ネテロの貧者の薔薇を使った自爆により瀕死の重傷を負ったメルエムですが、シャウアプフとモントゥトゥユピーが自らの肉体を分け与え、メルエム再生。
復活したメルエムは、以前よりも力が増していて、更に手の出しようがない強さに。
相手のオーラを喰う能力はどうやら能力すら得るようで、モントゥトゥユピーの能力である肉体変化を使って翼まで生えて、もはや出来ぬ事などなさそうですね。
ですが、爆発のショックで記憶を失ったようで、これ幸いとコムギの痕跡を消して抹殺しようと動きだすシャウアプフ。
ネフェルピトーも欺き、ゴンとの戦いをお膳立てするのですが、自暴自棄になったゴンは自身の全てを代償に一時的な力を得て、念能力・黒子夢想(テレプシコーラ)を使い、限界以上の力を引き出したネフェルピトーを圧倒し、右腕を失うもネフェルピトーを殺害。
ただ、この辺りは個人的には疑問も大きいです。
確かにゴンの資質は人間としては最高峰なのでしょうけど、相手は最強と謳われた事もあるネテロでさえ自分よりも強いと評したネフェルピトー。
ネフェルピトーにしたって、メルエムの敵を命と引き換えでも排除するという覚悟で戦っている訳ですし、死後は更に念が強大化しているし、生身の強度だって人よりは遥かに上のはずのに、あんなに一方的になるものなのでしょうか。
そもそも、命懸けで戦っている者など幾らでもいるし、何かしらの代償を支払う事で圧倒的に格上の相手に対して形勢逆転出来てしまうのでは、バトル漫画としては問題なのでは?
それこそ、どうせ殺される位なら刺し違えて、相手も道連れにと普通は考えますし…
更に言うなら、ゴンのやった事って結局は逆恨みですよね。
確かにカイトはゴンにとっては大切な恩人ですし、カイトを殺したのはネフェルピトーですけど、討伐に向かって返り討ちにあっただけで、恨むのは筋違いな気もします。
ゴンは元々善人として描かれてはいないですし、筋の通らないワガママっぷりも子供ならではなのでしょうけど、本当に好きになれない主人公です。
シャウアプフが余計な策を弄した結果、メルエムに肉体を献上して弱体化したモントゥトゥユピーもウェルフィン如きに殺害されたのか、あるいは貧者の薔薇が核兵器だとして被爆によるものなのか死亡し、直属護衛軍はシャウアプフのみに。
そのシャウアプフもメルエムに肉体の7分の6を献上し、7分の1の能力となっていて弱体化。
それでもまだ強そうですけど、勝てない相手ではなくなっていそうです。
シャウアプフは余計な事をした結果として、メルエムすら危険に巻き込みそうな感じがします。
まともに戦ってメルエムに勝ち目はないでしょうけど、例えば地下倉庫に誘き寄せ毒物を使うとか、貧者の薔薇以外にも対処法はありそうですし…
貧者の薔薇が核だとすると、ネフェルピトー亡き今、治療手段もないですし、メルエムもあっさり片付くとかあるのかも…
シャウアプフはともかく、メルエム、ネフェルピトー、モントゥトゥユピーは敵ながらも筋の通った所に好感を覚える部分もあり、ネテロやゴンを見ると人間側の方が醜い部分が際立っています。
主人公がこんな風になってしまった訳ですが、この先どうなるのでしょうね。
ここまでやった以上、その代償が簡単に無くなるような事があっては興醒めですし、安易に回復とかはあってほしくないですが…

HUNTER×HUNTER 29 (ジャンプコミックス)HUNTER×HUNTER 29 (ジャンプコミックス)
冨樫 義博

集英社 2011-08-04
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools