月の裏庭

- 或る、人生のメモ書き。 - since 2005/07/19

未だ、その中さ。

思い出せば、どんな霞も晴れて見える。

君はいづこ。
君はいつぞ。

顔を払う。

前を向く。
牙を剥き前を向く。

戦える程の戦さ場は、
我々には残っていないのだな。

また、その小径を歩く。
噛み締めるように、食い縛るように。

漂う香りは懐かしいような気もするし、最早、在り来たりなような気もする。

何にせよ、遠い。
まるで明晰夢のよう。

ふと我に返って思うのだ。
今見ているのは、本当に現実なのかと。

残念ながら、現実なのだ、と。

ーーー

くすんだ壁。古い額縁。金色のドアノブ。ウェッジウッドのカップ。マンデリン。

あぁ、そうか。
きっと俺は、10年前の君に会うために、この店のドアを開くのだ。
だから、決まって秋なのだろう。

ーーー

いいじゃないか、たまには。

振り返ったって何にもならないのだから、たまには存分に振り返らせてよ。

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君は最も近く、最も遠い。

我が義兄よ。
貴方は遥か先に行ってしまった。

いや、僕が立ち止まって居ただけか。


せめて、空の上では。


なんてな。

寂しいのか、俺は。

お前が、居ないから、なのか?



そんなの、認めないさ。
大丈夫。

全夜が敵だってチョチョイノチョイよ。

「よっしゃ、いっちょ、いってみっか」

と、芭蕉は旅立ってしまったわけだ。



振り返ってみれば、まったく、周囲に対して申し訳のないこと極まりない人生だと思う。

私なりに頑張った気でいたが、思えば突き詰め方が足りなかった。

未だに道半ば。

同輩の皆は立派にやっているというのに、
私ときたらこの為体だ。

どこで何を間違えたかは今になってはわかるが
当時のこの身は「覚悟の上よ」とか曰っていたのだろう。
まったく、嘆かわしいが、まぁ仕方ないよな、とも思うよ。

なに、第四コーナーを回ってからが勝負さ。

最後尾から差し切るってのがかっこいい。

まぁ逃げ切るのもさすがって感じだけど。
俺の場合はもう後ろだし。

この三年は戦だ。

人生の目標が今決まった。

Wikipedia に 俺の名を載せることだ。

さぁ、世界よ、かかってこい。

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