2016年05月26日

満期

家に郵便局がやって来た。
長男の学資保険が満期になったのだ。
この半ば忘れていた感と、いつの間にか貯まっていた感が嬉しい。実際にはそれなりの期間の支払いの積み重ねなのだけれど。

元はといえば、生まれた時から祖母が勝手に掛けていたものを引き継いだ保険で、証書も「郵政大臣」の名前になっている。

18年。
当然、高校卒業のタイミングを想定した保険であって、一応進学希望だから本当に助かる資金となるのは間違いない。

証書を出すついでに自分や家族の保険やローンなんかを見直した。

子どもたちが、大学や専門学校、寮生の高校などと、ぼんやり進路を口にするようになって、私も今年46才。将来…しかも近い将来を考えなければならない。

高い私の保険料だが、こんな仕事ゆえ、死亡時や入院時には手厚い保険はやはり継続だろうとか、車のローンはもう一気に払うか…いや大学進学なら貯蓄はとりあえずキープかなどと嫁さんと話し合う。

この仕事でもう27年だが、遺せるものなんてない。
それどころか、住宅ローンを残して迷惑さえかけるやも知れぬ。

結局、とりあえず今やれることを一生懸命やるしかない。
実は今後一番金がかかりそうな末娘に新しく保険を掛けることにした。いろいろと人生プランニングを考えるのに、こういう節目はあった方がいい。

無断ではあったが、先見の明があった我が母に感謝。
※現在、郵貯の学資保険では非同居の祖父母が孫に保険をかけることはできませんので注意。


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2016年05月25日

つんどく野郎・479

7ca71b21.jpg【高倉健インタヴューズ】/文・構成:野地秩嘉/小学館文庫

「まずい餌食ってるやつ、まずい餌の獲り方をしているやつは、姿も悪くなるし、肉もまずくなる。ハイエナとライオンのように。」

なるほどなと思う。
幸いにも私の仕事はほとんど全てが先方の依頼によるものだ。

単発の大会と巡業が重なれば、打算的に稼げる巡業を取ることもあるが、気持ちでは義理ややりたい仕事の方を選びたい。

ただし、どんなに名誉な仕事でもノーギャラなんてあり得ない。
そこは守りたいと思っている。

イメージと異なるかも知れないが、高倉健は仕事を選ぶ条件として、まず「ギャラがいいこと」だという。
意外かも知れないが、数年に一本の映画しか出ないなら当然そうなる。

しかも、仕事は同時進行しない。一つ録り終えないと次の仕事はしない。

そこは欲張りな私にはとても真似できない。
真似できないから、みんな高倉健のような大人になりたいと憧れるのだ。


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2016年05月24日

つんどく野郎・480

ca3305c4.jpg【窓ぎわのトットちゃん】/黒柳徹子/講談社文庫

越谷市の最高記憶が早くも29℃となった。今日の現場は某撮影・都内スタジオ(マット・机・椅子・ゴングレンタル)

4月の九州巡業から今年の天然光日焼けは始まっているが、自宅バルコニーでの本気焼きもいよいよスタート。

3時間もあれば、日焼け&文庫本1冊にはちょうどいい。
今日も納品後に一旦帰宅して日焼けに勤しむ。

進行著しい我が老眼も天然光が降り注いでいれば、メガネなしでも大丈夫。

にしても、トットちゃんの文庫版の文字はちょっと小さい。

先日紹介した【トットチャンネル】が徹子さんの失敗談ばかりと書いたが、こちらをあらためて読み直せば、それが素直さ、まっすぐさ、純粋さゆえの正しい行動だとわかる。

「君はほんとうは、いい子なんだよ。」

トットちゃんの失敗を失敗ととらえない、個性を尊重した周囲が素晴らしい。

勤めていた幼稚園の方針に納得せず、仲間と保育園を立ち上げた我が母、私が個性尊重だが、学費のバカ高い高校に入ることを後押しした母、全日本プロレスに入る時も反対しなかった母、今考えると通じるものがある。

トットちゃんの礎となったトモエ学園の小林校長に共鳴して、後に共に成城学園を創った小原先生は、その後、玉川学園を創る。

玉川学園高等部は私の母校。学費の高さは未だに全国トップクラスだ。


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2016年05月23日

3人目

d3aba9b9.jpg【ローカルプロレスラー図鑑+2016】直筆サイン入れコンプリートへの道、3人目。

沖縄【琉球ドラゴンプロレスリング】のエース、グルクンマスクと某所で会えた。

最近、沖縄行ってないなぁ…


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2016年05月22日

つんどく野郎・478

9bed1219.jpg【「暮らしの手帖」とわたし】/大橋鎭子/暮らしの手帖社

朝ドラは「あまちゃん」以降、見たり見なかったり。
巡業に出たりして、確実に毎日は見れないし、(巡業中はほぼテレビを見ない)録画して大量に見るのも時間がなかなか…という感じ。今は全編視聴を諦めて、見れる日だけ見ています。

現在の朝ドラは「トト姉ちゃん」
雑誌「暮らしの手帖」を作った大橋鎭子(劇中は小橋常子)さんの物語。
見てない分の穴埋めにご本人の著書を一気読み。

私は昭和にかかる実在の人物がネタの物が好きですね。
ウチの実家も買っていた昭和23年創刊の総合家庭雑誌「暮らしの手帖」
日常や普段の生活に寄り添ったネタ選びに、民藝運動の柳宗悦さんが唱えた「用の美」に通じる物が感じられるのです。

ブランドではなく、長く使われている庶民の普段使いの中にこそ洗練された用の美がある。そのアノニマス(無名性)こそ美しい。

雑誌というジャンルは苦境でしょうが、挿絵とかレイアウト、余白の美学、ロゴやレタリングの面白さはやはり紙媒体で楽しみたい。「暮らしの手帖」にはそれが詰まっていると思う。


美しいものは、いつの世でも
お金やヒマとは関係がない
みがかれた感覚と、まいにちの暮らしへの、しっかりした眼と、そして絶えず努力する手だけが、一番うつくしいものを、いつも作り上げる
(創刊号より)


ドラマではまだ雑誌創刊の話までいたっていませんが、ちょうど事業に目覚めた常子が歯みがき粉を作って売ろうとするところ。

元ネタはこの本にもありますが、よくも悪くも脚色されてしまうのが朝ドラ。
そんな事実確認もしつつ、大橋さんの奮闘が伺える一冊。

読むうちにカリスマ編集者・花森安治のことが気になってきました。ドラマにも今後登場するのか!?


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2016年05月21日

隣のリングアナ

3a7cf5a3.jpg今日の現場は仙台ガールズ・大阪大会(リングアナ/移動車ドライバー)

難攻不落のサイン入れコンプリートを目指している「ローカルプロレスラー図鑑」

実は私もリングアナくくりで掲載されている。
同じページの隣が宮尾信次郎リングアナ(フリー)
今日は音響スタッフとして来てくれた。

私も大信頼するプロフェッショナルなので、リハーサルはしないし、進行の打ち合わせは10秒くらい(笑)で終了した。

彼は明日、ベンチプレスの大会に出るそうな。リングアナなのに…頑張ってちょうだい。


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2016年05月20日

ムーラン・ド・ラ・ギャレット

7071df11.jpgオルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵【ルノワール展】/国立新美術館/〜8/22

大人気のルノワール展に行ってきました。

初来日の傑作《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》(1876)は会場中ほどにあり、広く空間がとってありました。
普通なら美術館所蔵のデザイナーチェアが置かれるところですが、部屋の中心には公園でよく見るベンチが配してある。

絵の周りに観覧者の人垣ができ、ベンチから見たらあたかも屋外で賑やかにダンスが行われているかのような演出に。これは良かった。

ルノワールは何故こんなに人気があるのか?それはたぶん、全ての作品に明るさと楽しさが溢れているからではないか。
人間の闇や、悲しみを描いた、あるいは漂わせた作品さえほぼない。

登場人物はそんなに偉そうな人やスターもいなくて、市井の人々。楽しそうな子ども、ダンスを楽しむ女性。

「楽しい」と「美しい」をとことん目指したんではないかと思う。
あと、ルノワールはふくよかで童顔、更には巨乳の女性が好きなんだろうな(笑)


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2016年05月19日

レオナルドと熊

db8bc83b.jpg遅ればせながらのレオ様、悲願のオスカー!!の【レヴェナント:蘇りし者】(レオナルド・ディカプリオ主演/アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)を見てきましたよ。

アメリカ開拓時代の復讐サバイバル劇は重い3時間。
狂った明るさで振り切れていた「ウルフ・オブ・ウォールストリート」とは違う、深い悲しみと怒りを秘めた男。
全編雪山、自然の光だけの暗い画面。

死にそうになる度に見えてしまう、フラッシュバックやあの世(?)の幻に「バードマン」的な映像が見える。

映画とはわかっていても過酷な環境、何度も執拗に熊に襲われるシーンは大画面で見るには怖すぎる。

格闘シーンも「仁義」シリーズのようなリアリティーがあって、一緒に見た嫁さんは顔を背けるばかりの15R+。

復讐を超えた愛…とか言いたいけども、あまりに強烈な映像体験に劇場を出たらぐったりでした。


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2016年05月18日

えほんの書棚・309

4394aaa7.jpg我が家で最多の美術館来訪は一位が埼玉県立美術館でダントツ。

次が上野の国立西洋美術館。家族で行くパターンが多く、庭のロダン「考える人」の前で毎度記念撮影をする事になっていて、同じ構図で子どもたちが成長していく写真がたくさんある。

そんな西洋美術館は国内唯一のル・コルビュジエ設計の建築物だ。そんな西洋美術館(を含む各国のコルビュジエ建築)が諮問機関により世界遺産に登録勧告された。

上野の街を歩くと、ポスターや幟で世界遺産にすべく地元が盛り上げているのがわかる。実はこの動きは最近だけではなく、以前からあって、過去に2度見送られた。

西洋美術館ファン、そしてコルビュジエファンとしては待ってましたの決定なのだ。

ル・コルビュジエは近代建築の巨匠。
鉄筋コンクリート造の「ピロティ」が有名だ。
ピロティは2階以上の建造物の1階部分に、構造体である柱が外部にむき出しになっているスタイル。

先日の熊本地震で多くのピロティ住宅が倒壊して、「ピロティ」の名が頻出したが、あれは全部木造でコルビュジエのピロティとは似て非なるもの。

世界中の建築に影響と革新をもたらしたコルビュジエ。
書店の建築コーナーには未だに驚くほど多くのコルビュジエ本が並ぶ。
私の書棚にもたくさんあるし、コルビュジエデザインの寝椅子「LC4」もある。

そんな中でも今回は珍しいコルビュジエの絵本とマンガをご紹介。

【コルビュジエさんのつくりたかった美術館】/文:五十嵐藍子、絵:金子ともこ/エシェル・アン
これは特に西洋美術館のネタがメインで、故人の意思に(やむを得ず)反して、ピロティを縮小したり、回廊を遮断したり、天然光をシャットアウトしたことも隠さずに描かれている。

【ル・コルビュジエ 建築家の仕事】/フランシーヌ・ブッシェ&ミッシェル・コーアン/絵:ミッシェル・ラビ/すえもりブックス

【マンガ ル・コルビュジエの生涯 立志編】/原作:大島健二/マンガ:佐俣ユミ/エクスナレッジ


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2016年05月16日

つんどく野郎・477

4970d5c3.jpg「ツバキ文具店」/小川糸/幻冬舎

鎌倉に佇む文具店、文具が売れている様子は全くない。
副業である「代書」を生業にしているのだ。

「代書屋」といっても、免許試験場周辺に並ぶ、あの代書屋とはまるで性格が違う。

恋文、絶縁状、年賀状にお礼状、お品書きなんかを請け負うのである。

便箋の紙質、筆記具を用途や人となりで使い分けるのも文具フェチにはたまらない。
名作文具もちらほら登場する。

請け負った手紙が手書きでインサートされて面白い。

5歳の文通相手、QPちゃんの手紙はシンプルでも素直で涙が出る。

私の親父は看板やら賞状、イベントの貼り紙なんかをよく請け負っていた。学校やら剣道教室やら地域イベントなので仕事にはなっていない。

私の宣伝カーの「全日本女子プロレス」看板を筆で大書きしてもらったこともある。

親父の字は習字の先生のような整然とした美しさとは違ったが、間違いなく「自分の字」という凛とした個性を放っていた。

全日本プロレスの初代営業部長で私の直接の上司だった大峡部長は本当に読みやすく完璧な字を書き、タイトルマッチ関係の賞状を一手に引き受けていた。

それは筆文字だけではなく、伝票のペン文字でも変わらない。

更には欠場のお詫びなんかをマジックペンで書いても見事だった。
縦書きでも横書きでも、全体のバランスや収まりまでが素晴らしく、いつも感動した。

そんな部長は身なりに気を使わなかった当時の全日本営業部にあって、いつも三つ揃えのスーツでベストドレッサーだった。

字は人や人生をも映し出したりするのだ。

私は親の意思に逆らい、習字をなかば放棄したのを未だに後悔している。
歳を重ねたら、字はもっと味が出るのだろうか。自分自身で楽しみだ。

そうだ、もっと手紙を書こう。


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