☆バンドの在り方を、改めて実感したステージ
 午後6時10分、今回のツアー映像がスクリーンに映し出される。“4人のメンバーが船に乗り込み、世界中の海を駆け回る”というイメージの映像が終わると、ついにライヴが幕を開けた。海賊船を思わせるステージから放たれるのは、圧倒的な高揚感をたたえた「REVELATION」。地鳴りのような歓声のなか、4人はがっちりとタイトなアンサンブルを響かせていく。さらにyukihiroのエイト・ビートが火花を散らしながら疾走する「Pretty girl」。最新作『KISS』の中でも、もっともアッパーで華やかな雰囲気を持つこの曲によって、会場はさらにヒート・アップ。さらに1996年のアルバム『True』から「Caress of Venus」。kenが楽しそうに腰を振っている。
 そう、ちょっと懐かしめの曲がセットリストに入っていたことも、今回のツアーの特徴だろう。特にミディアム〜スロウ系のナンバーを集中させた中盤に、その傾向ははっきりと現れていた。ダーク&ゴシックな音像とエレクトロ系のトラックを融合させた「get out from the shell」、深く、重いビートとあまりにも麗しいメロディーが体の中に心地良く入り込んでくる「THE NEPENTHES」――この2曲はアルバム「REAL」(2000年)の1曲目、2曲目でもある――そして、憂いを帯びたhydeのサックスが印象的だった「LORELEY」(1998年のアルバム『HEART』に収録)のどこか官能的な響きも、オーディエンスを完璧に魅了していた。
 「SEVENTH HEAVEN」からスタートする後半は、空気を一変させ、怒涛のアッパー・チューンを連発。「跳べ!跳べ!跳べ!」と会場を煽りまくるhyde、笑顔を浮かべながら、奥深い構築美を感じさせるギターフレーズを生み出すken、メロディックなベースラインで楽曲に深みを与えていくtetsu、正確無比にして強烈なダイナミズムを持つリズムをたたき出すyukihiro。ひとりのカリスマがバンド全体を引っ張るのではなく、卓越した技術と高いミュージシャンシップを持つメンバーが予想を超えたケミストリーを生み出していく。L'Arc〜en〜Cielというバンドの特別な在り方を、改めて実感した瞬間だった。

☆バンドの魅力を多面的に描き出したツアー
 海賊船型ステージがアリーナ後方に移動してのP'UNK〜EN〜CIELのパフォーマンスは、いつも以上の臨場感をまといながら、オーディエンスを熱狂させていた。
  さらにメインステージに戻り、「宇宙初披露だよね」(hyde)「あ、そうや」(tetsu)という新曲「NEXUS 4」を披露。「MY HEART DRAWS A DREAM」では、会場全体が「夢を描くよ」というリフレインを合唱。「こういことって、(お互いを)信用してないとできないよね。そう、俺たちはつながってる・・・ちょっとクサイけど、愛に溢れてるよね」というhydeのMCもきっと、1人ひとりの観客の胸に深く刻まれたはず。そして、ラストの「星空」における、体が震えるようなスケール感、狂気にも似た美しさといったら・・・。ロック・バンドとしての強度とアートフォームとしての完成度を奇跡的なバランスで実現したこの曲は、このバンドの凄さをダイレクトに示していたといえるだろう。ドームの天井に映し出された星空も、本当にきれいだった。
 キャリア全体を俯瞰(ふかん)しながら、バンドの魅力を多面的に描き出した今回のツアー。4人にとって何度目かのターニング・ポイントとなるツアーを経て、L'Arc〜en〜Cielはさらなるステージへと進んでいくことになるはずだ。 オリコンスタイルより

これって、雑誌のオリスタとはちょいと違う記事だよね??
写真は雑誌と同じだとは思うけど、チェックしてみてください