先日、僕の地元の富山県高岡市で、総合型地域スポーツクラブ、
「一般社団法人高岡スポーツユナイテッド」を設立しました。
「高岡市の『健康づくり』『人づくり』『街づくり』を担う」ことをミッションに、
スポーツを切り口として、高岡市に貢献したいという青臭い想いでもって、
まずは直営の空手教室と提携のバスケ教室からのスタートです。
一緒に立ち上げた友人や、早速ご協力頂けている地元企業の方たちのおかげで、
まずは順調な滑り出しとなっています。
僕自身、これまでの10年間の経営者人生で得た知見と
ここ数年で得たスポーツ業界での知見を掛け合わせて、
末永く情熱を注いで育てていくうえで、掲げているテーマは二つ。
1.社会問題解決エンジンとしてのスポーツ
ここ数年で、急速に「スポーツビジネス」という考えが一般化し、浸透しています。
Jリーグの発足や、情報化、更にはIT企業群のスポーツビジネスの進出など
様々な要因が相まって、必然の流れとして、日本でも多くの取組がされています。
スポーツビジネスという概念は、スポーツが「する人」と「観る人」の関係性を再構築するのに対して、
僕のやりたいことは、総合型地域スポーツクラブという器を使って、
スポーツを「する人」と「支える人」との関係性を再構築して、社会問題を解決することです。
事業としてのスポーツにとどまらず、社会に存在する多くの問題を解決する強力なツールとして
スポーツが社会から求められるのは、これもまた自然の進化だろうと。
超高齢化、少子化が進展し続ける日本において福祉医療費の削減はもちろんですが、
人はパンだけで生きられるわけがないので、身近に楽しめるエンターテインメントも
とても大事なファクターです。
スポーツを「する人」と「支える人(自治体・地元企業・高岡市出身者)」の関係性を再構築して、
おじいちゃんおばあちゃんがより医療費を使わずに健康になれたり、
子どもが週末や学校帰りに年の離れた兄弟みたいに先輩・後輩・おとなと触れ合えたり、
県外在住の高岡市出身の人がふるさと納税として、地元のスポーツクラブに寄付ができたり。
そんな器としての総合型地域スポーツクラブが社会問題解決のエンジンとして機能する世界を
実現するのが、ひとつめのテーマ。
2.世界の先端事例としての地方
平成26年時点で、65歳以上の高齢者の割合が30%を超える高岡市。
日本全体での割合で言うと、およそ10年ほど早い高齢化ペースです。
これは日本の地域ビジネスの最大のストロングポイントとなりえる要素で、
この超高齢化する社会において、スポーツという切り口で解決策のひとつを提示することができ、
それを初期から汎用可能性を前提して構築することができれば、日本はもとより世界から
求められる解決策たりうるだろうと。
渋谷に会社を置き10年、僕自身は最先端とは到底言えないですが、
先端のテクノロジーへのアクセスという点では、これは大きな強みになるだろうと企んでいて、
総合型地域スポーツクラブという器とテクノロジーの掛け合わせで、
高岡市の特殊事例としてではなく、日本で、世界で通用する事例を作るというのが、ふたつめのテーマ。
まだまだチャレンジの途端に着いたばかりのよちよち歩きの状態ですが、
高岡市関係者の方はもちろんのこと、関係ない方も、ぜひ応援してください。
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