今年は尾崎豊の十三回忌にあたる年だそうで
各地でさまざまないイベントが開かれている。
その中の一環として尾崎の誕生日の今月29日に
尾崎が愛用していたテレキャスターをモチーフとした
題して『WE LOVE GUITAR 尾崎豊メモリアル』という
ホビーグッズがタカラから発売される。
これは全くギターに触れたことがない初心者から
経験者まで気軽に楽しむことができるギターで
初心者はデモプレイ機能で本体セットの24曲の楽曲のリズムにあわせて右手を動
かすだけで、
手軽に演奏ができる。
また上級者になればそれぞれのコードボタンを押すだけで、
実際のギターと同じようなプレイをすることもできる。
代表的な24曲が収録されているのだが、
この夏、これら24曲の編曲及びデータ―作りの仕事のオファーが来て
約2ヶ月間どっぷりと尾崎豊の世界につかった。

私は以前から尾崎豊は好きではなかった。
私の少し下の年代では彼はカリスマ的存在。
たまにラジオから流れる彼の歌は
自分の不甲斐なさを世間や親や大人達のせいにして
自分は何ひとつ努力していないように思えてとても共感できなかったし
自分の子供にはそうなって欲しくないと思っていた。

彼の遺族からの要請で、
彼の作ったCDそのままのフレーズで、早弾きの難しいギターワークも
そのまま忠実に再現しなくてはならない。
そのため一日中何十回も彼の音楽を聴き、ひたすら音をとる。
何度も何度もテープを止め、集中してひとつひとつのフレーズを
聴き取る。

1週間くらいたった頃だったかな。
ある時、すっと彼の詩の言葉が胸に響いた。

落書きの教科書と外ばかり見てる俺
超高層ビルの上の空 届かない夢を見てる
やりばのない気持の扉破りたい
校舎の裏 煙草をふかして見つかれば逃げ場もない

しゃがんでかたまり 背を向けながら
心のひとつも解りあえない大人達をにらむ
そして仲間達は今夜家出の計画をたてる
とにかくもう 学校や家には帰りたくない
自分の存在が何なのかさえ 解らず震えている
15の夜

盗んだバイクで走り出す 行き先も解らぬまま
暗い夜の帳りの中へ
誰にも縛られたくないと 逃げ込んだこの夜に
自由になれた気がした 15の夜

今の息子の心の中が見えたような気がした。
彼も同じく15歳。
誰にも縛られたくないといつも言ってる彼。
何のために学校へ行って、何のために勉強して
どこへ行こうとしているのかわからない彼。
彼の気持ちをわかっているようで
何もわかってあげれない大人の私...............。
彼の気持ちが知りたくて、いつの間にか夢中で尾崎の歌を聴いていた。

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