りかこの乳がん体験記

 30代でみつけた左乳房のしこり。 「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。 視触診だけで簡単に下された診断。 そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。 “良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。

がんと就労

“健康な方(かた)”

仕事やボランティアなどの募集で、
時々目にする応募条件のひとつ、

『健康な方(かた)』という表記


乳がんになるまでは
“健康”であることが当たり前すぎて
なんとも思わなかった

が、がんになると、
“健康”とは言えなくなる


『では、どこまでが、
 “健康”と言えるのだろう』――


日本人の3人に2人ががんになる時代

働き盛りのがん患者は増え続けている

その昔は入院が必要だった化学療法も、
今では通院で治療が可能となり(全てではない)、
治療を続けながら働くこともできるようになった


が、果たしてそれは、
“健康”と言えるのだろうか...


数年前から
“がん患者の就労”が大きな問題となっている

解雇、肩たたき、辞職、仕事に就けない...


自分は“健康”なつもり

でも、“がん”というレッテルは剥がれない


以前、私は、
乳がんであることを会社側に告げずに
仕事に就いたことがある

面接で言わなかったのは、
敢えて言うのもおかしいと思ったから

それに、言えば、落ちると思った


しばらくして、結局乳がんであることを
会社に伝えることになった

私が乳がんであることを知った従業員の中には、
あからさまに無視をする人もいた

そして私は上司に、
単刀直入にこんな質問をした

「面接で、私が“乳がん”だと言っていたら、
 採用しましたか?」

と――


上司は一瞬、間を置いたあと、こう答えた

「それはないよ」


その言葉に、私は胸を撫で下ろした

それが本心ではないにしても、
そう答えてくれたことがありがたかった


そして上司は続けた

「でも、ほか(の会社の面接)で言ったら、
 採用されないと思うよ」――


衝撃的な言葉だった

これが現実だと思った

“がん患者は、
 一般の人たちと同じには働けない”

そう実感した瞬間だった


哀しい...


がん患者は何年経てば、
“健康”と言えるのか...

もっともっと、不健康な人はいるのに――




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“がんの治療と仕事の両立”の実態は――

“日本人の2人に1人ががんに罹る”

そう言われている時代になっても、
遅々として進まないがん患者の就労

“がんと仕事”は、永遠のテーマなのか――


2017年1月28日、内閣府が発表した、
『がん対策に関する世論調査』

  ※2016年11月、18歳以上の
    全国3000人を対象に面接で実施
    1815人が回答
     (前回までの対象年齢は20歳)


 【治療や検査で2週間に1度程度、
  通院しながら仕事を両立できる環境か】

という質問に対して、次のような回答となった

  ○そう思わない
          ・・・・・・29.3%

  ○どちらかといえば、そう思わない
          ・・・・・・35.2%

    合 計      64.5%

   ※前回調査(2014年)に比べ、1.2%減


やはり、この数字が現状なのだろう


 【“両立できる環境と思わない“理由】

としては、

  ○代わりがいない・頼みにくい
          ・・・・・・21.7%

  ○職場が休みをくれるかわからない
          ・・・・・・21.3%

  ○体力的に困難
          ・・・・・・19.9%

  ○休むと収入が減る
          ・・・・・・15.9%


 【がん患者が治療と仕事を両立できるために
  必要な取り組み】


に関しては、

  ○短時間勤務の活用
          ・・・・・・52.8%

  ○1時間単位の休暇や、
   長期休暇など柔軟な制度
           ・・・・・・46.0%

  ○在宅勤務
          ・・・・・・38.6%

  ○患者と産業医と主治医の連携
          ・・・・・・35.3%

  ○職場の理解を深めるための
   広報啓発
          ・・・・・・32.5%

  ○主治医が就労環境への配慮要請
          ・・・・・・32.4%

  ○その他   ・・・・・・0.7%

  ○わからない ・・・・・・6.0%

   ※複数回答


だった


ちなみに、昨年1月にはじまった、
『全国がん登録制度』を
「知らない」と答えたのは、84.4%と、
認知度不足が明らかとなった

  ※『全国がん登録制度』とは――
     患者の診療経過をデータベース化して
     治療技術向上に役立てるもの


厚生労働省は、
仕事を続けているがん患者を、

 “32万5千人”

と、推計


がん患者の治療と仕事の両立を巡っては、
昨年12月に成立した『がん対策基本法』で、
患者の雇用継続に配慮するよう、
事業主に求めている


 ≪感 想≫

   “32万5千人”という数字が
   多いのか少ないのか...

   この人数の中に、きっと、
   “がんを隠して働いている人”は
   含まれていないだろう


   法律で定められたとしても
   企業全体としては、
   まだまだがん患者に十分な就労体制は
   整っていないように感じる

   そこに“偏見”や“蔑視”が残っているのも
   また事実である――



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企業向けの“がんの授業”

何度かここに記述してきた“がんの授業”

もちろん、
小学生や中高生のためのものであるが、

「“企業向け”というのが
 あってもいいのではないか...」

と、ふと思った


今や、早期であれば、
完治可能になりつつある“がん”

手術の傷も小さくなり、
抗がん剤治療も
通院で受けられるようになった

副作用に対応できる薬も多く開発され、
QOLも格段に向上した

昔の“がん”のイメージとは
まるで変わった


が、あまり変わっていないのが世間の目だ

殊に“がん患者の就労”に関しては、
未だに偏見が多い

いわゆる、“社会的排除”というものだ

その中には、

  ○肩たたき
  ○居づらさによる自主退職
  ○解雇
  ○配置転換

などが挙げられている

また、“がん”ということで職に就けない場合や、
病気を隠しての就労も多いと聞く

きっと、まだまだ“がん”という病の知識が
広まっていないのだろう


先日のブログで上げた、
『よくわかる! がんの授業』
 (右サイドバーにもリンクあり)

もちろん中高生向けの教材なのだが、
この動画を観て、

「企業向けのものもあればいいのに...」

と、思ったのだ


いや、すでに企業向けのものはあるはずだ

それでも“がん”という病に理解を示しているのは
ごくごく一部でしかない

地方ともなれば
その意識の差は格段に大きくなる

実際に、
がん患者の就労に協力的な企業は
多くはないと思われる

国や自治体に、
もっと力を入れてもらいたいところだ


『日本人の2人に1人ががんに罹る』

そんな時代

自分ががんになってはじめて、
その現実に直面することになってからでは
遅いのだ――



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オフ会 ~がん患者の就労支援とリレーフォーライフ~ ②

日本各地で開催されている、“リレーフォーライフ”


  リレーフォーライフとは――

   がん患者やその家族を支援し、
   地域全体でがんと向き合い、
   がん征圧を目指すチャリティイベント。

   1985年、
   1人の医師がトラックを24時間走り続け、
   アメリカ対がん協会へ寄付を募ったのが
   はじまり。

   “がん患者は24時間がんと向き合っている”
   という思いを共有し、支援しようという思いから、

   “ともに歩き、語らうことで
    生きる勇気と希望を生み出したい”――

   そんな思いからはじまったこの活動は、
   世界25ヵ国、約6000ヵ所で開催され、
   寄付は、年間470億円に上っている。

   日本での開催は、49ヵ所(2016年現在)。


私が住んでいる地域で開催はされていないため、
参加はしたことがない

なので、いつも、“他人事(ひとごと)”のような、
どこか遠い世界でのことのように感じている


このリレーフォーライフ

実は、
“子どもの参加者がほとんどいない”というのが
北海道の現状らしい
 (日本全体の問題でもあるのかもしれない)

小児がんにかかったお子さんを、
人前に出す親御さんの想いは
きっと複雑なのだろう

それほど日本は、
“がんに対して偏見を持っている”ということになる


例えば、抗がん剤で髪を失った子どもを見て、
周囲はどう思うか――

「あんなに小さい子ががんなんて...。
 かわいそうに...」

と、きっと日本では、そう感じるだろう

これがアメリカなら、
たくさんの子どもたちが堂々と参加し、
周囲の大人の目も、見方が違うのだと思う

本当は、子どもも大人も若者も、
男性も女性も、
すべてのがん経験者が一丸となって、
啓発をしていかなければならないのだ


『日本人の2人に1人ががんに罹る時代』

決して他人事(ひとごと)ではないのだから


そして、とっても印象的だった言葉がある

それは、

  アメリカでは、『I have cancer』

  日本では、『I am cancer』

という意識の違いだ

考えさせられる...


こうして第1回オフ会は、4時間半という、
濃厚で、濃密な時間になった


帰り道、

凍(しば)れる南の空には、
大きなオリオン座が瞬いていた――


  ≪猛吹雪の中、
    遠くからいらしてくださったみなさん、
    本当にありがとうございました≫



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オフ会 ~がん患者の就労支援とリレーフォーライフ~ ①

昨日のこと――

いつもの朝の検温

5分間、体温計を口にくわえてじっと待つ...

前日とは打って変わり、
ぐっと体温が下がっている

「やっぱり予定通り、
 今日、生理が来るのか。
 大量出血にならなければいいけど...」――


私が登録しているSNS

先日、ふと、
「オフ会できたらいいなぁ...」

と、つぶやいた

それは、ほんの儚い希望

「でも、できるはずがない」

そう思っていた


が、来てくれた

猛吹雪の中、
300km離れた街から私の住む街まで
みんなが会いに来てくれた

     オフ会 ①
    なぜか、本人の私だけがモザイク状態
    面が割れているが、一応顔出しNG

オフ会 ②

さすがに遠すぎて、
たくさんの仲間が集まることはできなかったが、
それでもこんなところまで来てくれたことに
本当に感謝だ


医療関係者、社会保険労務士さん、
がん患者が集まるオフ会

当然のことながら、
“がん”の話題で盛り上がる

まずは、がん患者の就労支援

そして、リレーフォーライフ...


就労支援に関しては、
新聞などで取り上げられているほど、
まだまだ現実として
理想には近づいていない気がする

企業の、“がん”に対しての偏見も
拭いきれてはいない

肩たたきや配置転換も
現実問題として起きている

病院での就労支援の充実も、
行政の取り組みも決して十分とは言えない


私たち一人一人が行動し
声をあげていかなければ、
がん患者に対応してくれる社会にはならないのだと
改めて感じた


私たちに何ができるのかはわからない

きっと時間がかかることだとも思う

が、これから確実に迎える“がん社会”を、
少しでも変えられたら...と、
今、、実際に動いている人たちがいる


『日本人の2人に1人ががんになる時代』

いつ誰がなってもおかしくない時代

他人事ではなく、
いつ、自分の身に降りかかるともわからない

今、がん患者に偏見を抱いている人たちが
自らががんになり、
その時、はじめてこの現状に気づくことになるだろう


すべての人に、偏見のない社会を――

すべての人に優しい未来を――



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名前
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本文
乳がん履歴
★2002年3月3日(日)
左乳房にしこりをみつける    

★2002年3月4日(月)
視触診の結果“良性”と診断  

★2006年11月8日(水)
左乳房のしこり再受診        

★2006年11月15日(水)
左乳房のしこり切除      

★2006年11月28日(火)
乳がん告知            

★2007年1月11日(木)
左乳がん手術          

★2008年7月8日(火)
局所再発の疑いで、
細胞診・組織診(結果は良性)  

★2009年2月17日(火)
対側(右)乳がんの疑い
(昨年からしこりあり)経過観察     

★2010年2月16日(火)
右乳房細胞診(結果は良性)   
手術・治療の経緯
★がん細胞の種類(左乳房しこり3つ)
 ・明細胞がん(クリアセル)、
  非浸潤性乳管がん
 ・核グレード 2
 ・ER 90%
 ・PgR 10%
 ・HER2 (-)

★術 式
 ・腋窩リンパ節郭清
 ・扇状部分切除
  (4分の1強切除)

★治 療
 ・放射線23回照射
 ・LH-RHアゴニスト製剤投与
  4週間に1度、2年間(23回)
 ・抗エストロゲン剤
  (クエン酸タモキシフェン)
  5年服用
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      ~~~~~~~~~~~~~~

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