以前のブログでピロリ菌の発見は、偶然だった話をしました。
新しい細菌が発見された場合には、それが本当に感染(病気)を起こすということを証明しなければなりません。
彼ら(ウオーレンとマーシャル)は、動物の胃に人のピロリ菌が感染するかどうかを研究していましたが、どうしてもうまく行きませんでした。
マーシャルは密かに計画を立てていました。
まず、内視鏡検査をして自分の胃の中にピロリ菌がいないこと、胃炎がないことを確かめました。
そして、何と培養した人のピロリ菌をマーシャル自身が飲んだのです。
1週間後には、吐き気と嘔吐の症状が出ました。
内視鏡をしてみるとピロリ菌が感染し、急性胃炎を起こしていたのです。
自分で人体実験をして、ピロリ菌が人の胃に感染し、病気を引き起こすことを自ら証明したのです。
何と勇気ある行動でしょうか。