自らの足で歩く事すら出来ず、かつてのロード=エルメロイの面影もない車椅子のケイネスは、キャスター討滅へランサーが貢献したと、璃正に報酬として令呪を要求。
時臣に令呪を渡すための計略も裏目に出る事に。
何を言った所で、結局ソラウに渡さざるを得なくなり、ケイネスを要資格者と認め、令呪の一画を渡しますが、用済みになった璃正を背後から射殺。
自身の状態を鑑みれば、他のマスターに令呪を渡すのは不利との判断ですし、切嗣という最も疑われるであろう相手への恨みもある訳ですが、かつては卑下した銃器を使うなど、魔術師としての能力を失っただけではなく、その誇りすら捨て去りましたね。
まぁ、璃正自身は、時臣、綺礼以外のマスターに殺されても仕方がないような事をしていた訳ですが…
その頃、ソラウはこれで令呪を取り戻し、ランサーとの繋がりを完璧なものに出来ると恍惚の様子ですが、所詮は戦闘訓練を受けていない人間。
舞弥に襲われて、右手ごと令呪を切り落とされる事に。
そのまま捕縛され、切嗣の元に連れ去られます。
綺礼は雁夜を助けるという、時臣に対する明確な謀反を理解しながらも、どこか高揚感を覚えているようで…
意気揚々とアジトに戻ったケイネスを待つのは、ソラウ拉致の失態の報告。
ランサーのケイネスへの忠誠心から、正規の契約関係になかったソラウとでは互いに気配を察知する事もままならず、ケイネスの技巧による変則契約も裏目に…
そんなアジトに切嗣から情報を受け、セイバーとアイリ。
当然、ソラウが尋問された結果ですが、そんな事を知る由もないセイバーは、ランサーと騎士としての戦いに望みます。
セイバー、ランサー1

セイバーは己が誇りで左手を封じて戦いますが、それでも確実な勝機も見いだせないにもかかわらず、戦うランサーに苛立つケイネス。
セイバー1

ランサー1

ランサー2

セイバー2

今はソラウが優先すべき事項で、マスターを連れて離脱するという状況判断も出来ないと、頭を抱えるケイネスの前に、ソラウに銃口を向けた切嗣。
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト1

ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ1

切嗣が渡してくるのは、魔術師の社会において、決して違約しようがない取り決めを結ぶ時にのみ用いられる自己強制証文(セルフギアス・スクロール)。
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト2

自らの魔術刻印の機能を用いて術者本人にかけられる強制(ギアス)の呪いは、原理上、いかなる手段を用いても解呪不能。
切嗣が自身のケイネス、ソラウに対する殺害、傷害を禁じる代わりに求められたのは、残る全ての令呪を費やしたサーヴァントの強制自害。
自らの誇りも捨て、自身とソラウが生きて帰るため、その道を選ぶケイネス。
セイバー、ランサー2

切嗣、ケイネス、ソラウ

セイバー、ランサー3

ランサーは呪詛を吐きながら消えていきますが、原作の描写や挿絵がもっと凄惨だっただけに、インパクトは薄いかな。
ランサー3

ランサー4

ソラウを取り戻したケイネスですが、舞弥からの狙撃を受け、致命傷。
ケイネス、ソラウ

かつては身を守ってくれた月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)も魔術師ではなくなったケイネスにはなく、かつて見下した銃器になす術もなく倒れるとは、哀れな…
マスターを失い、マスター不在となったサーヴァントとの再契約という可能性すら摘む万全な方法ではありますが、本当に切嗣は外道だな…
ソラウと違い、運悪く即死出来なかったケイネスはもがき苦しみ、殺してくれと願いますが、「悪いが、それは出来ない契約だ…」と切嗣。
見かねたセイバーが介錯し、切嗣とは決定的な決裂。
切嗣の言うように戦場に尊いものなど存在しないし、戦場こそがこの世の地獄なのですが、こんな外道がそれを語っても…
切嗣が私利私欲のため、あるいは自己保身のために同じ事をしても、ここまでの嫌悪感は抱かないと思うのですが、語っている事が偽善そのものですからね…
これでマスターは2名、サーヴァントは3名がリタイア。
ケイネスの敗因は、自らの力の過信と、サーヴァントとの相性の悪さでしょうね。
それも魔術師としての経歴に武功という箔を付けるためという下らない見栄が参戦理由で、名家に産まれて才能にも恵まれ、十分過ぎる地位と名声を手にし、政略結婚とはいえ惚れた女も婚約者になっていたのに、更なる欲を抱いて全てを失う事に。
幾らケイネスが魔術師として超一流でも戦士としては二流で、それ以前にマスターの能力よりサーヴァントの強さの方がモノを言うのが聖杯戦争。
本命のイスカンダルの聖遺物を失った時点で参戦を諦めるなり、ここまで強く自己を過信出来るなら、聖遺物なしで相性のいい英霊を呼んだ方が良かったのでは…
ランサーも主への忠節と騎士としての誇りある戦いのどっちつかずな印象。
主への忠節というなら、ケイネスに致命傷を負わした切嗣を殺しておくべきでしたし、必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)を自己判断で破壊するのも論外。
結局の所自分が騎士として気持よく戦える環境が欲しかっただけで、正直、ソラウが惚れた件を除いても、サーヴァントとしては外れという印象。
信頼関係があれば、ケイネスも魔術師としては超一流でバックアップで足を引っ張る事はないですし、ランサーも派手さはなくとも堅実な能力と宝具を持っていますし、やり方次第で十分勝機は見出せたと思いますけどね…