琵琶一人旅

琵琶奏者・作曲家 塩高和之の徒然日記 日々の想いを綴ります。

2009年10月

十三夜演奏会 at 常光院

昨日は埼玉県熊谷の常光院で行われた、十三夜の集いで演奏してきました。熊谷はあの敦盛の相手として有名な、熊谷次郎直実の街。だからこの街はとっても歴史があって、お寺もいっぱいなんです。

常光院は天台宗別格本山という格式だけあって、とても落ち着いた風情のあるお寺。参道の前に立っただけで、すぐにぐっと来てしまいました。そんなお寺にもかかわらず、御住職はとっても気さくで腰が低い。だからお寺の雰囲気も良い感じに落ち着いていて、居心地が良いんです。

暗くて見えませんね。すいません。IMGP0082







今回の演目は敦盛のお兄さん「経正」にしました。これは良かったのですが、前半で色気を出して、ちょっと現代風になどと思い、即席の曲をしたのがいけなかった。やっぱりじっくりいつものレパートリーをやった方が良かったjokoin 2009-1な~~。まだまだ修行が足りません。







それにしても久しぶりに良いお月見をしました。自然と日本の歴史に感謝の一日でした。










高野山演奏会終了

           

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今年も高野山演奏会が終わった。何故あんなに遠い所で演奏会を開くのか?といつも言われているのだが、今年も、東京、大阪など遠い所からお客様が来てくれました。ありがたい限り。

高野山での演奏会は、私にとっていわば修行という感じですね。琵琶の弾き語りという地味~な会を粛々、淡々と毎年やるのが、まあ喜びでもあるのです。ほぼ毎回、能管演奏家の阿部慶子さんを迎えて、デュオ曲「まろばし」を披露するのですが、これが唯一の華といえばよいでしょうか。

演奏会の後は宿坊でお客さんとゆっくり食事をしながら話をするのも楽しみの一つ。勿論般若湯もたっぷりあります。そして次の日はこちらも毎年恒例の高野山大学での、トーク&コンサート。いつも対談コーナーでお世話になっている密教学の越智先生が今期限りで引退とあって、話の内容も濃く、良い感じでした。

まだ4回目ではありますが、色々な出会いがあり、お付き合いも広がってゆきます。また来年もやろうと思いつつ、こうして琵琶を演奏して生きている事は幸せだな、としみじみ実感してしまいました。

今年はお山から降りて、神戸の高校の音楽科で、シタールの田中峰彦さんとふたりで特別授業をしてきました。こちらもなかなか面白かった。
今年は高野山の紅葉が大当たりで、実に実に素晴らしかったので、ちょっとおすそ分け。


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この秋は演奏会がどんどん続きます。でもまあちょっと一休みしないと・・・。


 
プロフィール

hakuga

琵琶の作曲・演奏をしています。日本だけでなくオリエント全体に視野を向け、古典雅楽から前衛的な創作作品まで幅広いレパートリーで活動。
演奏活動の他、大学の特別講座や市民講座などレクチャーにも力を入れています。
琵琶を使った作曲作品は60曲以上にのぼり、50曲以上世界に向けてネット配信されています。CDは現在までに11枚のアルバムをリリースしています。その他教則DVDも1枚リリース。

活動のテーマは「創造と継承」。

演奏活動の他、琵琶樂人倶楽部を主催。琵琶楽を文化として捉え紹介すべく、毎月東京阿佐ヶ谷にてレクチャーコンサートを開催。2023年11月で17周年、開催190回を迎えます。

2009年シルクロードの国々へコンサートツアーに行ってきました。ブログにツアー後記を載せています。ぜひお読み下さい。

このブログでは、琵琶については勿論の事、私が見聞きし、感じた芸術作品への想い等も書いています。

活動状況等はHPをご覧下さいませ。

オフィスオリエンタルアイズ  オフィシャルサイト biwa-shiotaka.com


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