感謝の思いと新たな時間

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葡萄の葉に朝露のフリル。今年も温室に宝石が。



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二回目の夏を迎えるピーちゃんズ。

産みたて卵をお湯を張ったボールに浸して10分、なんとも良い加減の半熟卵に♡ 生まれてくれて産んでくれて、ありがたい毎日。



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住環境に異変?あり(笑)
我が家の王子様のんちゃんの静かなワンルームが・・






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弟、たっくんの突然の同居で・・。

心中穏やかならぬ様子の、のんちゃんです。なので、ひとつ屋根の下、それぞれ個室にしました。



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ポニーのシェリーちゃんは、主人の大作!の柵!!の中で駆けて跳ねて寝転んで。 愉し気にしていますけれど時折、淋し気な様子で佇んでいます。
母馬から離されて一ケ月、まだ心が飽和状態なのかもしれません。どんな動物も惜しみない愛情で全幅の信頼を寄せてくれる日がくるでしょう。 いくつかのコマンドを覚えてくれて、その日が近いように思えるこの頃です。


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陽が照らず低温多湿の毎日で野菜がいっこうに育ちませんのに、野辺の緑は活き活きと逞しくて美しい。





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17歳のパールは獣医師も驚く元気ぶり。我が家のペット隊長です。





 やがて八月といいますのに気温の上がらない稚内、猛暑の地に暮らす方には申し訳ないような日が続いています。陽が出ず湿度があるせいでしょう、原野は漂う冷気に包まれています。

五月、六月、原野と東京を行ったり来たり、私のぐずつく体調の原因と対処法が知りたくての受診でしたけれど、不調の原因はどうやら体の経年劣化のようで使用期間半世紀以上にもなるとそんな事もあるようです。

深刻ではないけれど万全ではない体調は、何か意味があってのことなのでしょう、何か転機を意味するのかもしれません。
考えてみますと、転機とは平穏な日々の中では発生しないような気もします。

万全らしからぬ体調のまま食に係るのは如何なものか・・この思いからカフェを閉じました。

おいで下さったお客様、繋がった多くのご縁、どんな言葉に置き換えたら良いのでしょう・・振り返っては、ただただ感謝の思いがあふれます。

転機の先にあるこれからがどのように展開するのか、想像もつきませんけれど、2人と4頭と15羽の原野生活をこれからも、心のままに過ごしたいと考えています。

 

嬉しい一歳 新しい家族

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少し前のこと三月中旬、中頓別町まちづくり協議会主催の
『ホースロギング(馬搬)』の研修会に参加させて頂きました。

5才のベルジャンホース、オスカーは美しく逞しい馬。狭く複雑な谷あいの道無き道をロガーの青年と進みます。 巨木を伐倒する木こりさんの熟練の技にも思わず拍手。

経済優先ゆえに消えてしまった馬搬なのでしょうけれど、だからなおの事、価値を再転換して今の時代に復活して欲しいと強く思う時間でした。

冬の名残りの針葉樹の森の中、夢の中に居たような一日。時間の過ぎた今も感動がこみあげます。



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創り出すことを再開したくなったこの頃です。しまい込んでいた主人の織り機を借りて、先ずは柔らかな物を。そして秋には溶接で鉄と遊ぼうかと・・計画中。


 日陰に残っていた雪の小山も随分と嵩が減ってとうとう冬もお終いのようです。
かと言って、春というには納得が行かない様な朝夕の冷え込みに最北の地に暮らしている事を実感させられますけれど、昨日そこには無かったはずのフキノトウが今日は清々しい浅黄色をしてふっくらと佇んでいる光景に春という季節の力強さを感じて何とも嬉しい心もちに。

のんちゃんも初めての冬を乗りきってくれて無事に一才を迎えました。なんせ初めての仔ヤギ育て、私のてんこ盛りな心配事をよそにスクスクと。嬉しい限りです。

そして、主人との考えがまとまって、五月には仔馬を迎えることになりました、ポニーの女の仔を。
名前はシェリーと決めました。
調教ではなく、ナチュラルホースマンシップで心を通わせられたらと考えていて久しぶりに本を真剣に読んでいるところです。 間に合うのかしら((笑))

久しぶりの真剣な学びに脳がクラクラしてしまいますけれども、生き抜きに見た雑誌に、
     だってほら排水口に溜まる毛を自分のですと誰が言うんだ   原奈津子
こんな素敵な短歌がありました。

思わず吹き出しましたが、何とも深い歌ですね。川柳や俳句と違って、短歌は美しくあらねばと思い込んでいましたけれどそれは間違いなのかもしれません。
固定観念に捉われずに多角的な視線で日々を見つめると、ささやかでも愉しく輝く日常が送れるものなのでしょうね。まだ手もとにいない仔馬が、多くの事を学ばせてくれています。














あたたかなもの つづき

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中頓別町 道の駅ピンネシリでみつけた手編みのカバー。程よく厚手で
❝優しいルームシューズ❞の様。


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こちらはベビー用。履かせる幼子も孫もいませんけれど、あまりの可愛さに買い求めました。見ているだけで陽だまりに包まれた様な心もちに。

中頓別町の手編みサークル『スピン会』の作品。どれも、手間をかけた物がもつ特有の暖かさに満ちた作品ばかりです。

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ポニーのサクラちゃん。飼い主ご夫妻は中頓別にセカンドハウスを構える素敵なお二人。私たち夫婦を温かく迎えて下さいました。



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アラァー♡ カワイイ♡ サクラちゃん♡
ひたすら三語連発の私です。

愛情をそそがれていると表情が違いますね、躍動感があり溌剌としています。ペットというよりも伴侶でしょうか。



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お鼻のブチがハート♥模様




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サクラちゃんと暮らす 松五郎くん。




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保健所からの保護犬だそうです。
救われた命に出会うと胸がキュッと熱くなってしまいます。

賢そうですね、きりっとしています。
瞳と鼻がサクラちやんとそっくりです。


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帰ると啼(泣)いていました、さびしがり屋の我が家の王子様。おみやげの帽子にご満悦。

本当はワンコ用、けど、耳用穴が角にピッタリ! これもピンネシリで。


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 ふと手にした雑誌に、

『 青き踏む左右の手左右の子にあたへ』  加藤楸邨の句が紹介されていました。

清野恵里子さんのコラムの掲出句ですけれど、清野さんは『心温まるほのぼのとした光景が浮かびます』と、
話されています。
私も様々に想像し色々な光景が思い浮かびました。お父さんと幼い子供たち、きょうだいは兄と妹なのか兄と弟なのか・・まだ肌寒さの残る春の野の散歩、幼な子の小さな手は片方だけかじかんでいるのかもしれませんね。

春の季語『青き踏む』に瑞々しい生命力を感じます。
雪に覆われた最北の原野ですけれど、褐色の大地の中では微かな勢いで芽吹きの準備が始まっているのかもしれません。 私も季節のリレーを上手くこなせる様に、心と体を整えなくては!
 

あたたかなもの

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作品名 ゆーかメント

岩手県、田野畑村に在るハックの家で
ゆーかさんが歌いながら毎日作っているそうです。 ご縁が繋がり私も買い求めることができました。

家のそこかしこに何気に掛けて。
陽だまりのような暖かさと優しさのハーモニー、簡単なようで誰にも模倣の出来ない、私にとっては愛らしくも瑞々しい芸術作品です。




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夢のようです!
憧れていたノルウェーのヨツール社製コークスストーブ、今は製造されておりませんので諦めていましたけれど、これまたご縁が繋がり深川市にお住まいの方から譲って頂くことができました。

煙突設置工事は春まで待って。
今年の秋からは薪ストーブ&コークスストーブでどんな寒波もへっちゃら!!

薪の必要量が半減するので主人の薪割り作業も半減できることでしょう。ご縁に心から感謝です。


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これもまたコークスストーブ。
鉄好きな私たち夫婦には魅惑の逸品、オークションで出逢いポチッと入札。錆びていましたので主人と丁寧に磨きました。

使用可能ですけれど、アートとして眺めています。

昭和9年製の刻印が。
鋳物の塊が戦中の拠出を免れられたのは何故でしょう。戦前・戦中・戦後・・・そして最北の原野に。見ていると様々に思いが馳せます。

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❝ ナニカ❔ ゴヨウデモ❔ ❞
と、振り向くトカラ山羊のサクラちゃんはカフェから40㎞ほど離れた酪農家さん宅に暮らすお嬢さん。 尻尾をフリフリそぉっと頭突きをしたりして。まったく可愛い♡




 暖かに明けた新年でしたので、もしやこのままかと・・そんなはずはありませんね季節の摂理通り、寒さが本格的になりだしました。大寒を境にマイナス20度前後の日が続き外に出る度に背筋がピキッっと伸びます。多少の寒さでしたら背を丸めての保温姿勢なのでしょうけれど、これ程になりますとカラダが驚くのか極寒に敬意❔なのか、とにかく私の背筋は20代さながらにピンと。桁外れの冷気に腹筋背筋を鍛えられる日々(笑々)

この寒さの中、のんちゃんはとても元気で私たち夫婦の心に温かな安らぎをもたらしてくれています。まさしくオキシトシンな存在。 

オキシトシン、例えば抱っこされた赤ちゃんとお母さんの両方に・介護を受ける方と介助者の両方に・ペットを撫でればペットと飼い主の双方に分泌される安らぎホルモン。以前は女性特有のホルモンとされていましたけれど性別に関係無く分泌されることが解ったそうです。
無垢な者の前では取り繕わず装わず、そうした中でこそ男女を問わずに脳が温かホルモンを流すのかもしれませんね。

厳冬の中にあっても陽は随分と長くなりました。のんちゃんのフワフワな冬毛を撫でながら春はそう遠くもないことを彼に話して聞かせる凍てつくも穏やかな夜、満天の星空から粉雪がふんわりとこぼれ落ちてきました。

そんな柔らかな時間の中、新たな一年も気負わずに過ごしたいと改めて思ったのでした。






















眠れぬ夜に聞く声は

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ときおり訪ねる大好きな町、中頓別でステキな出会いがありました。トカラ山羊のつくしちゃん、角から尻尾までお洒落な配色で何ともモードな山羊さんです。

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つくしちゃんと共に暮らすこちらもトカラ山羊のあづきちゃんは月齢8ヶ月のお嬢さん。畑に残った豆殻に夢中で、大阪出身の飼い主ママがどんなに呼んでも戻りません、ふんわり柔らかな関西弁は道産子に効き目薄の様子で・・笑々。 食べることは生きること、生きぬくことに真剣です。

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別のお宅に暮らす、
❝おかーさん❞という名前のあづきちゃんのお母さん。
佇まいの神々しさに驚きました。

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❝おとーさん❞という名前のあづきちゃんのお父さん。
彼もまた神秘的な面持ちで。

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おとーさん夫妻と共に暮らすポニー達はフレンドリー、連れて帰りたいくらいでした。


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美しい。

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満面の笑み♡♡

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カワイイ癖っ毛♡♡



 
 にこやかな口調で伝えられたその話題に、私は漠然とした不安を感じました。
お買い物のシステムが様変わり、店員不在でレジも無し、店内から必要な物を黙って持ち帰る、精算はポケットに入っているスマホが活躍するそうで・・そんなシステムを開発中だとか。

日々の出会いや経験が人生を豊かにしてくれるものなのでしょうけれど現代は『独・個・孤(こ)』を好む人が増えているそうで豊かさの価値観が随分と変わってきているようです。
人間って、どこに向かっているのかしら、と、シンプル且つ壮大な疑問と不安を昭和中期生まれのオバサンはいだいてしまいます。

そんな想いの寝付けない夜、冴え冴えとした月明りに照らされた森の中に甲高い鳴き声が響いています。鹿です。
それはパートナーを探す鳴き声だと教わりましたけれど、私には森へのオマージュの叫びのように思えます。

発達しすぎる知能は如何なものか、と、自然と共存しつづける野の生き物に問われた気がした夜でした。
 


 

季節の迎え方

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すこし前、暖かな午後に畑の片づけをする主人。
この数日後、粉雪が舞い降り野遊びの畑は白一色に。 冬の到来、褐色の大地とは暫しの別れです。



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温室に残った未熟なトマト、微かな甘さと爽やかさでこの時期ならではの楽しみです。 友人から頂いた希少なオリーブオイルが味わいを一層に増してくれました。 そして、何とも言い換え難いこの色あい。自然の中に単一色は存在しないと言いますけれど全くですね、黄から緑へのグラデイションが今年も美しすぎます。

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美味しく焼けました、キャロットケーキ。 濃い味の人参が収穫できたので甘さはグッと控えて、フロスティングにレモンを効かせて。 素材を楽しめるって、簡単なようでそうではない、シンプルな事が希少な現代に、至福のおやつ時間。

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アゴのあたりにオヒゲっぽいものが・・鳴き声も甘えっぷりも幼いままなのに容姿は日々に凛々しく。初めての冬も元気に乗り切ってくれることでしょう。
月齢8ヶ月の愛山羊のんちゃん。

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今年も小林農園のご夫妻がニンニク『風雪百年』を届けて下さいました、有難いかぎりです。『イタズラで作ってみました』と、ご主人作の熟成発酵黒ニンニクまで。これには主人と絶句、あまりの美味しさに。市販の物もプルーンのような味わいで良いのですけれど比ではありません。ん~・・例えるなら・・濃厚あんぽ柿。素が優れているからこその絶品なのでしょう。



 「雪が降りました 家ごと包みこまれているような安心感があります」
先日、雪深い極寒の内陸地に暮らされる恩人から届いたお便り、この感性と美しく丁寧な文字に触れた私は一瞬、全身が無になりました。うまく説明はできませんけれど、感動を超えたものを心が得たのだと思います。
そして、迎える季節への心の整え方を教わったようにも感じます。

均一に降り注ぐ雪が大地を刻々と覆い、いつのまにか純白の世界になっていく様はとても美しく、私には時間を忘れて見入ってしまう光景です。けれど、やはり、寒さが辛い日もあったり。
時間という普遍的なものが冬を連れてきました。どの季節も始まりの頃は先が長いように思えますけれど案外とそうでもなく過ぎてしまえば束の間、寒さの冬もそうです。

少しばかり先のことですけれど、春の予定を考えながらスルリとこの時期をかわしましょうか、後半生の貴重な時間に凍えているのはもったいないもったいない。
さてさて春の芝張りに備えて今から筋トレでも!
のんちゃんが歩きやすいように周囲をぐるっと芝張り予定です。





 









 

神秘なるお客様

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友人曰く 『毛玉のよう』

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そうではなくって、
コウモリさんです。




 
玄関に運び込んだ薪の中に微かな気配が。恐る恐るその気配の辺りに目を凝らすと、なんとも可愛いお客様。
外の薪置き場で半冬眠していたようで、運んだ主人にも気づかれずに落ちずに飛ばずに玄関まで!小さくとも野生生物の強さを感じた時間でした。

コウモリ、国や地域で捉われ方が吉凶に分かれるようですけれど私には子供の頃に視ていたテレビアニメ『黄金バット』のコウモリさん、吉な存在、そして超音波を放つ神秘な生きもの、出来れば飼いたいくらいです。・・・

パソコンもスマホも存在せず、家庭にある画面といえばテレビだけで、目のために大股で三歩離れて視る事が両親との約束でした。番組の内容は、その殆どが人間同士の温かなふれあいがモチーフに在ったように思いますし、その頃は日々の生活に手間のかかる事が多かったのかもしれませんけれど、それはそれで豊かな時間であったようにも思い出されます。

神秘のコウモリさん、野の生き物は様々な菌のベクターでしょうから早々にお帰りいただきましょう、飼いたい気持ちにピタッとフタをして。

私に懐かしい時間と何かメッセージめいたものを運び終え、羽音もたてずにひいらりひいらり風に乗ったビロードの柔らかなものが森の奥へと消えました。




メガネと、もの思い

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マダーボール、まだ手のひらサイズです。モノニナルノカシラ❔と、眺めつつ蔓に巻き込まれた草がベルトのようでつい笑ってしまいます。 収穫に至らずとも楽しませてくれているのでランクⒶです。





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夏の花、ニゲラがこのごろになって咲き始めました。野の花たちの中に在っても違和感なく、どうしても育てたい人工美。秋の風に揺れながら気候の異変を何気に教えてくれているようです。







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どうやって梳かしてもセンター分けになるのんちゃんの頭頂部 、私の心に刺激をくれつつ日々成長中の天使坊ヤです。



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これはオドロキ!
苗を植えてはみたものの伸びる・育つは葉っぱだけの観葉植物でしたのに、葉陰でひっそり成長していました。途中経過無く突然のメロンですから、まぁビックリ!
お味は・・甘めのキュウリでした♥♥



 手もとがスッキリしません、メガネが合わなくなったのでしょう。
老化は眼から、と、言いますけれど全くです、以前は良すぎた視力がウソのよう。メガネが必需品になって10年あまり、遠近の度数は増すいっぽう。

何本めかのメガネを新調しサテ改めて覗いた鏡にビックリ、顔が草間彌生の作品の様に。日焼け対策もせずに外仕事をするせいでしょう、加えて肉体の経年劣化、顔中にシミのテンテンが・・・アートな顔です 笑々。
仕方がありません今の暮らし方が招いた変化なのでしょう、変化を進化と(笑)捉え自分に寛容であることにしました。
けれども一方で譲れない事も。
よく見えるようになって判った家のヨゴレ、お掃除がそこかしこに不完全です、見えていなかったのですね。
食に係わりながらこんなことで良いのかしら?・・・と、考えつつ年末前のプレ大掃除であちらこちらをクリーンアップ⤴⤴スッキリです。スッキリな達成感を味わいながらも、仕事への句読点のようなものを感じた瞬間でもありました。 私の場合、張りきり意気込んだ新作料理や造形作品は時間を経てみると何とも変テコリンなことが往々にして。きっとそれは楽しみの中で生まれたものではなくって義務的に発生したものだからの様に思えます。
豊かな日常のレシピ、義務感→ひとつまみ 偶然→多めの少々 平凡→感謝しつつ計りきれないほど
これらを程よくやさしくミックス、こんなことなのかしら・・と、よく見えるメガネをかけて、秋らしくもの思いにふけります 笑。
 
開け放った窓から流れ込む風は暖かく、とてもとても10月間近の最北とは思えません。薪が減らずに嬉しいのですけれどやはり何か異変の様なものを感じてしまいます。
さてさて、迎える六度目の原野の冬はどんな様子でしょうか。どういう冬であれ、やってきたものに寛容でなくては・・と、思いつつ、厳しさほどほどにと願う中秋の夕暮れです。














また会える

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サラブレッドの気高さ、アングロアラブの賢さを教えてくれた馬達


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二頭の命を諦めなかった仲間たちと笑顔で送り出しました


 夫婦で乗馬を楽しんだ天塩ふれあい観光牧場が閉鎖となり馬達の命が危ういものとなってから約一年、紆余曲折を経て活躍の場は石狩市フロンテア乗馬クラブへ移る事となりました。

フロンテア乗馬クラブはエンジェルの出身クラブ、彼を育て調教されたオーナー夫人と次期オーナーが事情を理解して下さり愛溢れるご明断で異例の無償での引き取りとなったのです。
一般的に馬を預託するとなりますと一頭10万円前後が一ヶ月の預託料、それを受けずに若くはない二頭の馬を引き取って下さる・・・私はホースマンシップの誇りと美しさを知りました。

読まれた方もいらっしゃるでしょうか、
  『 われわれはいかに子供たちによって、いかに動物たちによって教育されることであろう 』
                                            マルティン・フーバー

育てる、教えるという関係は、けっして一方通行の関係ではない。育てる者が育てられる者に育てられるという反転が、そこには必ずおこる。 と、朝日新聞 折々のことばの中に。

行政が放り出した馬達のお世話を乗馬クラブの旧会員達でしてきましたけれど、世話をしているようで学び癒されたのは人間のほうだったように思います。 遠く離れた寂しさはありますけれど、今はただエンジェルとシルエットに感謝、そして二頭に生きて活躍の場を与えて下さったフロンテア乗馬クラブに敬意をいだかずにはいられません。  心からの感謝です。

それから・・
余談ですけれど・・・

カフェに営業マン風なお客様、食事も済み、お支払い後、名刺を差し出されたので厨房機器のセールス(ホシザキの方❔)かと思いきや、ミシュランガイドの調査員とのこと、ホシ違いです。2017年版にエントリーして下さったらしいのですけれどそもそも興味が無いので丁重に辞退しましたら、なんと掲載拒否権は無しとのこと。強引さに驚きました。
私の料理を評価して頂き嬉しい事ではありますけれど、幼いお客様が思わず言葉にして下さる❝オイシイ❞が、私にとっての励みであり煌めく星だったりします。
また改めて、と、その方は帰られましたけれどそのあと気持ちがザワザワと不愉快になりました。
ただ、主人が育てたキュウリをオイシイと絶賛されたその味覚に★みっつ!私からさしあげたいと思います。

アザミの花が朝靄を含んで瑞々しく佇んでいます。アザミは大好きな野の花、赤とも紫ともつかないアザミ色の花に神々しさを覚えます。野に咲く花を見つめる時間は、人間社会の喧騒を忘れさせてくれるひと時です。

シンプルな思い

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ジャスミンの花が咲きました。

葉の姿を楽しみたくて切り戻さずにおきましたので蕾の房を見つけた時には本当に驚きました。

甘くエキゾチックで強い主張、体が吸い込まれそうな魅惑の香りです。

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ニンニク(風雪百年)の芽を頂きました。
中頓別町小林農園ご夫妻の丹精です。

自然が作るフォルムの美しさ、感動して先ずは活けてキッチンへ。

国産ニンニクの芽は貴重な食材です。早速オリーブオイルでロースト。こんがりと焼いただけで香ばしさの中から甘さがじんわり、もうこれだけで立派な一品です。美味!そして感謝!!


 ゆるやかに流れる時間の中でも時折、アクシデントが重なり気持ちに霞がかかり立て直しに四苦八苦なこともあります。そんな時、心を軽やかにしてくれるのは小さな愛しい者たちです。

烏骨鶏も子ヤギも、その可愛さの想像はついていましたけれどそれは想像をはるかに超えるものでした。
呼ぶと可愛い鳴き声で返し、尻尾や尾羽を振り振り飛びつく様子に友人やカフェのお客様もその意外性に驚きの表情。 私の問いかけに返事をするのんちゃんを見て『ヤギってこんな風❔』と皆さんがおっしゃいます。

『心あるものとして接してこその意思の疎通』と認知心理学で言われていますけれど、正しくの体験となりました。 きっと、どんな生き物も豊かな感情を持ち併せた分かりあえる仲間なのでしょう。
のんちゃんは特に子供が好きな様子、何か波長が合うらしくカフェにお子さんがみえると喜こんでピョンピョン跳ね回ります。子供と子ヤギの様子を若いご両親が穏やかな笑みで見守るその光景に私の心も和みます。

森では一羽の小鳥が広い音域で美しく鳴いています。低音から高音へと一息に鳴きつなげるテクニックに感心しながら今ここは平和、と、極東の原野でつくづく思います。選挙が終わり日本の平和が本気で怪しくなりました。のんちゃんと遊んでくれた坊やが兵士になんてなりませんように、オバサンが世界に伝播・拡散してほしいのは平和です。


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うれしくて跳ね回り中です


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主人の脛で頭突きトレーニング

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いろいろ疲れたので小休止

暖かな日中は主人作のサークルで過ごします。パラソルの下がお気に入り♥♥♥ 

子ヤギとの時間

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4時間近くの道のりを私の膝でジッとしていました。 初めての車が怖くて具合が悪い❔
私にも不安の4時間でしたけれど、藁に足が着くと元気いっぱい、本当にホッとしました。

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抱き癖と抱かれ癖

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地面を割って出始めた若竹の様です、角。  朝夕で長さが違うと主人は言い張るのですけれど・・笑々。

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飲むというよりも❝バキューム❞、あっという間に300㏄を吸い取って、オカワリ!! 口もと・鼻のあなが敷き藁の土埃ですぐに汚れてしまいます。ふき取りのチャンスは授乳後のうとうと時間、膝の上で眠り始めたら洗顔タイムです。

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『ヤギは脱柵の名人』、と、本にあったので、踏まえたつもりが・・こんな格子は楽々スルッと抜け出して。 慌てて直ぐに改修、主人の手は休む暇なしの毎日です♡




 ほんの数日のような気がしますけれど、迎えた日からもう二週間が過ぎました。
のんちゃんの日々の成長が嬉しい毎日です。 三か月間の哺乳のために30年ぶりに揃えた哺乳瓶と粉ミルクを眺めながら、私は未熟な母親であった30年前の自分を懐かしさの中で振り返りました。

未熟と無謀がない交ぜな母のもと、無事に育ってくれた子供たちに感謝とお詫びの念が沸き上がり『いまさら❔』と、自分ながらに呆れて独り失笑したのでした。 

哺乳瓶、不思議なものでそこに在るだけで未来のようなものを私は感じてしまいます、赤ちゃんの成長と重なるからなのでしょうか。 
のんちゃんの未来・・子ヤギの成長はあっという間の8ヶ月で成ヤギ、あご髭も立派になって天使から仙人に変容です。途中から年齢も私たち夫婦に追いつき同世代で・・やがては老々飼護(❔)に。 その時は種族を超えて、とぼけた感じでお互いにのんびり豊かに過ごしたいものです。始まったばかりの時間の中で、やがてのそんな時間も楽しみです。

子ヤギの匂いは独特で、私にはあまり動物的ではありません。何かに似た匂いの何かが思い出せずにモヤモヤしていましたら目の前に在りました、同じく匂い香るものが。

蜜蝋の匂いでした。
個性的ですけれど優しく平和な匂い、子ヤギは蜜蝋のにおいです。

最北まで辿り着いた春のおかげで周辺の牧草も青々と匂い立ち大いなる自然が五感を刺激してくれる季節の到来です。  今朝、身支度の仕上げのパフュームを手にした時、刺さり込む様な鋭い匂いに感じてしまいました。嗅覚が平和に慣れたのでしょう、というのか少し疲れた五感をピュアなものたちが快方に導いてくれているのかもしれません。 
  


 

のんちゃんに会いに

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嬉し過ぎたのでしょう、私は一瞬めまいがしました。ほんとうです。

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5産を経験した母ヤギのメイちゃん、慣れた様子でのんちゃんに授乳です。お兄ちゃんは人見知り屋さん、事の終了をジッと待ちます。

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春の陽をうけて天使降臨、私にはそう思えました。

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父ヤギのムコドノ。愛しい妻は鉄柵の向こう、立ち上がって!首を伸ばして!舌も伸ばぁ~して!とにかくアモ~レ♡♡♡ 熱い男です。 ♂ヤギは一年中が熱烈期間だそうで・・ギリシャ神話では多産と性の象徴だとか、なるほどなるほど。メイちゃんが保つビミョウな距離感がその想いの温度差を感じさせます (笑々)


 待ちわびた日、とくべつな遠出に合わせてくれたかのような心地良い早春の陽射しを車窓から受けて、主人と二人、オホーツク海を左に見ながら紋別へと走りました。
紋別市上渚骨(かみしょこつ)、アイヌ民族の方達の言葉で『滝つぼ』を意味する地名はどことなく神秘的な響き。初めて訪ねる地です。

搾乳牛100頭を飼育されている『たむら牧場』は、凛とした立ち姿の小高い山々を背に建つ大きく立派な牧場でした。牧場主ご夫妻が案内して下さった牛舎は『舎』というよりも『施設』な設備、圧巻のスケールです。その周囲から内側まで保清と整頓が行き届いてご夫妻のスマートさがありありと。体重400㎏の牛100頭が放つエネルギーに私はのみ込まれそうになりながら、改めて酪農業の労苦を全身で感じたのでした。

・・・・・・・・・・・・・ペットボトルのお茶お水150円、1ℓの牛乳は200円もせず。
適正価格とは、生産者も納得のできるものであるべきと思えてなりません。

あたたかく、まるで知音の友と錯覚をしてしまうほどに温かく迎えて下さったご夫妻に感謝をしつつ居心地の良い牧場事務所をおいとまの時間、立ち上がりながら私はのんちゃんをもう一度だっこしたい気持ちを無かったことにして二週間後のお迎えの日を待つことに。

手のひらが生後10日あまりの子ヤギの儚さにも似た柔らかな手触りを覚えていて、そよ風にも吹き消されそうな微かな可愛い啼き声も耳に在って・・さてさて どうやってやり過ごしましょう 二週間を。




とくべつな春

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越冬のニンニクをオイル漬けと醤油漬けにします。お料理の殆どに欠かせない、私には重宝な滋養溢れる隠し味、今年は希少な『風雪百年』で。

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烏骨鶏のピーちゃん達が卵を産み始めました。市販のМサイズと比べるとかなりの華奢ぶり、けれど一椀の卵かけご飯には丁度良しの約30グラム。命の不思議を思いながら、やさしい甘みを感じながら、毎朝ありがたく頂きます。



 
 夜明けの澄んだ空気に冬の名残りを感じますけれど、時間とともにゆっくりと暖まる空気の気配はまぎれもなく春、去った季節をなつかしく思い返させます。
広大な雪原でした牧草地にも春の陽が降りそそぎ、ひと冬ぶんの積雪を融かし、雪融け水はなだらかに地を伝って川へと。
カフェのすぐ傍を流れる川は融けた冬をあつめて春の勢いをみせ、それは小さな川ですけれど、この時期は雄々しく海へと向かいます。

別れと出会いが交差する春は私にとっても別れの寂しさ辛さに耐えなければならない季節でもありますけれど、嬉しい知らせもありました。夕べのことです。
去年の秋から心待ちにしていた子ヤギが産まれました、年度末産まれです。

♂♀どちらでも名前は『ノンちゃん』と決めていましたので響きはそのまま『Nonntyann』、書きは『のんちゃん』に。男の子でしたので坊やっぽく❔ひらがな綴りで。いつまでも坊やではありませんけれど 笑々。

動物も先ずは佳い食事が大切、とはいえ胃袋が四つのペットは初めての経験です。幼い命を迎えるこの春は緊張の時間でもありますけれど、命の巡り・季節の巡りは、きっと全てが同一線上にあるのでしょうから、ケセラセラな私のままでは・・いられませんね。
思考を反芻しながら、先々を見据えられる人間にならなくては!と、今更ながらに気づかせてくれた可愛い命の誕生です。

はしっこから届いた本

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心待ちにしていた本が届きました。消印は与那国です。

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丁寧に包まれて

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縦長のブックケースから横長の本が

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「跳ぶ」「目をつぶる」与那国馬の葉書も同封され


  アジアからヨーロッパまで、地球のあちこちで暮らしたライター・インタビュアー・編集者の河田桟さんが『すべての意図を手放して(ご本人の言葉)』最西端の与那国島へ移住されたのは馬と暮らすためでした。一見、馬好きのための教本のようですけれども、実際に私はそう思い込み買い求めましたけれども、届いた二冊を手にした瞬間その優しい手触りに思い込みが的外れであったと直感したのでした。  注文の度に作者自らケースを折り、カバーをかけ郵便局から発送されているそうです。 どこか詩集にも似た趣きを漂わせながら、豊かに生きるためのヒントのようなエッセンスがあふれていました。 北のはしっこで手にした本のページを繰り返しめくり眺めてしまいます。

冬に想う春のこと

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モノクロームの雪原に浅水の羽色が美しく際立ちます。吹雪の午后、バードテーブルのお客様はミヤマカケスさん。

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乗馬が出来ない季節も馬達には運動が必要です。少しばかり吹雪模様でも調馬用のリードを付けて円状に20分弱、歩かせたり走らせたり、・・・しなければいけませんが、賢いアングロアラブ種のエンジェル君は厩舎にさっさと戻ろうとする事で私のコンタクトが適切ではない事を教えてくれます。止めたくても、一馬力に一おばさん力が敵うはずも無く、❝馬に調教される私、の図❞です。 馬は、逃げるという知恵で種を保存してきたそうです。何者も傷つけない穏やかな大動物は『考えなさい』と、その行動で私に示唆してくれます。

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畑にできた雪庇のフォルムがなんとも美しい。寒さを忘れてしばらくの間、眺めていました。

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厳冬のさなか、春を思わせる『うるい』
が売られていました。柚子酢のドレッシングで爽やかさをいただきました。

 シンシンと降り続く雪をかき分けて朱色のラッセル車輌が森に敷かれた鉄路を豪快に駆けて往きます。
雪がV字に高く跳ね上げられ、まるで雪の噴水の様。此処に暮らさなければ目にすることは無かったでしょう光景を二階の窓越しに眺めながら、まだまだ続く厳冬ですのに何故か温かな心もちになれるのは、迎える春のあれやこれやが嬉しく忙しい時間となるからなのでしょうか。
烏骨鶏たちにパドック付きの鶏舎を新築し、子ヤギのノンちゃんを迎え、そして雪解けの馬場で馬たちと対話。この愛おしい者たちに若草を摘んであげる時間は、きっと何とも温かなものでしょう。

           君がため 春の野に出でて若菜摘む

           我が衣手に雪は降りつつ
                                        光孝天皇「古今集」 春

待ち遠しい時間が持てる事に感謝、ただただ感謝の今日この頃です。 
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