2007年12月19日

妻たちのサバイバル〜掟〜

1日目の戦いが終わり
女たちはメイン会場の土俵の前に集められていた

そして司会の男が順位を読み上げた

美代子は今日は三位だった

今日の一位はダントツで桜だった

桜には
100万円の振り込み証が渡された

そして
司会の男は最下位に
静香と和代の名を読み上げた

そしてこうつげた
「只今より
山根静香さん
高崎和代さん
この両名により
残留者決定戦を行います

敗者は強制的にこの大会の二日目以降の参加権を失うものとします」


弱い者は去る
これはこの島の掟なのだ
最後の一人が決まるまでの

静香と和代の間からは殺気めいた空気だけが重く流れていた

この戦いに生き死にをかけるかのような続きを読む

rikumu006 at 01:08|PermalinkComments(1)TrackBack(0)clip!

2007年12月14日

妻たちのサバイバル〜女の意地〜

女は美代子に
「私とも一番お相手下さらない」
と申し込み
美代子が
「ええ、いつでもかかっていらっしゃい」
と受けると
美代子と同じようにタオルを腰に巻き始めた
後がない女の表情は気迫に満ち溢れていた続きを読む

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2007年12月11日

妻たちのサバイバル〜ライバル〜

美代子に戦いを挑んだ女の名は
藤堂幸子(26)
偶然にもここにくるまでの経緯もほとんど美代子と同じだった

だから
余計に負けたくないと美代子は思った

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rikumu006 at 20:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

妻たちのサバイバル

美代子が湯船につかっていると

スラッと背の高い女が入ってきた

そして向こうの土俵では小柄な女二人が取っ組み合いを始めていた
すると
背の高い女が
「あの子達も
子供のために必死なのね
あの子達
まだ勝ち星が一つもないのよ
あなた子供何人いるの」
と聞いてきた
「二人よ
あなたは」
と美代子は返した
「私もよ
何歳と何歳なの」
「3歳の男のこと6歳の女のこよ」
「同じね」
「やめましょ
いづれ私たちだって戦うんだから」
と美代子はつっぱねた続きを読む

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妻たちのサバイバル

風呂場は社交の場である
天然温泉が引かれ
疲労にもきくが
禁戦域ではない
つまり休憩所でありながら戦いの場であるのだ

美代子がマワシをフロントに預け
バスタオル等を借りて風呂場にいくと

お風呂としてはかなり広い床に畳が敷き詰められていた
そして広い洗い場の真ん中には土俵のような形をしたマットが儲けられていた
美代子は
戦いでたまった汗をあらいながし
湯船につかると

先に入っていた刺青の女が話かけてきた

「あらさっき
あの小娘に負けた人ね
負けて情けないから逃げて来られたの」
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妻たちのサバイバル

「ここは女の戦場よあなたみたいな子供が来るところじゃないわ」と美代子が
さげすむようにいうと
女は
「私も子供の養育費を稼ぎに来てるのよあなたと同じね
全ては実力よ」
と挑発的な態度で返してきた
「ならば勝負しよっかなんにするいづれあなたとは戦わなきゃならないんだし」
「そうねあなた決めていいわよ」
「じゃあ
お相撲で戦いましょ」と美代子は言った

美代子はさっきのよし子ほどではないだろうとたかをくくっていた
しかし
相手の女は
ああ見えて実は
女子高生相撲で何度も優勝しているかなりの強豪であった
美代子はそれを知らずに
「私が胸を貸してあげるわ
私に負けて強くなりなさい」
と見下げるように言うと
彼女は不適な笑みを浮かべて立ち上がった

彼女の名は菊地桜
中学生みたいな顔つきとは裏腹に二年前まで高校生横綱として名を馳せていた実力者だ
高校卒業と同時に恋人との間に身籠り
未婚の母として育てていく決意をするも高校時代が忘れられずに
戦いを求めてこの大会に参戦した

美代子も土俵に入り
土俵中央で両者腕を付きにらみ合いに入った
取り組みがはじまった
美代子は自信のある力比べで勝負しようと
押し相撲に持ち込もうとした
桜もそれに乗ってきた
美代子はしめたと思い胸と胸とを比べあうかのように重ね合わせ
押しあった

桜の胸は自分と同じくらいの大きさがあった
そして桜はこの押し相撲で押しても押してもちっともびくともしない
そして表情も余裕すら感じられる

すると桜が
「久しぶりに」

腰をくねらせ
美代子の足をひっかけ
美代子の身体は土俵に叩きつけられた

桜は
「久しぶりにいい感じの練習をさせてもらったわ
素人は大したことないわね
私に負けて強くなりなさい」
と残して休憩所に行ってしまった

美代子は敗北の悔しさに涙し
自分の子供たちの顔を思い浮かべながら
風呂場にいった

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2007年12月06日

妻たちのサバイバル

美代子が休憩所に引き揚げるとそこには

からだのところどころに痣やら体と体をぶつかり合わせた後のある女たちが水で喉を潤したり

ソファーや床でよこになるなど思い思いの形で休憩をとっていた


それにしても
全身すっ裸の女たち

がつけていてもマワシ一枚という姿で休む光景は
女風呂でもそうそうお目にかかれない異様な光景である

美代子も水の入ったボトルを冷蔵庫から取りだし
空いてるソファに横になった

美代子たちがここにくる前に受け取ったパンフレットによると
休憩所と各々にあてがわれる個室は禁戦域なのだという
つまり
その場所で試合を行うことは禁止され
背いたものは
即刻退場なのだという続きを読む

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妻たちのサバイバル

美代子とよし子は
がっぷり四つに組み合った

互いの胸と胸

乳房と乳房を重なりあわせ

手はお互いのマワシを掴み

母としての意地

そして女としての意地をぶつかり合わせ

互いの力を比べあった

彼女たちは相撲というものを深くは知らなかった

ただ相手を土俵の枠のの外に押しだし

自分が勝利者を意味する土俵に枠の中に残るということしか頭に無かった

ここで負けたら
自分だけでなく子供たちにも明日はないかもしれない

だから勝たなきゃいけない

彼女たちの脳裏には子供たちの顔が浮かんだ続きを読む

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2007年12月03日

妻たちのサバイバル

すると
ひとりの女と目があった

美代子は睨み付けた

すると向こうも負けずに睨み返してきた

そうこうしてるうちにマワシの締め方の説明が始まり

そしてそれが終わると向こうから話しかけてきた

「せっかくマワシも締め終わったことだし
練習台になってくれない」

いかにも自分のほうが優位といわんばかりの言い様で話しかけてきた

彼女の名は
秋本よし子(27)
五歳になる息子と小学二年生の娘がいる
詐欺にあい2000万円近い借金を抱え
その返済のためにこの大会に参加した

美代子と体格はほとんど同じだが
違うといえば胸が大きいところだろうか

美代子はその自分より大きな胸に対して嫉妬心のようなものを抱いていた
「いいわよ
その大きな胸だけで私に勝てるとでも思ってるのかしら」
と美代子は返した

するとよし子は
「まずはあなたから勝ちを頂くわ
さあ土俵に行きましょう」と返した


土俵につくとまだ誰も試合を行っていない

どうやら自分たちが最初の取り組みのようだった
早速土俵に昇ると
よし子は
「たっぷり可愛がってあげるわ
そのお代は勝ち星だけはもらえれば結構よ」
と言った
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妻たちのサバイバル

そして
島につくと

船から見えた建物に案内された

その施設は壁や床には軟らかいウレタン素材が張り巡らせてあった

そして様々な格闘技の試合の写真が張ってあった

ともするうちに
真ん中に土俵の儲けられた大きな部屋に案内された

そして主催者らしき筋肉質のガッチリした男がスーツ姿で
大きな部屋のステージの壇上に上り

他の関係者たちは
一枚の長い布を参加者一人一人に配り始めた
そして筋肉質の男は

「このたびは我々の主催する
救済サバイバルによくぞご参加くださいました
私は
文部科学省体育科の
関屋慎一と申します
この大会の趣旨は
社会の最下層に落ちぶれた女性たちに
格闘技に挑戦し
自らを鍛えを
互いに競い鍛えあい
強い遺伝子を我が国に残して戴こうと企画されたものでございます
よって
この大会では
これからの8日間皆さんに戦って頂き
順位を競いあって頂きその日一位の方には
賞金100万円
総合優勝の方には賞金2000万円を進呈し
その日の最下位の方には即刻お帰り戴くという形で進めて行きたいと考えております

今日と明日の競技は相撲ということになりました
また
大会期間中は
ふんどしまたは
本日お配り致しましたマワシ以外の着用は認めないものとします
また順位の変動は
私達の主催する試合の他
皆様方個人個人の了解の元での私闘の勝敗によっても変動するものとします」
と説明したあと
「それでは皆様服を脱ぎ所定のカゴにお預けください」
という言葉を合図に女達は一斉に着ていたものを脱ぎ
カゴに投げ棄てるように預けいれた

中にはヤクザの妻なのか背中や腕にに刺青の入った女も数名いた

夫の事業の失敗により参加した海老沢美代子(26)は
周りを見渡した

そしてこれから生活を共にしていくライバル達と自分とを見比べ闘志をもやしていた

彼女の脳裏には
実家に預けてきた
4歳の息子とこれから小学校に上がる娘のことが頭を過った

もしこれでだめなから
家は差し押さえられ
あの子達と一緒に暮らすことさえままならなくなる

だから負けられないのだ

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