6巻で月子が盛大に自爆した後のクリスマスから始る7巻。
月子は陽人や梓を避ける訳ではないとはいえ、積極的に関わる事もせず、図書室通いの日々。
自分の気持ちを押しつけているだけの幼さを自覚し、1人でも立てる人間になろうと、恋について書かれた本を読み漁ります。
月子の罪を被った形の陽人は、奉仕活動という名の罰を受ける事になり、旅行委員として尻拭いという形で麻衣が監督役に立候補。
麻衣が陽人を嫌っているらしいというのは周知の事実なので、教師からもそれは受け入れられたようで、クリスマスが奉仕期間の最終日。
真実を知る麻衣は、名乗り出る事も、手伝いにも来ずの月子を快く思わず。
友人関係となった陽人に対しては、犯罪性のある写メを撮ったり、言動を録音したり、弱みは握るものの、教師に密告されたりするような事もなく、何だかんだでいい関係を維持している感じ。
麻衣とほんわかさまの関係も、本当の意味で遠慮のない友人関係になっています。
今回、挿絵もあり、やはり美少女のほんわかさまですが、底知れぬ怖さもある非攻略キャラ(多分)ですね。
梓との関係はますます既成事実が出来上がっていき、クリスマスは小豆家でパーティ。
梓の父親も初登場し、小柄で可愛らしい梓の父親が筋肉ムキムキの怪人というのは、意外でもあり、割とありそうな設定でもあったり。
そんな人物ではありますが、娘を溺愛しながらも息子が欲しかったようで、普通に受け入れられていたり、完全に家族公認に。
初詣のような定番イベントもこなし、月子の誕生日を祝う準備をしていく事になりますが、これまでは1人の男を巡った関係ながら、明確にぶつかる事のなかった月子と梓の激突。
結局の所、月子は成長しようと足掻きつつも、自分の気持ちを押さえられず、本音を見せない梓がずるく見え、梓は自分が完璧じゃないと理解しつつも、好きな人の前では綺麗な自分を見せたいという建前もあって…
一応、当人達で折り合いは付けたようですが、陽人を巡る関係は続いていく事に。
鋼鉄の王改め、ぽんこつさんなつくしには、どうにか言い包めて勉強させ、センター試験まで辿り着きますが、つくしの学力で合格する大学があるのでしょうか…
センター試験はマークシートなので奇跡的に高得点が取れたとしても、国公立の2次試験は記述式、ましてやつくしが名前を挙げている大学なんて…
今回も一応、猫神絡みの騒動があり、エミが巻き込まれる事にはなりますが、さしたる問題にはならず、どちらかと言えば次巻以降の伏線に費やされた7巻。
6巻で麻衣にお節介を焼き、高校生活を悔いの内容にと言った事で、今回は逆に周りに置いてきぼりにされたまま、他人の為に生きていていいのかと、陽人の生き方への問いかけをし、問題提示。
モリイとモリヤの事も、既に陽人には思い出に変わってしまった為、初対面の梓の友達、何故か自分との距離感が近いなんて認識になって忘れていたり、足下が崩れ始めているような恐怖感も覚えました。
猫神が気付いた時には手遅れな程、少しずつ陽人がおかしくなっていると指摘したり、6巻で修学旅行先にも現れた謎の男が、近いうちに必ず致命的な失敗をすると言ってきたりと、先が気になる展開です。
6巻の魔法少女コスプレに続き、今回も巫女コスプレで父親だという外国人と登場したエミですが、何かしら意味があるのでしょうか…
エミと言えば、今回は挿絵が凄い事に。
まさか、幼女のアへ顔とは…
陽人は3巻で巨乳好きのジャンル特定型変態から、ロリもイケる全方位無差別変態にクラスチェンジしましたが、月子の調教が進んだ結果、合法ロリより違法ロリとか、ちっちゃいは正義とか、むしろロリコンの毛が強く出始めていますし、今回はエミの助けがなかったらかなり危なかったですが、マジで逮捕される日も近いのでは…
全体的に暗く、ハッピーエンドが見えない怖さと恒例の月子の裸体がなかったのは気になる所ですが、次巻以降の伏線の意味合いが強い感じながら楽しめました。

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