前回記事の補足の様な感じだが、こういう発言もあった、という事実
 だけ紹介しておく 
 :2011/5/14の新聞に見た記事。

「週刊テレビ評」というコラムを、その日から担当する
ことになった金平茂紀の第一回の記事である。

自身が(テレビ報道記者、キャスター)という立場で、
  こういうことは言い難いのだが、との前置きの後で、
テレビに登場する一群の著名人、タレント、文化人の批判をし、
  その様な批判をテレビで言う人が居ないのは、
  一種のタブーになっているからだ、と明かしている。
それら一群の人達は、ある種の社会的影響力を持つが故に、
  企業や組織が広報キャンペーンなどに使ってきた。

ところが、原発推進に使われてきた人には、
  今回の原発事故が起こってみると、
    〈ほんのアルバイトの心算で引き受けた
     だけなのに、 もともと原子力について
     知識も無いし・・〉、  などと、
  当惑し、つぶやいている人もいる、とのこと。


金平が最も問題視するのは、司会者やキャスターで
  積極的に、原発推進キャンペーンに
          関与してきた人達
  である。 賛否は思想信条の問題だが、
          福島原発の事故の後になって、
  自らの過去の発言や行動を意図的に隠したり、
  無かったことにしたり、或いは、自分はもともとは
  逆の立場だったなどと、糊塗を企てたりする姿

  を見ると、情けなさと怒りを感じる、と書いている。

別に、原発の問題だけでなく、化粧品、食品などでも
  有名人を利用したキャンペーンが行われているのは、
  よく目にするし、時には商品が事故を起こしてから、
  利用されて出演していた有名人が言い訳する姿が
  あったりするのを見てきた。


私は有名人が無見識にアルバイト出演をするのは
  軽蔑はするが、非難するほどの気は無い。 しかし
  「業界として、批判をテレビで言うのがタブーだ」、
  ということは、非難すべきであると思う。


  表現の自由とは、民主主義を守るために
  最も大切なことだから。