税理士試験受験生のblog

簿記論、財務諸表論を受験しました。

2科目共に合格しました。

解答のない問題のおかげです。

本当にありがとうございました。

第5章 現金預金と有価証券
第3節 2 有価証券の取得価額
(1)購入による場合
問5-1☆ 有価証券を購入した場合の取得価額を簡潔に説明しなさい。

購入代価に付随費用を加算した金額。

問5-2☆☆ 有価証券の発生の認識に関する会計処理方法を2つあげ、それぞれ簡潔に説明しなさい。

約定日基準とは、有価証券の売買契約をした日に発生を認識する会計処理をいう。
修正受渡日基準とは、有価証券の受渡日に発生を認識する会計処理をいう。


3 有価証券の期末評価
(2)売買目的有価証券

問5-3☆☆ 売買目的有価証券の評価と評価差額の取扱いをその理由とともに説明しなさい。

時価の変動をネライとした売買目的有価証券は時価評価し、時価の変動自体が投資の成果といえるので、評価損益は当期の損益として計上する。

問5-4☆☆ 売買目的有価証券に認められる期末評価後の会計処理方法を2つ簡潔に説明しなさい。

切放法とは、期末評価後の価額を取得原価とする処理である。洗替法とは、評価損益を翌期首に振戻すことで、取得時の価額を次期以降も取得原価とする処理である。

※取得時の価額=原始取得原価

(3)満期保有目的の債券
問5-5☆☆ 満期保有目的の債券の評価をその理由とともに説明しなさい。

満期保有目的の債券は、時価の変動を目的としていないので時価評価せず、原価評価とする。また、額面金額と取得価額との差額が金利の調整と認められる場合は、償却原価法を適用する。

問5-6☆☆ 償却原価法とは何か簡潔に説明するともに、具体的な適用方法を2つ指摘しなさい。

償却原価法とは、額面金額と取得価額との差額が金利の調整と認められる場合に、償還期間にわたって差額を配分する手続をいう。具体的な適用方法として、利息法と定額法がある。

(4)子会社・関連会社の株式
問5-7☆☆ 子会社株式と関連会社株式の評価をその理由とともに説明しなさい。

子会社株式と関連会社株式は、投資の目的が事業投資と変わらないので原価評価とする。

(5)その他有価証券
問5-8☆☆ 時価の把握が可能なその他有価証券の評価と評価差額の取扱いを理由とともに述べなさい。

その他有価証券は投資の目的が様々であるので、有価証券と同様に時価評価とし評価差額は当期の損益とする。

問5-9☆ 純資産直入法として認められる2つの会計処理方法を簡潔に説明しなさい。

全部純資産直入法とは、その他有価証券の×評価損益(評価差額)を純資産に計上する処理をいう。部分純資産直入法とは、×評価益(貸方の評価差額)は純資産に計上し、×評価損(借方の評価差額)は当期の費用として計上する処理をいう。

※その他有価証券の評価差額は損益ではないので、評価損益と表現するのはおかしい

問5-10☆ 有価証券の評価損が強制される場合について簡潔に説明しなさい。

売買目的有価証券以外の有価証券で、時価が著しく低下し、回復の可能性が見込まれる場合以外は帳簿価額を時価まで切下げる。

第4節 デリバティブとヘッジ会計
2 デリバティブ取引の会計

問5-11☆☆ デリバティブ取引の発生の認識、期末評価、評価差額の処理を簡潔に説明しなさい。

デリバティブ取引は、当該取引の契約日に発生を認識し、時価評価とし評価損益は当期の損益とする。

問5-12☆ ヘッジ取引とは何か簡潔に説明しなさい。

ヘッジ取引とは、ヘッジ対象の損益をヘッジ手段の損益で増減させることで、ヘッジ対象の時価変動リスクを回避するための取引をいう。

3 ヘッジ会計
問5-13☆☆ ヘッジ会計とは何か簡潔に説明し、ヘッジ会計の具体的な方法名称を2つあげなさい。

ヘッジ会計とは、ヘッジ手段の損益によってヘッジ対象の損益を増減するための特別な会計処理をいう。具体的な方法として、繰延ヘッジと時価ヘッジがある。

問5-14☆☆ 繰延ヘッジ会計とは何か簡潔に説明しなさい。

繰延ヘッジ会計とは、ヘッジ対象の損益が×解消(認識)されるまで、ヘッジ手段の損益を繰延べる会計処理をいう。

問5-15☆☆ 時価ヘッジ会計とは何か簡潔に説明しなさい。

時価ヘッジ会計とは、ヘッジ対象の評価差額を損益とすることによりヘッジ対象とヘッジ手段の損益を×繰延べないで当期(同一の期間)の損益とする会計処理をいう。

第5節 キャッシュ・フロー計算書
1 資金情報の必要性

問5-16☆☆ キャッシュ・フロー計算書とは何か簡潔に説明しなさい。

キャッシュフロー計算書とは、一期間中の企業の実際の資金の流れを表示した計算書をいう。

問5-17☆☆ キャッシュ・フロー計算書の必要性を簡潔に説明しなさい。

×信用取引が発達した現在では、取引と実際の資金の流れの違いが大きいため、当該計算書により企業の実際の資金の流れを表すことができる。

利益の資金的な裏付けと安全性の評価に役立つ。

2 資金の範囲
問5-18☆☆ キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲を簡潔に説明しなさい。

現金及び現金同等物。
※現金同等物とは、換金が容易で価値の変動リスクが小さい短期投資をいう(重要!!)

3 キャッシュ・フローの区分表示
問5-19☆☆ キャッシュ・フロー計算書における企業活動区分を簡潔に説明しなさい。

営業活動とは企業の主たる活動をいい、財務活動とは資金調達活動をいい、投資活動とは資金運用活動をいう。

4 キャッシュ・フローの作成方法
問5-20☆ キャッシュ・フロー計算書における営業活動区分の作成・表示方法を簡潔に説明しなさい。

営業活動、財務活動、投資活動それぞれのキャッシュフローごとに区分し、直接法と間接法による表示方法がある。

問5-21☆☆ キャッシュ・フロー計算書の作成方法である直接法と間接法の長所を簡潔に説明しなさい。

直接法の長所は、現金収支の総額を記載することにより全体の資金の流れを把握することができる。間接法の長所は、税引前当期純利益から開始するので、利益との比較が可能である。

(感想)
ヘッジとCF計算書については最近触れていなかったので、ちょっと難しく感じました。またテキスト等に戻って復習する必要性を感じました。

(感想その2)
ご指摘いただいた個所を訂正しました。
現金および現金同等物のところは、以前も同じ指摘を受けたところでした。換金が容易で、かつ価値の変動リスクが小さい短期投資。これで覚えました。
あとは、その他有価証券の評価差額。当期の損益とはならないので、評価損益と表現するのはおかしいですね。解答しているときは気づきませんでした。
ヘッジのところでは、時価ヘッジを同一の期間の損益とする、という表現が出てきませんでした。理解が不十分な証拠ですね。
今回も大変勉強になりました。

第3章 会計理論と会計基準

第3節 演繹的アプローチの展開
1 会計公準論
問3-5★☆ 会計公準を3つあげ、それぞれ簡潔に説明しなさい。

①企業実体の公準・・・会計の計算は、企業実体を対象に行うという前提。
②継続企業の公準・・・会計の計算は、期間を区切って行うという前提。
③貨幣的測定の公準・・・会計の計算は、貨幣額を用いて行う
という前提。

※公準は会計が成立するための基礎的な前提ないし仮定なので、文末を「仮定」か「前提」としたほうがよい。

第3節 企業会計原則の一般原則
1 真実性の原則
問3-6★☆ 真実性の原則の意義について述べなさい。

真実性の原則とは、企業の財政状態及び経営成績に関して、真実な報告を提供するものでなければならない。

問3-7★★☆ 真実性の原則にいう真実の意味とそうならざるを得ない理由について簡潔に述べなさい。

真実性の原則にいう真実の意味は、相対的な真実をいう。それは、主観的な見積の介入と複数の会計処理が容認されていることから、絶対的な真実ではなく相対的な真実にならざるを得ないからである。

問3-8★★ 真実性の原則と他規定との関係について述べなさい。

真実性の原則は、一般に公正妥当と認められている会計処理をすることで真実性の原則が守られることになるので、他の規定よりも上位に位置した原則といえる。

2 正規の簿記の原則
問3-9★☆ 正規の簿記の原則の意義について述べなさい。

正規の簿記の原則とは、すべての取引につき、正規の簿記の原則に従って正確な会計帳簿を作成しなければならない。

問3-10★★ 正規の簿記の原則における正規の簿記の要件について述べなさい。

網羅性と秩序性と検証可能性が要件として挙げられる。

問3-11★☆ 正規の簿記の原則に適う財務諸表の作成方法を想定される2つの方法をあげて述べなさい。

誘導法と棚卸法の2つの方法があるが、正規の簿記の原則が要請しているのは誘導法による財務諸表の作成である。

問3-12★ 正規の簿記の原則にいう正規の簿記と複式簿記との関係について述べなさい。

×正確な会計帳簿を作成するためには、複式簿記による会計帳簿の作成が必要とされる。

正規の簿記の原則にいう正規の簿記の要件を満たすのに最もふさわしいのは、複式簿記である。

問3-13★☆ 正規の簿記の原則と重要性の原則との関係について簡潔に述べなさい。

正規の簿記の原則が要請している正確な会計帳簿の作成は、科目と金額の重要性が乏しい場合は簿外資産や簿外負債が生じてもやむを得ないとしている。

3 資本と利益の区別の原則
問3-14★★★ 資本と利益の区別の原則の意義について述べなさい。

資本取引と損益取引とを明瞭に区別し、特に資本取引と損益取引とを混同してはならない。

問3-15★★ 損益取引と資本取引とは何かそれぞれ簡潔に説明しなさい。

損益取引とは、利益獲得のために行われる取引をいい、資本取引とは、株主との直接的なやりとりによって期首株主資本を増減させる取引をいう。

問3-16★★ 資本と利益の区別の原則の趣旨について説明しなさい。

株主に帰属する株主資本と、その株主資本をもとに獲得した利益を区別することで企業の収益獲得力を示すことである。

問3-17★☆ 資本剰余金と利益剰余金とは何かそれぞれ簡潔に説明しなさい。

資本剰余金とは、資本取引による剰余金であり維持拘束性を有する。利益剰余金とは、損益取引による剰余金であり処分可能性を有する。

4 明瞭性の原則
問3-18★★ 明瞭性の原則の意義について述べなさい。

企業会計は、財務諸表によって、利害関係者に対し必要な会計事実を明瞭に表示し、企業の状況に関する判断を誤らせないようにしなければならない。

5 継続性の原則
問3-19★★★ 継続性の原則の意義について述べなさい。

企業会計は、その処理の原則及び手続を毎期継続して適用し、みだりにこれを変更してはならない。

問3-20★★☆ 継続性の原則が成立する前提を説明しなさい。

複数の会計処理が認められていること。

問3-21★★ 1つの会計事実について複数の会計処理が認められている理由を説明しなさい。

多種多様な企業活動があるなかで、1つの会計処理を強制させることは経済的実態を反映させることにならないため。

※純利益は対外的な取引金額を計算のベースにしているので、活動そのものに力点を置いたほうがよい

問3-22★★★ 会計処理に継続適用が要請される理由を述べなさい。

複数の会計処理が認められる場合、継続適用が要請されないと企業間比較や時系列比較ができなくなるばかりでなく、経営者の利益操作を許してしまうことになるため。

問3-23★★ 継続性の原則のもとで会計方針の変更が行われる場合を2つ説明しなさい。

①会計基準等の改正がある場合。
②その他の正当な理由がある場合。


問3-24★★ 継続性の原則による正当な理由に基づく変更の要件を2つ簡潔に説明しなさい。

①合併など経営環境の変化などによる変更
②より合理的な会計処理への変更


問3-25★★ 会計処理方法を変更した場合の比較可能性を回復させるための対策を2つ述べなさい。

比較可能性を回復させるためには、変更がなかった場合の会計処理での結果を注記する方法と、過去の財務諸表に遡及適用する方法がある。

6 保守主義の原則
問3-26★★ 保守主義の原則の意義について述べなさい。

企業の財政に不利な影響を及ぼす可能性のある場合には、これに備えて適当に健全な会計処理を行わなければならない。

問3-27★★ 保守主義の原則にいう健全な会計処理の意味を述べなさい。

予測される損失を早期に計上するということ。収益は慎重に計上すること。

※費用と収益の両方を書くべき

問3-28★☆ 保守主義の適用例を簡潔に指摘しなさい。

低価基準での棚卸資産の簿価切下げが挙げられる。

問3-29★☆ 保守主義の限界について述べなさい。

一般に公正妥当と認められる会計基準の範囲内で認められる。

7 単一性の原則
問3-30★ 単一性の原則の要請内容について簡潔に説明しなさい。

財務諸表の作成に際して、実質一元、形式多元を要請している。

7 重要性の原則
問3-31★☆ 重要性の原則の意義について簡潔に述べなさい。

科目と金額の重要性が低い場合には、簡便な処理が認められるという原則。

問3-32★ 重要性の原則の会計処理に関する適用例について簡潔に述べなさい。

消耗品を購入時に消耗品費として処理することが挙げられる。

問3-33★ 重要性の原則の表示に関する適用例について簡潔に述べなさい。

×通信費や消耗品の未使用分を貯蔵品として処理することが挙げられる。

※貯蔵品に計上するかしないかは、処理の問題である。分割返済の長期債権・債務を1年基準を適用せずにそのまま固定資産・負債として表示することが挙げられる。(注解1(5)、注解12、13参照)

第5節 会計情報の質的特性
1 意思決定有用性
問3-34★ 財務報告の目的と意思決定有用性との関係について述べなさい。

財務報告の目的は、投資のポジションとその成果を開示することにあり、その質的特性は意思決定有用性といえる。

2 有用性の構成要素
問3-35☆ 比較可能性について簡潔に述べなさい。

投資家の意思決定に資するため、企業間比較や時系列比較が可能である財務諸表が求められる。



(感想)
3つの公準と一般原則7つ覚えました。
資本と利益の区別の原則が弱いです。正規の簿記の原則と複式簿記の関係のところが、ちょっと困りました。
何も見ないで解答してきましたが、今回が一番ヘビーだった気がします。

(感想その2)
資本と利益の区別の原則のところは純資産と一緒に学習するといいようです。抽象度が高いということは、他とからませて出題しやすいところでもあるわけですよね。・・・引き続き頑張ります。

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