならない絵を、
  兄(伯父)に見られてしまったそうだ

  母は絵が上手だった兄に、

  「なにか言われる...」

  と、思ったらしい


  が、兄は無言でほんの2~3か所、
  「ちょん、ちょん」と色を乗せた

  すると翌日、その絵は、
  学校の廊下に貼りだされた

  「どうしよう、兄が少し手伝ったなんて
   今さら言えない」

  と、母は罪悪感に苛まれたそうだ


  ほんの2~3か所、加えられた絵の具

  たったそれだけのことなのに、
  絵が生き返るのだ



こうして何かを形に遺すのは、
素晴らしいことだと改めて感じた


ここに伯父が、そのまま生きている



『人が見てうまいと思われる作品よりも、
 見た人の心に響くような絵を描いていきたい』


それが伯父の想いだったようだ


頑固で、気難しくて、神経質だった伯父への想いが
一変した日となった――



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