2004年11月12日

顧客と社会と、誠実につきあう(2) 【三菱自動車】

 今日注目のニュースはこれ。

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 先週のこのコーナーで、プロ野球の話題に触れて、「ホークス争奪戦、 ソフトバンクは本命視されず」というニュースを紹介していたのに、 けっきょくソフトバンクがダイエーをかっさらってしまいましたね。

 楽天も仙台市民のそれなりの支持を得て(一部やっぱりライブドアが よかったという声も根強い)、滑り出しました。

 その話をしたら、ある方から「誠実だけじゃだめで、やっぱりお金の あるところが勝つってことじゃない」と半分冗談で突っ込まれました。 でも私としては、やはり「顧客と社会と、誠実につきあう」というこ とを言いたくて今週も(その2)としました。



 楽天に決まれば、それはそれである程度受け入れられるだろうと思っ ていました。仙台市民にとっては「どっちか」よりも「プロ野球が来る こと」の方が意味があったということです。

 ということは・・・もし数年で楽天が神戸に移ったりと、東北を離れ ることになったら、東北人は一切楽天で買い物をしなくなるでしょう。 東北以外でも、同じ気持ちになる人が少なくないでしょう。

 楽天は今、ネット商店街では一人勝ちです。

 いち早く進出し、苦しみながらもいつかを信じてやり続け、顧客であ る商店主の売上を上げるためにともに悩み、他店で成功しているとこの ノウハウを試す中で、ビジネスパートナーとして切り拓いてきました。

 当初、サイト利用料を固定で取っていたのを、取扱高による手数料制 に切り替えたのも、いくつか理由はあったでしょうが、ビジネスパート ナーとして成功をともに目指すマインドがあったからでしょう。

 楽天の1―9月経常益は3.9倍になりました。買収効果もありました が、仮想商店街などからなる主力の電子商取引事業も78%増(日経新聞)。

 私が心配するのもおこがましいですが、ふだん利用しているユーザー の一人として、2つの顧客(商店主とユーザー)に誠実であり続けて欲 しいと思います。

 そして東北と仙台市民に対しても。


 そんな中、このニュースはどうでしょう。

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三菱自、本社移転白紙に 1000人が「京都なら退職」

 三菱自動車が東京・品川にある本社を06年度までにエンジン工場の ある京都市に移転させる計画を白紙に戻す公算が大きくなった。移転す る場合の退職希望者数が想定を超える1000人規模に達し、移転を強 行すれば通常業務に支障が出る可能性が出てきたためだ。三菱自は年内 にも京都市側に撤回を申し出るとみられる。

 6月には岡崎洋一郎会長が京都市役所京都府庁に赴き、正式に移転 を表明した。 突然の方針転換に、京都府や京都市が猛反発するのは必至 だ。

 三菱自の京都工場は三菱重工業の一部門の時代から60年にわたり操 業している。「京都にとって大切な企業」(村田純一・京都商工会議所 会頭)との信頼感もあった。 (NIKKEI.NET 11/08 06:18)

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 またやっちまいましたね。そんなの、ある程度事前に予想できるじゃ ないですか。ホントにダメダメです。海外でコルトが好評価なんて、喜ん でいる場合じゃないですね。

rinenshintou at 12:00│Comments(0)TrackBack(0) 【マーケティング】 

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