井川耕一郎監督作品『色道四十八手たからぶね』の試写に行ってきました
これは渡辺護監督が撮るはずだった作品
私は2008年に渡辺護監督が撮った『喪服の未亡人 欲しいの(シナリオタイトル:おきみやげ)』に出させて頂いたんだけど
その時に助監督で付いていた佐藤おさむさんと秋頃だったかなぁ
会う機会があって
その時に
『護さん、撮るよ!!倖田にも、ちょこっと出てもらいたいって言ってたよ。12月に撮るからさ』と言われて
めちゃくちゃ嬉しくて楽しみにしていたんです。
ほんの少しだとしても、また護さんの作品に出られるなんて~
おきみやげでは、何度も何度もテストをやらされて
お前、全然ダメだなぁ
なんて笑いながら、こうやるんだよと・・・
普通ならヘコむんだろうけど
その時は何故か楽しくてね
渡辺護監督の温かさ・優しさなんだろうなぁ
だってさ
その作品の私の役は、台本だと
ちょいちょい出てはくるんだけど、少ないし
普通にやったら、めちゃくちゃ存在感ナイんですよ
それが現場に行ったら、倍以上になってた(笑)
監督がおいしくしてくれたんですよ
台本に追加された台詞を書き写して
あ!
ラストの方のマスクしてる所は衣装合わせの時にマスクをパシーンと出来るようにしてこいとは言われたけど、それくらいなもんで
こんなに色が付くとは思いませんでした
とにかく
渡辺護監督は女優それぞれを大切に味付けして魅力的に撮ってくださる方なんです
台本通りだったら、私はきっと今も語られることもなかったでしょうけど、未だにあの時のことを皆さんが言って下さるという事は護さん演出のおかげだと思ってます
見せ場をキチンと作って下さった事に感謝しています
結局、1本しか出ることは出来ませんでしたが、あの時の体験は宝だと思っています
そんな護さんの作品に出られるかと思ったら
12月になっても連絡がない
もしかしたら、延期かなぁとか思っていたら
12月25日に、おさむさんから電話が・・・
スケジュールの連絡かと思いきや
亡くなったと・・・
しばらく意味が分からなかった
もうあの笑顔を見ることが出来ないんだと思うと悲しいです。
撮影後に久しぶりに会った護さんが私の顔じゃなく
ケツを見て、あぁ倖田かぁ
と言ったことも忘れません(笑)
私は出ることは出来なかったけど
護さんは私達に素敵な『おきみやげ』をくれました
それが『色道四十八手 たからぶね』
この作品の脚本を担当した井川耕一郎さんが渡辺護監督の意思を継いでメガホンを取りました
渦巻く愛と欲望の中に面白さとシュールさが混じり合った作品だと思います
セックスの際の会話のやり取りもリアルな感じで~
『人生は遠くから見れば喜劇』
正しくそうだなと
人生って滑稽だなと・・・改めて感じました
ピンク映画50周年作品!!
1/5くらいしか関わっていないけど、一応関わってる者として
こちらの作品は、沢山の方々に観て頂きたいです
作品はさ
いろんな方々に観てもらって、初めて生きると思うんです
スタートというかね
そして
観た方々の中で成長していくものだと思います
だからね
この『たからぶね』の船出を皆さんと共に見守りたいなと思います
渋谷ユーロスペースにてレイトショー
上映は10月4日~10日、10月18日~24日
渡辺護監督追悼の意を込めて
渡辺護レトロスペクティブとして、渡辺護監督の200本以上に及ぶ監督作の中から代表作・貴重作を6本上映
こちらもレイトショー
上映は10月11日~17日、25日~31日
ちなみに倖田が出演させて頂いた渡辺護監督の遺作『喪服の未亡人 ほしいの・・・』は
10月15日、26日に上映します。
渡辺護監督のドキュメンタリーも併映されますよ~(*^ー^)ノ♪
是非とも観に来て下さい!
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