お風呂のお湯の温度による効果の特性をうまく活用すれば、冷え性などといった悩みを解消するのにも有効で、快適な入浴が可能となります。


まず、冷え性のせいで、入浴直後でもすぐ手足が冷えてしまう、といったケースについて見ていきましょう。
長時間熱めの温度に設定したお湯に浸かるのは身体にかかる負担が大きく、かといって短時間では身体表面の温度が上がるだけで、芯から温まる入浴法とはとても言えません。
ぬるめのお湯(39℃程度)に、長い時間浸かるようにしましょう。
体温よりも3~4℃高いお湯に浸かれば、十分に身体を温められます。
また、硫酸ナトリウムなどを含んでいる無機塩類系の入浴剤(粉末タイプのもの)は、身体の表面に膜を張って熱が逃げないようにする作用があります。
これによって入浴後も保温効果が続き、入浴直後の手足の冷えが改善されるでしょう。


次に、肩こりや腰痛、足のむくみについて見ていきます。
肩こりや腰痛、むくみとなる原因は、筋肉の血行がよくないことがほとんどで、水圧と浮力による血行促進と全身リラックスが効果的です。
ぬるめのお湯に長時間浸かって身体を温めると、芯から身体を温めることができ、リラックス効果もより高まります。
血管を拡げて血流を活発にする効果のある、炭酸ガス系の入浴剤を使うのもおすすめです。