January 22, 2005

ピアノパラリンピックinJAPAN

今日は夫が家にいたので、昼過ぎに普段見ないTVがかかっていた。
気がつくと、TVから綺麗なピアノの音色が聞こえてくる。
「ステキ!! 誰が弾いているんだろう」と画面に目を移すと、
ピアノを弾く子供の姿が映っていた。


・・・・・・
TVでは、1月9日、10日の両日、横浜市西区の横浜みなとみらいホールで行われたピアノパラリンピックの模様を特集していた。ハンディのある方による国際ピアノフェスティバルという副題がついた「第1回ピアノパラリンピックinJAPAN」。
今回、世界で初めて行われる試みだそうだ。

このピアノ演奏会の事は、9日の朝のニュースで少し見た。
横浜みなとみらいホールでは、毎月第4水曜日にオルガン・1ドルコンサートというのを行っているのを先日知ったばかり。この横浜の地で、こういった新しい音楽の形がどんどん発信されるのを見守れるのは、とても嬉しい。

2人の子供が長年ピアノを習っている関係で、子供のピアノ発表会をよく見に行く。一週間前にもちょうど見に行ってきたばかりだ。そして子供達の演奏を聞きながら、いつもピアノの技術と音楽性について考えさせられる。
発表会はピアノを始めたばかりのほんの小さな子も、もう何年もレッスンを受けてきた高校生やもっと年上の子もいる。当然テクニック的には、かなりうまい子もいるのだが、聞いている私にとって良い演奏と思えるのは、時には幼稚園の子が弾く曲だったりする。
講師と2人で連弾するその簡単な曲に、その子の曲に対する溢れる思いと今現在自分が持っている音楽性を存分に発揮している姿は、お世辞抜きに聞いていてとても心地よい。

逆に、忙しく指を動かす明らかに難しい曲を、音を外さず弾いているのにも関わらず、どうもこちらに何も伝わってこない演奏者もいる。
テクニックがどんなに優れていても、音が心に響かない事がある。

音楽の良さは、自分の心をどうやって聞き手に伝えられるかどうかがポイントになるのでしょう。
自分が心から音楽を楽しみ、その楽しさ、美しさ、心地よさを聞いている人に伝えられる時、その音楽は、送り手にとっても受け手にとっても本当に至福なものになるのだと思う。

このピアノパラリンピックの模様を見ていて思った。
それぞれの人が、それぞれのやり方で感動を伝えられる音楽は、何にも代え難いほど素晴らしい。

「追記」
映画も製作中で、2005年5月に完成予定だそうです。
監督:向井寛  出演:淡島千影、加藤剛、他
ピアノパラリンピック開催趣旨
ピアノパラリンピック関連ニュース

*この記事は「ジャンバラヤ」にTBしています。

riro at 09:35│Comments(2)TrackBack(1) ジャンバラヤ 

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1. ピアノ・パラリンピック  [ 応援したい! ]   April 11, 2005 21:21
ピアノ・パラリンピックについての記事を面白く読みました。 「日本障害者ピアノ指導者研究会」は、身体障害者たちのピアノ演奏を支援し、障害を持つ人なら誰でも参加できるコンサートを主催、2005年1月には、「第一回ピアノ・パラリンピック」を横浜で開催したそうで

この記事へのコメント

1. Posted by 桜桃   January 23, 2005 22:37
riroさま こんばんは。桜桃です。

お知らせありがとうございます。不勉強でこんな素晴らしい企画が進んでいたなんて、知りませんでした。映画も観なくちゃ。

>自分の心をどうやって聞き手に伝えられるかどうか
そのお手伝いを私がいかに子供たちにできるか。常に心にとめて子供たちに接することを、改めて思いました。

2. Posted by riro   January 24, 2005 00:06
桜桃さん、こんばんは。ようこそいらっしゃいませ♪

私の情報がお役に立てて、幸いです。
私も地元で催されているにもかかわらず、当日ニュースで
見るまで全く知りませんでした(^^;
でも当日のニュースだけにとどまらず、後からNHKの
「スタジオパークからこんにちは」で詳しく紹介されている
のを見て、とても嬉しかったです。
ぜひ第2回の開催に繋がると良いなあと思っています。

桜桃さんは、ピアノの先生でいらっしゃったのですね。
桜桃さんのような思いを持った先生に習えるお子さん達は、
きっと幸せなんでしょうね(^^)

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