オルドリンサイドを描くコミック版の5巻と同じく、オルフェウスサイドの小説版も1部完となる3巻。
ダスコからの一騎打ちの果たし状という風変わりな依頼を受ける事になるオルフェウスは、ダスコと三度激突。
しかし、それはダスコのカリーヌへの忠誠心を利用し、オルフェウスを抹殺し、シュナイゼルの次期皇帝即位をより確実なものにしようと企むカノンの罠で…
ダスコの思惑を見抜き、決闘の地に現れたカリーヌまで巻き込む戦いとなりますが、カノンの部隊を殲滅するオルフェウス。
互いに敵ながらもオルフェウスはダスコに好ましいものを感じ、ダスコもまたカリーヌを救われた事に恩義を感じ、決着はつかなかったものの敗北を認め、それでも不思議と悪い気分はせず。
ダスコは忠誠心厚い見事な騎士っぷりで、相変わらずカリーヌには勿体無い男ですね。
まぁ、高圧的なカリーヌもダスコの事は絶対的に信頼し、気にかけてもいるようですし、いい主従関係とも思えますが…
コミック版では不明だった、オルフェウスがクララを殺した経緯も明らかに。
フレイヤの開発者であるニーナを見つけ出し、その開発データを手に入れる任務でエリア11に赴き、アッシュフォード学園へ。
そこでオルフェウスを狙うクララが現れ、相手の姿を肉眼で捕らえ、その名前を呼ぶ事でどんな行為でも実行させられるギアスを持つクララ相手に絶体絶命の危機となるオルフェウス。
クララからはその存在に気付いて姿をすぐに隠すものの、すぐにブリタニアの機密情報極が来るという状況。
黒の騎士団の残党の介入、その場に居合わせて捕らわれてしまったグリンダ騎士団に紛れ、うまくオルドリンに変身して再接触して抹殺したよう。
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昔、妹のように可愛がってくれたオルフェウスを殺すの程面白い事はないとか、双子の妹のオルドリンを殺せば少しは楽しい気分になれるかもなんて考える、想像以上の屑でしたし、死んですっきりした位です。
クララが死んだ事で、その代役としてロロがルルーシュの弟役を演じる事になったようですが、クララが妹役だったら間違えなく情での篭絡は不可能でしたし、もっと面倒な事になっていたでしょうね。
あるいは、ルルーシュのギアスの方が上位互換ですし、あっさりと始末、もしくは利用出来ていた可能性もありますが…
後に蓬莱島と呼ばれる人工島を舞台に、プルートーンの幹部で、エウリアを殺した仇でもあるシャロン・トラジットを抹殺したり、間接的にこの先に繋がるエピソードもあります。
ズィーのピーキーなカスタムを施したグラスゴーもついに寿命を迎え、専用機を発注。
それが、月下に多種多様な近接武器を装備をした月下紫電。
飛燕爪牙(スラッシュハーケン)×1、紫電雷月刀(大型柳葉刀)×2、熱斬竜刀(中型柳葉刀)×2、戦斧×2、電磁棍×1、振動刃刀(直刀)×2、回転刃刀(両刃小刀)×2と、パーシヴァルと同じく過剰武装という感じで、逆に噛ませ犬っぽさもありますが…
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それが、最終調整を行っていた起動プログラム担当のネーハ・シャンカール諸共、オルフェウスを恨む月山 玄信に奪われる事に。
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オルフェウスはネーハを優先した奪還作戦に赴き、人質という不利を覆して任務を成功させます。
今回、最も注目のエピソードは、やはりカンボジアでのエピソードでしょうか。
E.U.の無人機のナイトメアであるアレクサンダ・ドローンがトロモ機関の手に渡り、その破壊任務に就くオルフェウス。
その地で1人の女騎士と出会い、相手がブリタニアの騎士と分かっていながら意気投合したようで、食事の約束を交わす事に。
ズィーとガナバティはどういうつもりだと詰め寄り、オルフェウスに好意を抱いていたらしいミス・エックスは、目を開けたまま気絶してしまいますが、アニメイト特典の書き下ろしSSペーパーによると、舐められないにサバをよんでいますが、まだ16歳の少女のようですし、無理もないのか(笑)。
オルフェウスは知る由もない事でしたが、その女騎士は、皇帝直属の帝国最強の12騎士であるナイトオブラウンズの1人、ナイトオブトゥウェルブであるモニカ・クルシェフスキー。
トロモ機関によって改造されたアレクサンダ・ドローン、モニカによってRZX-12TM1 フローレンスの名を与えられる機体のテストパイロットとして、シュナイゼル直々の依頼とあって引き受けたモニカでしたが、気の乗らない任務だったよう。
しかし、オルフェウスと出会い、生まれて初めて男と食事の約束を交わしたモニカは、モニカ自身も気付いてはいなかったようですが恋をしたようで、この任務が終わればと俄然やる気になる現金さも。
オルフェウスの見立てでは、自分と同じ位か少し年上といった所ですが、見た目以上に若いのかもしれないという印象通り、年相応な面も見せます。
とはいえ、戦いともなれば苛烈さも見せ、敵の狙いをフローレンスと察し、ナイトオブラウンズの誇りにかけ、逃げ隠れする事は死んでも出来ない、シャルルの名を汚す事は出来ないと、未完成のフローレンスで出撃。
互いが誰かも知らぬまま、激突する事に。
専用機でもない調整中の機体であり、この時点で未完成のハドロン・ブラスターは照準が甘い上にたった1発撃っただけで動力システムはオーバーロード寸前と、圧倒的不利な中、オルフェウスの白炎、ズィーの月下紫電と交戦。
オルフェウスはズィーとの連携でフローレンスを破壊し、動きを止める事には成功するも、白炎は七式統合兵装を破壊され、機体にもかなりのダメージ。
時間をかけ過ぎて新手まで現れ、止めを刺す前に撤退せざるを得ない事に。
「コードギアス 反逆のルルーシュR2」では良い所なしのモニカでしたが、ナイトオブラウンズとしての実力を見せます。
モニカは無事だったものの、意識を失ってそのまま搬送される事になり、オルフェウスとの食事の約束は果たされず。
損傷したフローレンスが改修されるなり、これを元にした新型機が開発され、モニカ専用機となった可能性もありますし、不明だったモニカの専用機への想像も膨らみます。
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フロートシステムも搭載可能なようですが、機体特性を考えると地上戦の方が得意となりそうな機体です。
アレクサンダのインセクトモードへの変形機構も残されており、より攻撃性の高い物に。
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カマキリを髣髴とさせる形状が不気味です。
最後は、オルドリンとの戦いを経て、互いに敵勢力へと落ちるオルフェウスとオルドリン。
1部完となり、物語の舞台は「コードギアス 反逆のルルーシュR2」の時系列となる2部へ。
今回は、オルドリンサイドと同じエピソードをオルフェウス視点で見せる事も多かったですが、設定のすりあわせが甘いのか、双方で齟齬が見られるのは気になりました。

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