桃花泉女子学院も夏休みに入り、祐貴は6人のヒメ神達と神堂家が所有する無人島の別荘でバカンス。
初対面から好意的で婚約者である朱音との『誓約(エンゲイジ)』はあっさり完了。
朱音は現在登場している6人のヒメ神達の中では変に尖った所もなく、万人受けしそうな一番可愛らしい女の子といった感じですね。
まだ何かしら抱えている事はありそうですけど、その辺りは現在は触れられず…
貴理の仕込みでヒメ神との混浴も実現し、美味しいシチュエーションもあります。
反応はそれぞれですけど、個人的には朱音のように恥じらうけど拒まない位が一番萌えますね。
前半は朱音をメインに据えたヒメ神達との交友を深め、後半は急転直下な展開です。
事件も起こり、貴理に降臨した自称・女神やヒメ神の敵であるヒメビトから幾つかこれまで不明だった事柄も明かされる、あるいは推察出来るようになります。
ヒメビトはようするにヒメ神の素質を持った候補は7人以上いるけど、ヒメ神は7人。
ようするになり損ないで、人でも神でもない者。
ヒメ神の特性と能力はない代わりに、高い回復能力と身体能力があり、またヒメ神を察知出来、ヒメ神と敵対する本能を持っていると。
ヒメ神の能力は使えば使う程強くなるけど、人間では相手にならず、成長に必要な相手という事で、出るべくして出たという事でしょうか。
それよりは、桃花泉女子学院地下に出没した謎の影についての事の方が今後の重要事項でしょうか。
そして最後は、貴理も警戒していた千華が人の本心を暴きたてる能力の『失墜の星』を使い、とんでもない事をやらかし…
曲者っぽいとは思っていましたけど、これってシャレにならないレベルですよね…
最後には失踪していた祐貴と貴理の母・神堂 里菜も登場し、物語も大きく動き始めた感じですけど、どうなる事やら。
7人目のヒメ神は不明ですけど、一体誰なのでしょうね。
新キャラか、あるいは…
ヒメ神に『王の声』が必要云々に関しては、それが無いと不幸な結末に終わるヒメ神が多いのであろうと推察出来た事で、設定ありきな部分は多少は薄れましたけど、やはりまだまだ説明不足で、相変わらず理由ありきのハーレム物という設定が先行してしまっています。
3巻を超えましたし、当面の打ち切りはなさそうですが、根幹部分についてはいい加減にきちんとした説明が欲しいです。
ヒロインからの好意に鈍感な訳でもなく、女嫌いや女性恐怖症でもなく、普通にスケベな主人公でありながら、据え膳のヒロインを美味しく頂こうと最後の一線を越えようとしないのも、明確な理由がないから違和感があるのですよね。
それこそ、ライトノベルだから直接的な性表現は許されないでしょうけど、そういった事があったと匂わせるだけでも説得力が増すのではないでしょうか。
そう考えると、やはりライトノベルよりも美少女ゲーム向けの題材だった気もしますね。

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鏡遊

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