October 06, 2004

子供のインターネット使用に潜む危うさ

いくつもの交換ノートを掛け持ちしている小学生の娘が、また一つ新しい交換ノートを始めた。
「何度も言うけど、ノートに人の悪口は書かないこと!」と私。
「わかっているよ。そんな事、書く筈ないってば」と娘。


友達どうしでも、時には悪口を言う合う事もあるだろうし、ケンカをする事があってもいい。
だけど数人の子が回覧する日記に「悪口」が書かれ、その文章がいつまでも残るとなると、話は別だ。

今やこの交換ノートと同じようなレベルで、インターネットでのおしゃべり、チャットを日常的に行っている子が大勢いるのかもしれない。掲示板にコメントを書き込む子も同様だ。
その時、人の悪口をネットで書いてはいけないと、自覚している子はどのくらいいるのだろうか。
「悪口」と自分は思っていなくとも、それを読んだ人がどのような気持ちになるかを、少しでも考えながら書き込んでいる子は、どのくらいいるのだろうか。

果たしてその事を、誰が子供達に教えるのだろうか。
果たして親や教師は、そこまで介入しなくてもいいものなのだろうか。

先の、佐世保の女子小学生による同級生殺人が起こった理由が、いろいろな観点から解明されようとしている。
しかし同世代の娘を持つ親の不安は、やはり時間が経っても晴れない。
加害女児自身の特異性がもちろん一番の要素だと思われるが、それ以外に普通のトラブルの一線を越えたものは一体何なのか。なぜ、単なる「ケンカ」で終わらなかったのか…。

やはりネットにハマっていた事に、関係があるのだろうか。

個人的には、私はこれからの子供は社会に出る際に、「インターネットの活用」は欠かせないものだと思っている。
しかしだからこそ、道具としてのインターネットを、今子供達に手放しで提供するさい、その使い方に危険が伴わないかと心配なのだ。

文芸春秋8月号の「なぜ11歳女児が殺すのか」という記事の中の、精神科医の斉藤環氏の発言に、私は大きく共感している。

氏は、ネットマナーとか、一体「誰が」「何を」教えたらいいのか?と問われて、一つだけ教えればいいとし、
『ネット上の誹謗中傷というのは日常生活の誹謗中傷よりも十倍百倍に増幅される』ということ。いますぐスローガンにして学校中のパソコンに張りつけて回るべきです。
と言っている。

そんな配慮が学校側にも家庭にも、当然あっていい筈だ。


*この記事はジャンバラヤの「親がインターネットを考える機会」にTBしています。


riro at 22:21 │Comments(6)TrackBack(1)この記事をクリップ! ジャンバラヤ 

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1. ネットに潜む危ない罠 子どもの安全のために  [ こころが幸せになるプログラム ]   October 10, 2004 15:57
 インターネットや携帯電話は、上手につき合うことができれば、私たちの生活を技術的

この記事へのコメント

1. Posted by わち    October 07, 2004 09:17
モラルって家庭で身につくものなので
親だけでも介入して欲しいものです。

斉藤環氏の発言、早速子供に話してみたいと思います。
2. Posted by riro    October 07, 2004 09:31
うちの子供達は、まだネットを「情報ツール」としてしか使用していませんが、
親として心構えだけは持っていたいと思います。
中学生の息子の友人がHPを開設したなんて話を聞くと、
あまり悠長にもしていられない気がします。
3. Posted by こけ玉    October 07, 2004 23:11
ある日娘が「おかあさーん、私もHP作りたいー。ロリポップがいいらしいよー。」といいました。
「ロリポップ?なんだ有料じゃん。だめだめ。おかあさんだって無料でやってるんだから。」
「お小遣いでやるからさー。」「じゃあちょっと調べてからね。」
次の日、初期投資があることを彼女に伝えると、「えっ高い。じゃやめる。」とあっさり。娘のHPは早々に中止されました。
その次の次の日でした。あの事件がおこったのは・・・。
とてもショックでした。まったく人事とは思えませんでした。
4. Posted by riro    October 08, 2004 11:23
そうでしたか。

この事件は同世代の子を持つ親にとって、まさに人事ではないんですよね。
この事件が起きるまで私は、小学生がHPを運営できるなんて、夢にも思いませんでした。
ITは、子供たちの心の発達を待たずに、身近に入り込んできています。そして道具は、使い方を一歩間違うと身を滅ぼす凶器となります。

子供達が、インターネット利用時の注意や危険性について学ぶ機会を増える事を切に望みます。


5. Posted by ヒトコ    October 11, 2004 02:04
交換ノート、懐かしいです。私も小中学生の頃やっていました。うちは中3の息子ひとりなので、今時の交換ノート事情はよく知りませんが、女の子達はそういの好きですね。息子が小学生の頃、クラスの女子の間でお手紙交換が流行っていたそうですから、交換ノートに発展した子達も居たと思います。

中学に上がってからは、女子の間で携帯メールを交換する子も増えてきて、3年になってからも悪口が原因で揉め事になった事があったそうです。解決した後の保護者会で聞くまで、私はそんな問題が起こっていたとは少しも知りませんでした。男の子の親は暢気なものです。でも、交換ノートや手紙では、そういうトラブルがあったとは聞いたことがないので、携帯メールも斎藤環氏が言う様に、負の増幅効果があるという事なのでしょうね。

悪口はいけないんですが、私は中学の時に、交換ノートをしていた友人と2人でイジメにあって、「誰それにこんな事されて嫌だった」とか「そういう事は酷いよね」などとお互いに書きながら、励ましあって救われていた経験があります。お互いの悪口を書いてはいけませんが、悩みを吐き出せる大切な場にも成り得ますので、交換ノートもメールも、上手に使って友情を深めて欲しいなぁと思います。
6. Posted by riro    October 11, 2004 17:42
ヒトコさん、コメントありがとうございます。

そう、娘も交換日記もしながら、お手紙交換もしています。女の子って…^^;
数年前、うちの小学校でもやはり、高学年のクラスで女子の携帯メールによるいじめ事件があったそうです。
うちも中学生の長男は、交換日記も携帯電話も縁が無く(めんどくさがり)、固定電話でさえすぐ切るという徹底ぶりで、本当に人によるって感じですね。

>交換ノートもメールも、上手に使って友情を深めて欲しいなぁと思います。
私もそう思います。要は使い方なのかなあ、と。
一番危険なのは、自分が気がつかないうちに、「道具」に取り込まれ支配される事だなんだと思います。

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