Rinzou Models

いい年の親父が作っている模型を紹介。 最近モノ造りに興味を持ち始めた初心者の息子に向けて、ちょっとくどいけど 雑誌などに取り上げられないごくごく初歩的なポイントを載せていきます。

2013年10月

1/24 ニチモ ロータスエスプリS1 その3

今日もボディの下地の続き。

まずは下地がうっすら見えるくらいにサフを吹きます。
そこで1回全体を#800のペーパーで磨く。

こうすると面の歪みやキズ、パーティングライン、ヒケが浮き出してきます。
最初にサフを厚く吹くと全体がサフ色になってしまい
ビミョーな歪みやヒケがわからなくなってしまうから。

また、うっすらとしかサフを吹いていないので、#800でかんたんにサフを落とせます。
#800ですから、余計に表面を削ってしまうことも防げます。

磨いて残ったところがヒケや歪みがあるところ。

055 124 ニチモ ロータスエスプリ その3-1















そしてサフの本塗りは、その残ったあたりを重点的に吹いていきます。
筋彫りが浅く、塗装で埋まっちゃいそうなので、
ここで0.15BMCタガネで彫り込んでおきます。

で、塗り終わったら面をライトに反射させながらしごいて柔らかくした
#600のペーパーで磨き、最終確認。

055 124 ニチモ ロータスエスプリ その3-2















もう一度下地が出ている部分にサフを吹いて完了です。

ついでにリアゲートは開閉させず接着しています。
開けるほどの中身もないし、何より一度折れちゃっていることもあるので。

プラスチックって30年も経つと明らかに強度が落ちます。
その時に使っているプラの品質レベルにもよるけど、
プラスチックには添加剤(酸化防止剤)が入っています。
これの量が少ない(材料として安い)と長期にわたってプラの物性を
保つことができなくなって折れやすくなったりします。
加水分解とは思えないので今回の折れの原因は添加剤の揮発でしょう。

なを、塗装はプラの劣化を防ぎます。
塗料がプラスチックを守る役割をするんですね。
末永く満足するためにも塗装をしてあげましょう。
実績として30年前の塗装済み品はしっかりとしていますよ。

055 124 ニチモ ロータスエスプリ その3-3














ちなみにサフは
クレオスMr.フィニッシング サーフェイサー1500
以前は缶スプレーを使っていましたが、
最近はエアブラシを使っています。
薄くサフを乗せることができるのでとっても便利です。

1/24 ニチモ ロータスエスプリS1 その2

当時のニチモはボディのプロポーションはいいけど、
シャーシはあまりほめられない部分がありました。
まあ、モーターで走らせるのが主流の時代ですから、
多くを望んでも仕方がない。

ホイールから見えるディスク板くらいは付けておきたいかな。

まずは構造の仮組。
054 124 ニチモ ロータスエスプリ その2-1















054 124 ニチモ ロータスエスプリ その2-2














シャーシとの合いは良好だけど、リアゲートが大きすぎて
浮きが出ています。
開いてもありがたみがなさそうなので、これは接着して
ボディの綺麗な流れを再現することにします。

054 124 ニチモ ロータスエスプリ その2-3














歪みを直そうとしたら、あっさり折れました(泣)
古いプラモデルは樹脂がもろくなります。
30年もたっていると強度は期待できません。
メーカーにもよりますが、プラスチックに入れる添加剤で
強度の持ちが変わります。
もちろん添加剤が少ないほうが材料コストは安くなるので、
模型メーカーの考え方次第ですね。

なので、できればキットは新しいほうが良い。
でも、古いほうが金型の傷みが少ないので
成型品は角もきれいでシャープなんです。

表面は古いほうが良いけど、修正には細心の注意が必要です。

バリも少ないし、金型のあわせのパーティングラインも匠に
処理されて目立ちにくくできています。
白いボディはヒケや面の歪みがわかりにくいので
まずはサフの定着を促すために表面を#800のペーパーで
やすってから、すぐさまサフを吹いちゃいます。

表面確認はそれからということで。


今日はここまで~

1/24 ニチモ ロータスエスプリS1 その1

約2年放置してしまっておりましたが、ぼちぼち再開します。
何も作っていなかったわけではなく、FBのほうに移行してました。
でも、FBではこんなに詳しく書けないので元に戻り
並行していこうと思っています。

メモはしていたので、備忘録としてバックデートで載せてまいります。

053 124 ニチモ ロータスエスプリ その1-1












私が好きな車のうちの5本指に入る車です。
あまり有名な車ではありませんが、私の世代としては
007のボンドカーとして知られてますね。


053 124 ニチモ ロータスエスプリ その1-2














キットとしては購入してから30年くらいたっています。
作るきっかけがなくて放置になっていました。

先日、最新作の「007 スカイフォール」を見てきて
作りたくなって押し入れから引っ張り出してきたものです。
ほんとはそれに出てきた「アストンマーチン DB5」が作りたかったけど、
キットを持ってないんですよ。
いつか手に入れて作りたいなあ。


実車がこちら。
053 124 ニチモ ロータスエスプリ その1-3














シンプルな面構成なところがかっこいいですね。
確かデザインはジウジアローだったはず。
今どきのヌメっとした面構成と違い、潔い美しさ。
007と関係なくても興味をそそります。



053 124 ニチモ ロータスエスプリ その1-4














側面は超がつくウエッジシェイプ。
ランボのカウンタックといい線です。

実車のエンジンルーム
053 124 ニチモ ロータスエスプリ その1-5














オリジナルのカムカバーは黒だと思います。
でも写真を検索すると赤が数多く出てくるので、
もしかしたらそういう仕様があったのかも。



リアゲートを開けたところ
053 124 ニチモ ロータスエスプリ その1-6












ミッドシップなのでリアゲートの中はエンジンのみ。
荷物はどこに置くんでしょうね、この車。
ここに置いたら熱気とガソリン臭で確実に荷物はダメになっちゃう。


この車は『007 私を愛したスパイ』でボンドカーに選ばれています。
この映画は私が中学3年生の時に公開されています。
当時は丸井が定期的に試写会をやっていて、確か中野サンプラザで
上映していた気がします。
応募するとタダで映画が見れたので、ほぼ毎回応募していましたね。

この映画が初めての007でした。

もう即はまりましたね。
ボンドカーだけではなく、いわゆる秘密兵器が子供心をくすぐっちゃって。
(今でも秘密兵器にはくすぐられますが。。。)



そしてその機能はこれ。

053 124 ニチモ ロータスエスプリ その1-7








水にもぐります。
潜水艦になっちゃうところがすげー。
当時はCGなんてものはないので、すべて実写。
タイヤが格納されて、ラダーが出てきて、窓には耐水圧シールドが自動で出てくる。


そして後部には

053 124 ニチモ ロータスエスプリ その1-8













スクリューが出てくる!

うーん、メカもの好きの私としては思わず声が出ちゃったかな。

いったいどこにこんな大きなスクリューが格納されているんだ、
なんて子供心に思っちゃったこともあるんですけど、
そんな野暮なことは言わずに楽しむのがベストでしょう。

模型に限らず、雰囲気重視の姿勢はこのころから変わっていないなあ。
精神的に進歩がないのかもしれない。。

潜水艦を作っても満足できないので、もちろん実車仕様で仕上げます。

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