松本倫子のピアノ指導術

2歳からの音あそび音楽導入はわらべうたで行います。 わらべうたの効力はすごいからです。日本人の心の中にむ脈々と流れる五音音階。これで音楽導入しないなんて考えられません。 うたと動作が楽しい。2拍子の拍感。リズム感。フレーズ感があそびながらついてしまう驚きのレッスンを40年続けています。 音に対して敏感な耳を育てるには、五音音階で正しい音程感を身につけることが大切です。わらべうたには半音が登場しません。半音がないことでより正しい音程でうたうことが楽にできてしまうのです。 和音の聴き分けは和声感を身につけ音楽基礎力と構成力を育てます。 まるであそびながら行うだけなのに楽しくて楽しくて・・・しかし実は基礎力をつけるための多くの秘密が隠されているのです。 そんな音あそびの様子を綴っていきます。

2014年06月

やんちゃK君のわがまま!

やんちゃK君

あれから2週間。

先週はレッスンが始まると同時にお母様が現れ
ものすごくはかどりました。

集中力はほとんどのテクニックや表現はクリアします。

「すごいねぇ!」

一人でのレッスンとは人が違うと思えるほどの変貌です。

母子でルンルンと帰りました。

お母様は多分
相当気をつけてこの二週間生活をなさったと思います。

 兄のS君にママの様子を聞いて見たところ・・・

「ママどう?」

「ぜんぜん変わってないよ!」「そんなはずはないとおもうよ」

「ママ頑張ってたでしょ」

こういう会話が出来るのは実に良い親子関係にあると言えます。

ところが頭から抑えつけていた関係が会話形式になるとややこども優勢に。

火曜日はレッスンに行きたくない。わがままが始まります。

「レッスンは土曜日がいい!と2ヶ月前くらい前から言い出し今日は伺えません! 」

時々補講で土曜日の夜レッスンを入れる事があったので

こども心に土曜日のレッスンはサッカーも終わりママもいて

快適なのだろうと思うわけです。

それでいてピアノはやめたくないし、兄弟でコンクールの話しなどしているとか・・・

さあてどうしましょうか。

土曜日毎週できませ〜ん!

(≧∇≦)



 

母親の役割・・・言葉かけ②

やんちゃK君

2年生になり益々動きが激しく落ち着かず・・・・

多分そうかな?と思っていましたが今日確信しました。

母親の起こりすぎ! ・・・・が原因と言うことが・・・

お母様はその点素直でご自身が怒りすぎることを告白!

宿題は?勉強は?明日の用意は?ぼーっとしないで・・・と、ず~~~~っと言い続け怒っているそうです。

そこで我が家のこんな話をしてみました。

4人の我が子の中でも二男は真面目できちんとしていてユニーク。
部屋の中でひたすらモーターで動く扇風機、ヘリコプター、ロープウエイ・・・・などの制作に明け暮れていました。

ある朝、遅く起きて遅刻しそうになった時に、なぜ起こさなかったかとすごい剣幕で私に怒った事がありました。

「じゃあ自分で起きなさい!これからは一切起こしませんからね」と目覚まし時計を4個買ってきて自分に責任を持ってすべて自分で行なうという事に決めたのです。
自分でつい言ってしまったもののこれは結構大変なことでした。

遅刻しそうでも起こさない・・・・おかげで年間30回
ほど遅刻した子供もおりました。

つまりそんなに急がせたり起こったり口うるさくすることはないのではないか!

という提案です。

「わかりました。一ヶ月やってみます」

「まず2週間にしましょう!ノートを作って書いて見てください」
言葉かけ・・・急がせたり怒ったりするのではなく何をするのかの説明を静かにする・・・ということが大事なのですね。
来週が楽しみです。

昨年最初にお伝えしましたからピアノに関しては静かに見守って下さっているのです。

さぁ日常生活が一新できるのはお母様にかかっています。

頑張ってください!







 

母親の役割・・・言葉かけと心得

子供の頃にピアノを習ったことのないお母様には
「どうぞ◯ちゃんとご一緒にお勉強なさって下さいね!」

とお願いします。

年長さんになったK君のお母様は楽譜も読めますしピアノもお分かりです。ピアノがお弾きになれても必ずしも子供のピアノ導入に成功するとは限りません。が・・・
K君は実に楽しそうにルンルンとレッスンに来ます。
トイレに入っても歌っているし、発表会に弾く曲については「これは簡単だから別の曲がいい!」

と言って母を驚かせるほどです。

「子供だって易しそうな曲はわかるし、そりゃプライドがありますからね」

お母様は内心「いや~~大変だ!」と思われたに違いないのですがちょっと難しい曲を渡しました。

今日はザーッと弾きましたのであとはいかに自宅練習が出来るかです。

子供のピアノ導入は子供によっても違いますが年長さんになれば頑張る力が出てきます。

一日5分から・・・これが大事ですね。

これまでに「音あそび」で基礎力をつけて来ましたので、感は良いし
何より頑張る力がそなわりました。

このところ幼児の入室が相次ぎ、音あそびクラスは週4日。

まぁ賑やかなことです。

でも白紙状態の幼児は大歓迎です。

最近の傾向は親から離れられない子供が多くなっていますが、それも心配は入りません。

お母様には言葉かけの大切さをお伝えし、ピアノが上達するちょっとした心得を実践していただいています。

教室は先々楽しみな子供達で溢れています!



 

高い声が出にくい幼児

声が出にくいんです。特に高い声が出にくいのです。
わらべうたはこういう幼児にもってこいの教材です。
声帯が未発達ということですから、放っておいてもいつか出るようになるのですが音程の不安定さはずっと残ってしまいます。

だからといって耳が悪いとは言えません。

4月から始まった年中さんの音あそびレッスンで和音(ドミソ・ドファラ・シレソ)はほぼ完璧!というM君。
月島スタジオの第一号です。様々な事に興味が深く、50分のレッスンがあっという間に終わってしまいます。

7月の夏のコンサートでは初舞台を経験します。
わらべうたをうたい、リズムをたたき、ひょっとするとピアノも弾きます。

「音あそび」を経験しながらピアノ導入する子供は何が違うってとにかくピアノ大好きで練習も大好き!?

あそびながら基礎力をつけてしまいますので「エッ!こんなことまで出来るようになってる!」と驚きます。

極々自然に練習できるよう導きますからほとんど無理なくピアノが楽しめるのですね。

4・5歳児へのピアノのレッスンは本当に気をつけなくてはいけません。
特にお母様お父様が頑張りすぎる時は危険です。

ご両親には育児やしつけに対しての「言葉かけ」もお伝えしています。
 
ギャラリー