以前、HTB(ハウステンボス)には乗馬クラブがあって僕はそこに3年ほど通ったのだが残念なことに当時のHTBの都合で十数年前になくなってしまった。それが今年3月(2012)から再開されることになった。
昔のアラビアの人達の言葉を借りれば乗馬は「地上の天国は馬上にあり」だ。経験した者でないと判らない感覚だが一度経験すると一生忘れられない。僕も妻もそのひとり。
乗馬クラブがある頃は週1・2回HTBが一般にオープンする前からスタッフゲートから通してもらって厩務員に混じって馬の世話をしたりレッスンを受けたりして一日を過ごした。馬場に居る一日には時計は要らない。陽の高さを見て「そろそろですね…」とか腹具合を見て「そろそろ…」

行動の節目は成り行き任せ。お日様任せだった。一日がゆっくりゆっくり過ぎていく感じがたまらなく良かった。オランダから馬にくっついて渡来してきたレモンバームの匂いも忘れられない。当然「天国は馬上にあり」だが馬を降りても馬場にはやすらぎがあった。現実社会にそれほど辟へきしていたわけではないが時間の流れの違いが楽しかった。

3月の初め妻と久々にHTBへ散歩に出かけてみて乗馬クラブの再開を知った。

「今からでも直ぐ乗れますよ」と言うスタッフの誘惑には勿論勝てるわけもなく十数年振りに騎乗した。
馬場の様子もスタッフも馬もかわってしまったけれど「馬上の天国」は相変わらずだった。
やっぱり馬は良いなあ。。。

写真は1998年頃のHTBのレッスン風景【馬名;イエルマ(フリーシアンホース)】
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