上記のK君の例では、 JICAは、留学生受入れ大学の
  手当を文部省に押し付けた。  この様な場合、
  よくしたもので、 一口に大学教授と言っても、
  本当の学者もいれば、 見識はないがその地位に
  付いている者もいるから、官僚はそこをついて、
                問題を解決する。
  この姿は、文部行政に限らず、政治、芸術、
       いずれの分野とも共通の現象である。
     ▲[C-212]: 60年前の回想(10)
に書いてあるように、当時の虎ノ門(文部省)が、
   この種の不見識を実施するのに、好都合な
   大学があった。  例えば、多人数教育なんて、
   全ての国立大学が相手にしなかった無茶苦茶な
          ことも、その大学で行ったし、
   高級官僚の天下りにも利用した。
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何度も繰り返すが、留学生受け入れは大変に難しい仕事
   なので、米国でも英国でも、自国の権威ある機関が
   大変な労力を払って受入れ学生の選考を行っていた。
JICA が先方政府にそれを任せたのは全く無見識である。
   留学生の選考は日本側でやらなければいけない。
   先方に任せると何をされるか分からない。

JICA は、国民の税金を海外にばら撒いて、その使用を
   日本の企業に発注させるときに裏でこそこそやる
           ことには、熱心であったが 、
   留学生の選考法を例えば米国のフルブライト委員会に
   調査に行って検討するなどの努力は、全くしなかった。

世界の全ての国が善意の行政を行っているのでないし、
   JICA が支援する低開発国などでの行政に
   モラルに問題が有るのは当然、である。
 スエズ運河を通過するときに、クルーズ船に臨検に
    乗船する某国の検査官が公然と賄賂を要求する
    のを知って、日本人乗船客は驚くが、
 先進文明国の常識と、低開発国の常識とが、別モノ
    であることを、日本人一般ももっと知らなければ
    ならないし、それが、国際化というものであろう


K君の実際に経験したケースでは、 マレーシャで選抜
   してきた学生は、 日本の中学2年生の学力も
   無かったから、恐らく、政府要人の縁故者か何か
   を送り込んできたのだろう。
更に一歩踏み込んで勘繰ると、先方のいい加減な役人と
   日本の官僚が組んで取引して、現地での工事受注
   などで何か悪事をしていないか、とまで気になった、
   とK君は言う。

代数学で二次方程式を解くことも出来ない学生が、
   日本の理工系大学で電子工学を学ぶなど、出来る
   訳はないので、K君は自身の担当科目の成績評価を、
   「不可」にした。
 それは、当時の英、米、独、仏、など、先進文明国の
   大学人の常識ではあったが、 日本の官僚の常識
   ではなかった


今回紹介したマレーシャの話は、20年ほど前の話だが、
   最近は日本の大学生も、 理系でも分数の計算が
   出来なかったり、 文系でもローマ字が読めな
   かったりする者が、卒業免状を貰えるようになった

   から、これからは問題は起きないだろう。

 ★ ★ ★ 目次: ★ ★ ★ 
▲[L-53]: JICA業務縮減を喜ぶ(1)
▲[L-54]: JICA業務縮減を喜ぶ(2a)
▲[L-55]: JICA業務縮減を喜ぶ(2b)