主人公・鮫島 聡一郎は不良として恐れられている少年。
母子家庭だったようですが、母親も出奔して行方知れずで、1人暮らし。
そんなある日、倒れていた少女を見捨てる事も出来ずに拾ってしまうのですが、それが悪魔の少女・ティーリ。
悪魔と言うだけあって理不尽暴力系で全く好感を抱けず、殺意を覚えるタイプです。
人間は死後、生前の行いによって天使か悪魔に転生するようですが、悪魔と接していると生きたまま悪魔になってしまうようで、天国から天使の少女・マルク・ビスフォンデ・トゥルーシュバイヌ・ソワール・ド・キュルティック・エリーゼ(通称・エリーゼ)が現れ、事情説明。
人間界には天国と地獄、それぞれへと通じるゲートがあるようで、ティーリを地獄に送り返す事になりますが、ゲートはいつでも開いている訳ではなく、ティーリを放逐すると他の人間にも影響が及ぶと、聡一郎が悪魔へと傾くのを押さえる力を持つエリーゼも含め、2日間の同居。
ですが、ゲートを潜るには双翼が必要なはずなのに、ティーリは幼い頃に片翼を失っているという事で、何故人間界に来れたかも不明な状態。
不測の事態にエリーゼが上との連絡を取ったり、入学式の時に不良に絡まれていたのを助けられた事で聡一郎に想いを寄せるクラスメイトの美少女・荒崎 桃恵との交流なども挟み、2日間を過ごします。
そして期限となり、ティーリを送り返すと2人の天使が現れますが、いけ好かない態度に不吉なものを感じ、その本当の目的がティーリの浄化と知って身体を張って阻止という流れ。
ティーリは極悪人が転生した悪魔ではなく、悪魔同士の間に生まれた小悪魔ゆえに、教育次第ではまともになる可能性はあるようで、その片鱗も僅かながらに垣間見えはしますが、ハッキリ言って危険を冒してまで助ける理由は皆無で、全く共感は出来ず。
確かにティーリを消そうとしている天使は癇に障りますが、ティーリもそれは同じですし、実害を考えるとむしろティーリの方が…
エリーゼは最後に帰還しますが、聡一郎が救世主か大悪党になる可能性を秘めており、死後は大天使か魔将という希少種になる可能性があるとの事で、恐らくは監視と生きている内に悪魔側に傾かないよう、任務継続で戻って来るのでしょうね。
ここまでの展開は見え見えで何の面白さも感じられず、キャラクターもメインヒロインにも難ありで、惹かれるものが全くないというのが正直な感想。
ゲームのシナリオライターというネームバリューがなければ、話題になる事も恐らくはないという出来ですし、今後の展開も期待出来なそう。

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