2010年11月

『秋の夜長のお楽しみは…2010!!』

寒くなりました

皆様こんにちは!!

深まる秋、今回も更新が遅れまして、申し訳ございません。(り、理由になってないっす、スミマセンっ。)

ええっと、皆様、もうもう御存知の事と思いますがっ!!

先日、『24』ファイナルシーズンのキャンペーン、そしてファン感謝祭出席の為に、キーファー・サザーランド氏が来日なさいましたよ!!

ええっと…、ええっと、そ、そうではあるがっ!!(ここ、シンジロウ・サコミズ風。)

今宵はですねえ…、ホットな気分を、やんわりと静めようと、久々訪れましたよ、件のカサブランカのBAR…。

そろそろ、丸10年になりますと御仰いました、マスター。今宵も、そっと静かな、暖かい笑顔で迎えてくださいました。

ですが…、ですが、そうではあるがっ…!!

こ、今宵は…、ですねえ、混んでた、混んでましたあ!!嬉しい気分を、そおっとお酒に浸したい人が多かったのかなあ、こ、今宵は大盛況、でありました、はい!!

初めて、入口から一番近い席、カウンターの一番手前の席に座りました。ここだと、壁のフードメニューが良く見えます!!(店内なかなか暗いので。)あ、クリームチーズの味噌漬け、頼も!!ええっと、さてさて…、



深まる秋にブランデーは如何?!

お勧めは…、

『ラーセン ハンドメイド グラス シップ』

ラーセン社独自の熟成、ブレンドによるコニャック。創業者の方が、オランダからフランスにいらいた時の帆船を模ったボトルがトレードマークという事でしてね、これ、このボトルが、実にカッコイイ!!いつもマスターは、今、オーダーしたお酒のボトルを、目の前に置いてくれます。目にゴージャス、手で温め、香りもエクセレント、口に含めば、舌にファンタスティック、贅沢な夜が広がりました!!(み、味噌漬けチーズ、美味いっ!!)

そしてそして、11月のお勧めのカクテルは…、

『ジャック・ローズ』

そうそう、ジャックのローズですよ!!(な、なんのこっちゃ。)

アップルブランデーを使うところもあるようですが、ここでは、カルヴァドス。そしてライムジュースにグレナデンシロップ(ざくろのシロップ)。

カクテルは、深まる秋の紅葉色!!今年の僕の紅葉は、グラスの中から始まりました。優しい甘さの口当たり、クイクイ飲んだら勿体ない、移ろい行く秋を惜しむように、少しずつ少しずつ、大事に大事に味わいましょう。(クイクイ飲んだら、おカネもクイクイいくしなあ…み、味噌漬けチーズが、足りませんっ。)

それからそれから…。

『夜間飛行』

オリジナルカクテルですよっ!!ええっと、日本全国、他でも、この名前のオリジナルカクテルがあるみたいですが、ここのは、ここのは…。

わ、忘れた…、わすれましたっ、スミマセン!!(…しもた、美味しかったけど、レシピ思い出せへん…、こ、今度、また聞こっ!!)

懐かしい!!


皆様、飲み過ぎには注意致しましょうねえ。(お、俺だけか。)ええっと、閑話休題っ…!!

飲んでひょろろ〜ん、と言えばですねえ、我等が小五郎でございます!!

こちらは、『名探偵コナン』のアンコール発売、My First Bigでございます!!税込み価格は、300円!!僕のインタビュー記事も載ってます!!しかもしかも、中身の原作は、あの懐かしい、佐久法史弁護士(Oh、懐かしいなあっ、十年一日の如し!!)が登場する事件、タイトルは『身から出た錆』、『重要参考人』、『思い切って…』が掲載!!アニメでは、第199話、200話としてオンエアされました『容疑者・毛利小五郎』の事件ですよ!!皆様、どうぞ宜しくお願い申し上げます!!

イルミネーション


街角にはイルミネーション、今年も着飾るイルミネーション!!

ではでは皆様、また次回!!

『NARUTO Tシャツコレクション!!』そして『三国志』周瑜、収録完了!!

Tシャツ3人組!



皆様こんにちは!!

霜月半ばの小春日和、穏やかに過ぎ行く秋、都内の紅葉ももうすぐかな!?皆様、如何お過ごしですか!?お越しいただきまして有難うございます!!

さてさて上の写真は、先週の土曜日、NARUTO Tシャツのイベントでのひとコマでございます!!御一緒したのは、御存知ナルト役の竹内順子姫と、カカシ先輩役の井上和彦先輩!!みんな、今回のオリジナルTシャツを着て、はいパチリ!!

今回初めて、ヤマトのTシャツを作っていただきました!!グリーンの地に我がヤマト隊長、秘術の構え、その勇姿、ホワイトで踊るMOKUTONの文字、下には、やはり英語で、『木遁の術を使う事で、ヤマトは、木で、いろいろな物を創り出す事が出来ますよ!!』と書いてありますよ!!


こちらでございます。


このようなデザインでございます!!『ホウェン ユージング モクトン、 ヤマト キャン フォーム エニィシング アウト オブ ウッド アト ウィル!!』でございます!!

沢山のお客様、御来場くださいまして、沢山の方々と握手しながらお話させていただきました!!お友達どうしで来てくださった方、親子で来てくださった方、姉弟で来てくださった方、家族揃って来てくださった方、勿論、お一人でお越しいただいた方も、皆様、有難うございました!!

なんとなんとヤマト、只今連載中の原作では大ピンチ、でございます!!御来場くださった皆様からも「心配しています。」「頑張ってくださいね!!」と、励ましの御言葉を頂戴致しました。有難うございました!!(と、とりあえず、出演の出番が廻って来ない事には、不肖小山、ど、どうする事も出来ませんので…、い、いやいやっ、祈る事は出来ますっ、ヤマトよ、どうぞ無事で!!そ、そして、岸本斉史先生、宜しくお願い致しますっ!!)






お世話になりました。


変わりましてこちらは、あの大長編『三国志』の収録現場にて、ディレクターの市来満さんであります!!

市来さんとは、あの『チング』DVD版や『香港国際警察』、それから『プロジェクトBB』、更に更に『チャギントン』等々、多数の作品でお世話になっておりますが、この大作で、僕が演らせて頂いた声は、周瑜(しゅうゆ)でありました!!

曹操には司馬懿、劉備には孔明、そして孫権には周瑜が、それぞれ軍師として仕え、天下統一の大業を為さんと、三国が対立、知謀の限りを尽くし戦います!!我が周瑜は、あの“赤壁の戦い"(映画『レッドクリフ』で御馴染み!!)で大活躍、僅か5万の孫と劉の連合軍は、圧倒的な強さを誇った魏の80万の大軍に勝利し、曹操を敗走させます!!“美周郎"と讃えられた容姿、武にも優れ、徳篤く、政に秀で、何よりにも知に勝り、ひたすら呉の国を支え続けた周瑜でありましたが、ただ一つ、運が、運が、嗚呼、運が無かった!!

「天は周瑜を生みながら、何故、諸葛亮も生んだのか!?」

天才軍師・諸葛亮孔明に悉く先を行かれ、嫉妬の炎を燃やし尽くして、志半ば、周瑜は病に倒れ、36歳にして、この世を去ります。

才に溢れ、主君に忠節を尽くし、全てを呉国繁栄の為に捧げた将軍、周瑜。演じられて本当に幸せでした!!


ビクターさんです。



周瑜を演じられた、ビクター・ホァンさんです。台湾出身のスターさん、見事な役の造形、画面から台詞から伝わってきましたが、もうひとつドキッとした事が!!このホァンさん、お顔が、僕の父の若い頃にそっくりなんです!!本当に、どのシーン観ても、どの写真見ても、30代の頃の我が父に瓜二つ!!なんだか他人の気がしなくて、吹き替えながら嬉しくてたまりませんでした!!

史実と小説は違います。しかしどちらでも魅力的。名将周瑜、その最期は静かにして壮絶、吹き替え冥利に尽きるシーンでした!!







ニューです。


さてさてこちらは、前回御紹介致しましたニュープリプリ君、その飛翔直前の晴れ姿、であります!!

美周郎ならぬ美蝶郎!!


深まる秋…。やはり気温の低さか、なかなか飛び立つ気配無し、と思い、玄関内へ戻した矢先、僕の胸に留まり、肩から首筋へ歩いた、と思った刹那、緑の向こうへと、大きく弧を描いて飛んで行きました!!ぐっと感動の別れでした。



秋でございます。



深まる秋…。秋の空は美しい。殊に夕暮れ。秋は夕暮れ。心惹かれます。


演じる心も美しくありたい…。『ある馬の物語』初日まで、ちょうど1年となりました。13日の夜、1年前の前夜祭として、最初の顔合わせ、乾杯を致しました。まだ僅か7名。しかしこれから、何十名かのチームになります!!どうぞ良いチーム、良い作品、良い舞台となりますように…。心を込めて、誓いの杯を交わしました…。


皆様、また次回。

『名探偵コナン』チームで秋の旅行編!!そしてニュープリプリ君の飛翔!!

こんにちは!

皆様こんにちは!!

夏が来て冬が来て、台風が来て、やっと秋が来ました!!

暑くもなく寒くもなく、揚々過ごしやすい行楽日和、晴れ渡った日を狙いすましたかのように、コナンチーム出動!!

毎年恒例吉例という、みんなで旅行へゴー、であります!!

今回はですねえ、今年は、なんとナント、せんと君こんにちは、まんと君もこんにちは、遷都1300年、あおによし、古の都へレッツゴー、朝から新幹線でレッツラゴー、であります!!

という事で、我が故郷、京都まで東海道を参りまして、京都駅は八条口から、今度は貸し切りバスで一路、鳴く鹿、平城京へゴー!!

GOGO!


先ずまずやって参りましたは、猿沢池。(い、いや、先ずは、お昼ごはんやった。みんなで茶粥、柿の葉寿司、美味しくいただきましたっ!!)

ええっとそれから、猿沢池、でございます。五重塔のお屋根が美し、興福寺さんでございます。水面に映え揺れ、いと美し!!奈良八景でございます。この猿沢池にはですねえ、天平からの伝説、七不思議がございましてね、澄まず・濁らず・出ず・入らず・蛙はわかず・藻は生えず・魚七分に水三分、そう書いてございます。全ての生命を慈しむ池、いやいや成る程、もしもし亀よ亀さんが、たくさんたくさんいらっしゃいます。後ろ足をだらりとリラックスモード、悠々自適、小春日和のお楽しみ、お天道様浴びてらっしゃいます。のんびりめでたい景色をパチリ!!

「すみませ〜ん、シャッター押していただけますか!?」

「はいはい、いいですよっ!!」

親子連れさんから頼まれて、みなみさんがカメラを構えます。(誰だか分かったら、きっとびっくりするだろうなあ!!嗚呼、言いたいっ。)

「はいはい、みんな笑って、ハイ、チーズ!!」

カメラを渡してしばらくしてから、

「あのね、私、よく頼まれるのよね。」

と、みなみさん。へえ〜っ、そうなんですか!?きっとみんな、今シャッター押してもらった人が誰だか知ったら、もっともっと、良い記念になるのになあ、嗚呼、言いたい、言いたかったあ!!

さてさて、亀さんいっぱい猿沢池、他にもいるかいなあと覗いてみましたら…。

い、いたっ!!いましたいました、いっぱいいました、たくさんのエビっ!!

エビがコエビが、小さな海老が、い〜っぱい、いました!!こりゃあ面白い、大きな生き物小さな生き物、みんな大好きです、こりゃあ、水生プリプリ君じゃないかっ!!これはこれは、ひとつ掬ってみようじゃないか!?

にゅ〜っと、手を伸ばします。いるわいるわ、いっぱいいるから、手に手に掌に、いっぱいいっぱい入ります。ところがところが、掬い取ろうとしても、ピチピチ跳ねて掬えません、掴めません!!ギュッとやったら可哀相だし、とはいえなんとか掬いたいし、ぐいっと身体を乗り出しましたら、『おっちゃん、何やってんだよっ!!』とばかりに、みなみさんと一伸君が、後ろから抱えて引っ張ってくれました!!

嗚呼、あぶなかったあ、落ちたらエラいとこやった、あ、有難うございました!!

五重の塔


池のほとりを歩きまして、やって来ました興福寺。五重塔、でございます、青空に映えて、いと美し!!

東金堂


東金堂、でございます!!お薬師様や文殊様(卯歳の守り本尊様)、仏様に感謝、合掌!!

国宝館に並びました


只今20分待ち、という事で、国宝館に並びました、列びましたら、あらあら、あっという間に後ろに行列ができて、只今50分待ちになりましたよ!!いやあいやあ、良かった良かった!!

大人気の立役者は、勿論、阿修羅様!!そうそう、東京、上野は国立博物館で阿修羅展を拝見して以来、(力也の気持ち、2009年5月29日更新分を御参照くださいませ。)久々、嬉し懐かしの八部衆様、十大弟子の皆々様との再会でした!!

LED照明に照らし出され、上野と同じく、ガラスケース無しに拝観出来る皆々様。八部衆真ん中に位置なさる阿修羅様の真向かいには、大きな大きな千手観音様、という粋な配置!!鳴く鹿の、奈良の都の昼下がり、しっとり清々、そして静々、有難い時間、空間でした!!

鹿さん


心晴れ晴れ、天気も晴れ晴れ、コナンチームの足は、東大寺へ!!

麗らか陽気に誘われて、行き交う人も沢山で、鹿さん達も沢山たくさん、鹿煎餅も良く売れます!!ひとかたまり150円、ひとつ買いました。近くの1頭にやりましたら、一斉にドドッと寄って来た来た、やって来た、突進して参りました!!後ろからジーンズの足に噛み付かれました、手荒い歓迎受けました!!鹿達は、お店に積んである煎餅の束には見向きもしないのに、それを買い求めて1頭にやり出すと、途端に我先に寄って来ます。ちゃあんと良く知ってます!!

こんな立派な石碑


公園をぶらり歩いて東大寺へ。こんな立派な石碑がありました!!

ばんびーの


バンビもいましたよ!!

南大門


南大門。仁王様にお目に掛かるのも本当に久しぶり!!

大仏殿です


大仏殿です。いつもは御前に八角燈籠がありますが、現在は、特別展出展と、その後のメンテナンスの為、別の場所へ移設中。この景色も、いと珍し!!

春日大社へ


大仏殿参拝の後は、春日大社へ。ここは初めてお参り致しました!!

その後は、バスでダッシュで橿原神宮へ。閉門時間ぎりぎりセーフ、半貸し切り状態での贅沢な参道、広い広い気持ち良い、駆け出したくなる、走りたくなる、とうとうダッシュ、みなみさんのデジカメが動画モード、しっかり写してくださいました!!みんなみんな、良いお参りでした、有難うございました!!

夕食は大阪、心斎橋の串揚げ店、プロデューサーさんの粋な計らい、事前に東京から送ってくださった、シャンパン、赤白ワインいろいろ、みんなでカンパイ、そしてそれから舌鼓、仕事も遊びも、チームワークは完璧です!!スタッフのお一人から伺いました、「先生がね、良かった良かったって、とっても喜んでらっしゃいますよ。」Oh!!シャンパンほろ酔いが、一気にヒートアップ、青山先生っ、有難うございました!!

ニュープリ君


嬉し楽しの旅行から帰りましたら、もひとつ嬉しい出来事が!!あの、傘立てでサナギになったニュープリプリ君が、見事羽化!!どうです!!(き、キアゲハですかっ!?)

穏やかな秋の空、僕の胸から肩、首筋へと歩いてから、元気に飛び立ちました!!どうか伴侶に巡り逢えますように!!

皆様、また次回!!

『ER』!!

大恩人です。

皆様こんにちは!!

台風は来るは、いきなり寒いは、天候大変です、びっくりします、皆様、お元気ですか!? 本当に大変、でもでも頑張って参りましょう!!皆様、お越しいただきまして有難うございます!!

さてさて、15年続きました『ER』、でございます!! いよいよ、とうとう、ラストシーズン、大ラス間近、大団円はもうすぐ、という事で、懐かしいキャストも続々登場、あの人この人、物語に華を添え、ストーリーを盛り上げ、賑々しく、華々しく、フィナーレを迎えようというところ!! そうです、我がダグ・ロスも、颯爽登場!!という事で、僕も久々、本当に久しぶりに、ERの現場へ行って参りました!!

上の写真、向かって右側(僕の左側)にいらっしゃるのが、第3シーズンからのプロデューサー、13年に渡って番組を支えてこられた、原嶋邦明さん。そして、向かって左側(僕の右側)にいらっしゃるのが、ファーストシーズンからのディレクター、丸15年、『ER』日本語吹き替え版の演出をしてこられた、佐藤敏夫さん。僕の人生の大恩人、御二人であります!!

我がダグ・ロスが、シカゴ・カウンティーのERを去ったのは、第5シーズン半ば、話数で言うと第106話の事でした。 患者を思うばかりに起こしたスタンドプレイ、その責任を取らされての、シアトルへの転任。ダグは、一人寂しく、シカゴを去りました。…その後は、キャロル・ハサウェイが卒業の回に、一言登場したのみ。それがまさか、まさかこうして、時、長きを経て、まさかまさか、こうして颯爽、例のヒョコヒョコ歩きで、ヒョコタンヒョコタン・ペッタンと、颯爽再登場してこようとは!!まさかまさか、思ってもみませんでした!! 第15シーズン。現在、収録は、300回を遥かに越えて、ファイナルシーズンもいよいよ大詰め、というところ。我が、ダグ・ロスは…!?

いやあ、カッコ良かった、よかったよかった、よかったあ!!シカゴを去った、その時そのままに、クールでシャープでチャーミングな救急小児科医、流石さすが、お見事な造形!!クルーニーは、癖の多い俳優さん、意図した仕草なのか、それとも御本人の生来の癖なのか、一体どっちなのかなあ、なあんて思った事もありましたが、いやいや、どうしてどうして、ダグ特有の首の傾げ方、特有の歩き方を、きちんと作り上げ、尚且つ、その土台に、シーズンを重ねる毎に、変化を付けています。ナイスガイ、ダグ・ロスに声をアテる、その喜びを、久しぶりに味わう事が出来ました!!

救急医療に携わる、レジデントとナースの激務、その日常、そしてプライベート、悲喜こもごもの中での成長を、吹き替えの世界でもやってみよう、海外ドラマファンにも、あまり馴染みの無い若手俳優を使って、その成長物語を作ってみよう!!そんなコンセプトで行われたオーディション。そうでなかったら、まるで素人の僕なんかは、絶対にお呼びの掛からなかった仕事でした。ホントに偶然、たまたま各劇団から一人ずつ、5人がセレクトされました。中心になる若手医師、看護師は6人。グリーン、ロス、ベントン、ルイス、ハサウェイ、そしてカーター。
ただ、吹き替える6人全員が、新人では良くない。6人の中にも、現場を引っ張るリーダーが、空気を引き締める人間が要る。「いろいろオーディションしたんだけど、明夫を超える奴は、やっぱりいなかった。」そうして、大塚明夫さんのピーター・ベントンが誕生しました。

オーディションの時の様子は、今でも鮮明に覚えています。片側の耳の分しかないヘッドフォン、これは故障してるのかな、不良品なのかなと思いました。(吹き替えでは、片方の耳で、ヘッドフォンから原音を聴き、もう片方の耳で、スタジオ内の共演者の声を聴きます。) オーディション終了直後、こちらから御挨拶に行こうとした、その前に、分厚い扉を開いて、「いやあ、どうもどうも、有難うございました!!」満面の笑顔で入って来てくださった、初代プロデューサー、山中朝雄さん。あの瞬間、「嗚呼、この役、演らせていただけるな。」そう思いました。(厚かましくて、すみません。)

山中さんには、その後『高慢と偏見』のミスター・ダーシー、『騎馬警官』のフレイザー役でも呼んで頂きました。そう!!人生の大恩人です。 原嶋さんには、『アリーMYラブ』、『モール・フランダース』等々でもお世話になりました。佐藤さんには、大作『ザ・ロック』のニコラス・ケイジ、『身代金』のメル・ギブソン等々、キャスティングしていただき、ゴールデンタイムの洋画劇場への吹き替え出演、そのきっかけを作ってくださいました。

今でも年に2回、佐藤邸では『ER』メンバーを中心に、たくさんの仲間が集うパーティーを開催してくださいます。ママ(奥様)が、素晴らしい手料理の数々で持て成してくださって、深夜まで大勢で賑やかに過ごさせていただきます。 ファーストシーズン、その第1話『甘い誘い』収録後の打ち上げも、鮮明に覚えています。たくさんの先輩、仲間が、「力ちゃん、こっちおいで!!」と、声を掛けてくださいました。

あの日は、丁度、あの『X-ファイル』、地上波初オンエアの日でもありました。どのくらいの数字が出るのか、内外たくさんの人が、注目していましたが、数日後、多くの予想を上回る、高いパーセンテージが発表されました。衛星放送が、各家庭に普及し始めた頃、NHKでは、『ER』が目玉作品、みんな気合いが入りました!!海外ドラマが、また大きく、広く、世の中に浸透しようとしていました。そんなそんな、素晴らしい幸運に、何よりも、素晴らしい人々との出会いに、僕は恵まれました!!


由香里さんと


こちらは、ダグの相手役、キャロル・ハサウェイの野沢由香里さん!!誠実、清廉、そして何より情熱家!!舞台に、声の仕事に、日々エネルギー全開、妥協を許さぬ清々しさ、そしてお茶目でチャーミングな由香里さんです!!

僕も呼んでくださ〜い

キャロル・ハサウェイのジュリアナ・マルグリーズ主演『グッド・ワイフ』。NHK・BS2で、この秋からスタート致しました!!主役ジュリアナの吹き替えは、勿論、由香里さん!!皆様、どうぞ御覧くださいませ!!(ぼ、僕も、ゲスト出演、したいなあ、呼んでくれないかなあ〜!!)


陽気で無邪気な


こちらは、お馴染みジョン・カーター役、平田広明君!!いつも陽気で無邪気、相変わらず大忙しのヒラリンは、今度の舞台は、いつ頃かいなあ!?彼の活躍は、やはり刺激になります。良き仲間です!!

本当に久しぶりのER仲間と、終了後ワイワイやっていると、突然の訃報が入って来ました。 『ER』にも、カーターの父親役で御出演なさっていた、大先輩、野沢那智さんが、御逝去なさいました。 みんな一瞬、言葉を失いました。 「…まだ死ぬなよ!!」 佐藤さんが御仰いまた。

木曜洋画劇場での『大脱走』、それから『刑事ナッシュ・ブリッジス』等々で、僕は、御一緒させていただきました。佐藤さん宅でのパーティーにもいらっしゃって、ブロードウェイでアル・パチーノの舞台を御覧になった時の事等々、いろいろお話してくださいました…。

謹んで御冥福をお祈り申し上げます。 合掌
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Profile
小山力也
小山力也
12月18日生まれ。劇団俳優座所属。主な出演作はアニメ『名探偵コナン』(毛利小五郎)、『Fate/Zero』(衛宮切嗣)、『絶園のテンペスト』(鎖部左門)、『はじめの一歩』(鷹村守)、『ブラック・ブレット』(蛭子景胤)、海外ドラマ『24』(ジャック・バウアー)、『ER‐緊急救命室‐』(ダグ・ロス ジョージ・クルーニー)、ほか多数。
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