りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。 「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。 視触診だけで簡単に下された診断。 そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。 “良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

私のこと

保険適用になってほしい...

先日、3時間かけて作っためがね

特殊な加工のため、
通常のものよりもちょっと日数がかかったが、
ようやく出来上がった


2018/07/29 めがね


あと数年、
以前のめがねを使うつもりだったのだが、


2018/07/15 めがね ②


折れてしまったのでは使うことはできない


「そもそもこのめがね、
 遠くが見えるように作ったので、
 パソコンを使うときは見えなかったし...」

と、レンズもすべて作り直すことにしたのだ



...が――


た...高い...

検査を終え、見積もりを出してもらうと、
完全に予算オーバー

予定していた金額の倍...

桁が違った......


めがねをかけても、
ほとんど視力の出ない私の眼

まぁ、仕方がないのか...


それでも、こんな金額を出しても、
一生使えるわけではない

定期的に作り変えが必要だ

金額分、
遠くまで、すっきりしっかり見えるわけでもない


私のような視力の持ち主は、

『保険適用にならないものか...』

と、いつも思う

が、生活に支障を来すレベルではない以上、、
これも仕方のないことだ



子どもの頃から作ってきためがね

これまで何十万円、
めがねに費やしてきたのだろう

今はレンズが高品質な分、
昔より、どうしても高額になってしまうのだ



めがねをかけても裸眼でも、
どんなことがあっても、

小さいものをくっきりと、
遠くのものをはっきりと見ることは、

一生できないんだなぁ...



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母の命日。がんサロン。

母が亡くなって、丸3年

“まだ3年”なのか、
“もう3年”なのか...



「今、病院から電話が来て、
 お母さん、息を引き取ったって...」

と、父から電話がかかってきたのは、
夜中の0時53分

サイレントにした携帯を握りしめたまま、
一瞬落ちた時だった


『ヤバい。眠ってしまった...』

と、携帯に目を遣ると、
今、まさに着信中

そのまま眠っていたら、
携帯の着信に気づかずにいた


あのときの、父の声も、
落ち着こうと懸命にしながらも、
どこか狼狽えていた自分も、

全部、そのまま蘇ってくる



タクシーを呼び、
緩和ケア病棟の母の病室の扉を開けると、
すでに父は来ていた

父はうなだれたようにソファに座り、
私に目を遣ると母を指さした

まるで眠っているかのような母の顔...

が、生きているその寝顔とは
どこか違っていた

点滴のチューブも
酸素マスクも外されていた母

『本当に死んだんだ...』

そう自覚した


しばらくして主治医が病室にやって来た

『こんな時間に呼び出されて、
 医者も大変だな...』

と、申し訳ない気持ちになる


「死亡の確認をさせていただきます」

そう言うと、医師は、
動かない母の病衣の胸のひもを優しくほどき、
呼吸をしていない母の胸に聴診器をあてる

再び優しく病衣のひもを結び直し、
瞼を開いてゆっくりと瞳孔を確認

そして、自然には閉じない瞼に手を当てると
その手でそっと瞼を下ろし、母の顔を見つめた

医師は姿勢を正し、腕時計に目を遣る

「午前1時45分、
 死亡を確認させていただきました」――



母の身体はまだ温かかった

母の身体を拭きながら、

『本当に死んだのだろうか』
『いや、本当に死んだんだ...』

という言葉が、
頭の中で何度も何度も繰り返された


母は、もしかしたら、“18日”ではなく、
“17日”に
息を引き取っていたような気がする

“17日”は、
石原裕次郎氏の命日でもある

母は若い頃から
石原裕次郎氏のファンだった

同じ日に亡くなったことにしてあげたい気もする


いや、

『1日長く生きてくれた...』

そう思うことにしよう――




そして、今日はがんサロン

外は爽やかな秋風...のような気候だ



2018/07/18 がんサロン ①

緑も濃くならないまま...



2018/07/18 がんサロン ②

噴水も、どこか寒々しい



    2018/07/18 がんサロン ③


帰り道

黄金の夕焼けに、
なんだかありがたさを感じ...



  今日は母のために、
  みんなが実家に集まってくれているらしい

  感謝だ――



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母がいなくなって、3度目の夏――。

久し振りに朝から青空


2018/07/16 母 ①


こんなに清々しい朝は、
もう記憶にないくらい前のことだ


そんな今日は、
気温もようやく28℃まで上昇

が、これも午前中の気温

午後にはまるで秋を思わせる風

朝晩は半袖ではいられないほど
冷たい空気だ

この街に関しては、
“海の日”も全く関係はなさそうである




そして今年は、
母が亡くなって、3度目の夏

もう3年...

が、記憶はあのときのまま
新鮮に残っている

母が亡くなったことさえ、
未だ信じられないときもある

“死”を受け入れるのは、
なかなか容易いことではなさそうだ


命日にはちょっと早かったが、
父の様子を見がてら、母のところへ...


    2018/07/16 母 ②


久し振りに会った父は、
相変わらず元気だ

会うたびに
お腹周りも立派になっている


長年連れ添った奥さんが
亡くなってしまったにもかかわらず、
以前より元気が増し、

しかも太る旦那さんも、
きっと珍しいだろう

  淋しさは計り知れないが...


母が残していった仕事を
一生懸命継いでいるのだろうな

まぁ、元気なことはありがたい

母が死に、
私が家を出、
妹は結婚し、家を離れ、

誰にも何も言われない生活は、
父にとっては
この上なく生活しやすい環境なのかもしれない


まぁ、そっと見守っていこう――



  今の父

  確実に私より元気だ...



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今年もこの季節になり...

明日からお祭り

この街、最大の夏のイベントだ

子どもの頃からこの季節を
いつも楽しみにしていた



...が、そんなわくわく感も
4年前で終わってしまった

なぜなら3年前のこの時期に、
母が亡くなったからだ



お祭りは3日間

その初日に、
母は2度目の緩和ケア病棟に入院した


「あと1週間だと思ってください」――


白一色の質素な病室を華やかに飾るため、
私は父の運転する車の助手席に座り、
実家に向かった

「お孫さんの写真やお花など、
 自分の家のように病室を使ってください」

看護師さんにそう言われていたのだ


車窓から見えた景色は、
お祭りで賑わった街

「ああ、お祭りだったね」

露店が立ち並ぶ道を車で横切りながら、
私はぽつりと呟いた


そしてその夜、
1週間を待たずして母は亡くなった

病室はなんの飾り気もない、
白一色の、質素なままだった



あれからお祭りのこの時期を
楽しめなくなった

この季節が来るたび、
つらく悲しかったあの日を思い出す

華やかで楽しいことが大好きだった母


「なにも、こんなときに死ななくたって...」



「あと1週間」

そう、医師から聞かされたあとの、
車の中から眺めたあの賑やかな世界

同じ空間の中で生きているとは思えないほど、
自分たちの存在が消えそうなほど儚かった



まぁ...

お祭りが来るたび
思い出してもらえる母は、
幸せなのかもしれないな...



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母の影

母が亡くなってから間もなく3年

5月に「余命2ヶ月」の告知を受けてから
亡くなるまでのこの2ヶ月は、
本当につらく切ない期間だった

ただ死を待つだけの時間...

限られた時間...

『“永遠”という言葉は、この世にはない』

そう感じながらの2ヶ月間だった


3年が経とうとしている今、
ようやく
母のことを思い出さない時間が増えた

それでも街で
母と背格好の似ている人を見かけると、
今でもドキッとする


そして年々、母に似てくる自分――



誰もがいつかは、必ず死を迎える

それはわかっていても、
現実のものとなると
受け入れ難いものがある

そう、

“永遠”はない――




  今日は朝から大雨


  夕刻に上がった雨は、
  美しい空を見せてくれた


2018/06/27 夕刻 ①


2018/06/27 夕刻 ②


2018/06/27 夕刻 ③


  金色に輝く夕焼け――


  刻々と表情を変える空

  2つとして同じ空はない



  さ、あしたからまた雨

  この1ヶ月、
  何時間、太陽が顔を覗かせてくれただろう

  まさに、蝦夷梅雨である



    この夕陽が、
    少しでも誰かの癒しになりますように...



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りかこプロフィール

★2009年5月より、院内開催『がんサロン』にて、体験記・エッセイ執筆
★2010年9月 市広報にて体験記掲載
★2011年8月31日 乳がん体験記『4分の3の乳房(ちぶさ)』書籍出版
★2012年1月21日 講演『乳がん闘病記 ~「ありがとう」と「感謝」の気持ちに至るまで~』
★2012年4月5日 FMオホーツク『乳がんについて』対談
★2012年4月 キーストーンアライアンス『百年シナリオ通信』記事掲載
★2013年6月より、サイト『ドクターズガイド』ブログ掲載
★2016年9月14日 フジテレビ『めざましテレビ ~がんの見落とし~』ブログ紹介・インタビュー放送
★その他、ピンクリボン活動など啓発活動

★取得している国家資格:調理師免許(食と健康を考える乳がん患者)

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お名前・メールアドレス、本文に住所・電話番号・注文冊数をご記入の上送信してください。折り返し、メールで詳細をお送りします。  ※いただいた個人情報は、書籍発送以外に使用することはありません。

名前
メール
本文
乳がん履歴
★2002年3月3日(日)
左乳房にしこりをみつける    

★2002年3月4日(月)
視触診の結果“良性”と診断  

★2006年11月8日(水)
左乳房のしこり再受診        

★2006年11月15日(水)
左乳房のしこり切除      

★2006年11月28日(火)
乳がん告知            

★2007年1月11日(木)
左乳がん手術          

★2008年7月8日(火)
局所再発の疑いで、
細胞診・組織診(結果は良性)  

★2009年2月17日(火)
対側(右)乳がんの疑い
(昨年からしこりあり)経過観察     

★2010年2月16日(火)
右乳房細胞診(結果は良性)   
手術・治療の経緯
★がん細胞の種類(左乳房しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)、
  非浸潤性乳管がん
 ・核グレード 2
 ・ER 90%
 ・PgR 10%
 ・HER2 (-)

★術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・扇状部分切除
  (4分の1強切除)

★治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤投与
  4週間に1度、2年間(23回)
 ・抗エストロゲン剤
  (クエン酸タモキシフェン)
  5年服用
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≪2015年9月2日より、コメント欄を閉鎖させていただいております≫

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≪2016年11月2日分より、コメント欄を開放しております≫

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