2005年04月26日
算数の嫌いな生徒
算数の大嫌いな生徒が、いくつか塾をみてどういうわけかうちを選んだ。
たとえばA君としよう。
A君は学校の勉強というだけでつらそうな顔をする。
小数点とか、分数とか、大嫌いなのが伝わってくる。
けれどこの不等号の中に数字を入れていくのは苦ではないようだ。
1〜nまでの数字が縦横一通りづつ入る。
3×3から始めて、4×4。
5×5になると相当悩む。
10分ぐらいひとつのプリントを見つめている。
半分くらいは解けない日がある。
毎週2回来て、頭を使って帰る。
目に見えて集中力は増している。
「この問題に比べたら、算数の問題なんて簡単だよ。」
と今日言ったけれど、信じていないようだ。
A君には考える力があるということは私にはわかる。
失礼な話で誰でもその人なりに考えることは出来る。
集中力が持続するということも証明された。
もちろん興味があればの話だ。
さてここから、どうやって学校の勉強へ移行したらよいものか?
いつもここが一番難しい。
いっそパズルだけで出来ないものかと考えている。
けれど今の私の力では無理だ。
毎日少しずつしか前進しない。
今の方法は、多分、繰り返し私が見本を見せることだ。
A君は「単純なんだ」ということが理解できないだけだ。
算数は難しいものだとどこかで思い込んでしまっている。
その考えを解きほぐすのは非常に難しい。
A君の頭の中には
給食の時間についたカレーのシミのように
「算数は難しい」という考えが
こびりついてしまっている
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